こんな人にオススメ
macOSのステータスメニュー(画面右上のバー)にWebページを常駐させられるアプリ「MenubarX」ってどんなアプリなの?
ということで、今回はmacOSの便利アプリ「MenubarX」について紹介する。このアプリは画面右上にあるステータスメニューに好きなWebサイトを配置していつでも見ることができる便利なアプリだ。
アプリを配置することでどの仮想デスクトップ上でもサッとページを確認できる優れもの。試しに使ってみたらかなり便利だったので紹介する。
例えばTwitterを登録しておくと以下のようにステータスメニューからポップアップ形式でページ内を閲覧することができる。執筆者のmacは背景を真っ黒にしているので異質かもしれないが、こんな感じで表示される。
各バージョンは以下。
- MacBook Pro (13-inch, M1, 2020)
- macOS Monterey バージョン12.1
- MenubarX v1.0.10 (33)
また、ポップアップの表示は画面の解像度によって異なる。今回は以下のようにM1 MacBook Proのデフォルトの最高解像度で表示する。解像度を落とせばその分、大きく表示される点に注意。
目次(クリック・タップでジャンプ)
- 1 Menubar XはApp Storeから
- 2 ステータスメニューでWebページが開ける
- 3 ステータースメニューカスタム後
- 4 +-でタブを追加
- 5 Browser Options
- 6 Start Pageでデフォルトページへ
- 7 Bookmarkで新しいウィンドウを開く
- 8 Open in Browserでウィンドウをブラウザで開く
- 9 Start At Loginでmac起動時に自動で起動
- 10 Preference...で設定を変更(General)
- 11 MenubarX Proで無制限なゴールデンモードへ
- 12 Aboutで公式サイトや開発者のサイトへ
- 13 微妙な点
- 14 サクッと確認できるのがいいね
- 15 関連記事
Menubar XはApp Storeから
MenubarXはAppStoreからインストールすることができる。しかもこの記事を書いている時点ではユーティリティ部門で1位を獲得。かなり人気のようだ。
ステータスメニューでWebページが開ける
まずMenubarXを開くと上の画像のように新規ページが表示される。で、このポップアップの下の「Enter website link here」に表示したいサイトのURLを入れる。
試しに執筆者のTwitterのリンクを入れてEnterで開いてみると以下のようにポップアップでTwitterが開く。
開きたい時はステータスメニューのアイコン(ファビコン、favicon)をクリックしたらいい。隠したい時は再度ファビコンをクリックするかescキーを押すか、MenubarX以外の部分をクリックしたらいい。
ウィンドウサイズを変更
ポップアップ右下の歯車マークをクリックすると設定が開く。この中の「Browser Optioins」→「Window Size」と進むとポップアップのサイズを変更することができる。
試しに一番大きい「1024 × 768」にしてみると以下。デスクトップ用のサイズになってより見やすくなる。
あとは下のログインボタンで自身のアカウントにログインすると、PC上でのTwitterの画面に早変わり。
ステータースメニューカスタム後
最終的にどんな感じにしたのかっていうと上の画像。入れたサイトは以下。
- TinyPNG(画像圧縮サイト、削除済み(後述))
- Gmail
- YouTube(音楽再生用)
これまではメインブラウザのSidekickのサイドバーに配置していたサイトをクイックに使いたいので設定。Sidekickの場合は数が増えてもスクロールで確認することができるので30サイトぐらいを設定していた。
ただ、サイドバーが適用されるのが初めの1ウィンドウだけなので、2ウィンドウ目以降でサイドバーを使うと勝手に1ウィンドウ目に移動していた。
MenubarXだとポップアップでどこでも呼び出すことができるのでこの点をクリアしている。現状かなり便利に使っている。
以下では各種設定について見ていく。
+-でタブを追加
右下の歯車マークの上部にある「+ New Tab」「- Close Tab」。これらはシンプルに新しいタブを追加するか、今開いているタブを閉じるかの選択。
+にするとステータスメニューの一番左に新規でリンク追加のポップアップが出てくる。ここに先程のTwitterのように好きなリンクを入れてタブを追加する。
Browser Options
次はその下の項目「Browser Options」。こちらではブラウザの設定ができる。項目は4つでその中にさらに選択できるものもある。
Window Sizeは全部で7種類
一番上のWindow SIzeは全部で7種類。
- 320 × 400 (Widget)
- 320 × 568 (iPhone SE)
- 375 × 677 (iPhone 8)
- 414 × 896 (iPhone 11)
- 640 × 500 (Desktop mini)
- 768 × 1024 (iPad mini)
- 1024 × 768 (Desktop)
それぞれのサイズ感は以下。なお、次の項目で解説するUser Agentは「Desktop (macOS Safari)」にしている。
320 × 400 (Widget)
320 × 568 (iPhone SE)
375 × 677 (iPhone 8)
414 × 896 (iPhone 11)
640 × 500 (Desktop mini)
768 × 1024 (iPad mini)
1024 × 768 (Desktop)
自分で自由にサイズを変更できるわけじゃないけど、7種類も選択肢があるので自分の好きなサイズにできるのはポイントが高い。
User Agentでモバイル or PC
次の項目「User Agent」は表示するポップアップをモバイル版にするか、デスクトップ版にするかの選択用。先ほどのサイズ比較ではデスクトップ版の場合だった。
これを上の画像のようにMobileに変更すると、スマホで見たときのレイアウトに変更される。例えば一番大きいサイズの「1024 × 768 (Desktop)」の場合は以下のようになる。
先: Desktop (macOS Safari)、後: Mobile (iOS Safari)
どちらもウィンドウのサイズは変わらないけど、左のデスクトップベースだとサイドバーに各種項目が出る一方で、右のモバイルベースだとメイン画面がタイムラインとなる。
プロフィール画面は別画面になるので画面左上に戻る矢印「←」が表示される。好みで変えられる点もポイントが高い。
Auto Refreshで自動リロード
続いての項目「Auto Refresh」で自動リロード(自動読み込み)をするかどうかを決められる。デフォルトではDisable(無効)だが、合計で10種類の中から選択可能。
最新情報を取得したいならここでリロード設定すると良いだろう。一方で音楽再生などリロードされると困るものは無効にしておくと良い。
- 無効
- 1秒
- 5秒
- 10秒
- 15秒
- 30秒
- 1分
- 5分
- 15分
- 30分
リロード時間を1秒にしたところ、読み込み終わる前にリロードされた。いまいち使い道がわからないけど、Appleの新商品争奪戦の時に使えるのかもしれない。
なお、Auto Refreshをオンにするとファビコンに緑の丸印がつく。例えばGamilでオンにすると以下の画像のようになる。
Hide Toolbarで下のツールバーを隠す
Browser Options最後の項目はツールバーを隠すというもの。ツールバーというのはウィンドウ下のURL欄のこと。HIdeで隠して見えると以下の画像のようにスッキリする。
ただ、この状態ではEnterを押してもリンクを入力することができないので、新しくウィンドウを作る際にはこの機能は使用しない方がいい。一旦サイトを開いてから見た目のために使用するのがいいだろう。
なお、ツールバーを元に戻すにはファビコンを右クリックして、そこから再度Hide Toobarを選択すると戻る。
Start Pageでデフォルトページへ
Browser Optionsの下のStart Pageは初期画面に移動するためのもの。とっさに隠したい時に使える。
Bookmarkで新しいウィンドウを開く
任意のポップアップでブックマークを登録することで、新規ウィンドウを作成することが可能。ここでは右のTwitterでブックマークを作成した。すると左側に新規でTwitterが作成される。
内容は特に変わらず、複製のようだ。なお、ブックマークを削除するにはBookmarkから「Remove All」を選択する。
Open in Browserでウィンドウをブラウザで開く
Open in Browserでそのポップアップをデフォルトのブラウザで開くことができる。メインの作業がしたいって時にこれですぐにブラウザで開ける。
Start At Loginでmac起動時に自動で起動
Start At Loginはmac自体を起動した際にそのサイトを自動で起動させるか否かを設定するというもの。次で紹介するPreference(設定)の「Launch at login」はMenubarX自体を開くか否か。
個別でこのサイトは自動で開いて、このサイトは自動では開かないようにっていう設定はできないらしい。例えばTwitterでStart At Loginにチェックを入れると他でもチェックが入り、外すと他でも外れる。
Preference...で設定を変更(General)
お次は歯車中の「Preference...」、すなわち設定だ。ここでMenubarX全般の設定、Proへの移行、そして開発者などについてを確認できる。
まずはGeneralの項目から見ていこう。
Launch at loginで起動時に自動ログイン
こちらはmac起動時に自動でMenubarXを開くか否かを決めるもの。基本的にチェックをつけていいと思うけど、起動時にいろんなアプリを開いて激重&MenubarXは開く優先順位が低いならチェックをつけなくてもいいだろう。
Show website faviconでサイトロゴを表示
こちらはアイコンにファビコンをつけるかどうかを設定するというもの。Show website faviconをオフの状態で新規でページを開くと上の画像のようにアイコンがInstagramではなくデフォルトのまま。
デフォルトアイコンが金色になっているのは後に解説するProモードにしたから。Show website faviconをオンにするとデフォルトのアイコンからそのサイトのアイコンに変更される。
なお、既に作成したファビコンはShow website faviconをオフにしてもそのサイトのアイコンのままのようだ。再起動などをすればちゃんとなるかもしれないけど、基本はアイコンありの方がわかりやすいしおすすめ。
Colorful faviconでアイコンに色を
Colorful faviconをオフにするとアイコンが白黒になる。TinyPNGが白黒反転して恐ろしいことになっている。シックに決めたいならColorful faviconはオフでいいだろう。
Start Pageで初期ページを変更
「Start Page」(スタートページ)は新規タブを作成したときに表示するサイトのこと。以下より選択可能。
- Default(今まで出てきたMenubarXの画面)
- DuckDuckGo
- Baidu
追加したいURLを他から持ってくる場合はDefault、検索して追加したいなら他の検索エンジンにするといいだろう。
Web Browserで新規タブをブラウザで開く
「Open new tab request in browser」は新規タブをデフォルトのブラウザで開くかどうかを決める。これはポップアップ内でのリンクの扱い方の話。
チェックを外すとポップアップ内のリンクはそのままポップアップで表示される。一方でチェックを入れるとデフォルトのブラウザで開くことになる。
MenubarXのポップアップは指定したサイトしか表示したくないけどリンクを開きたいって時に使える。
Clear Cacheでログイン情報とか削除
Clear CacheではMenubarXで開いた情報を消すことができる。これをするとログイン情報が消えるので、また開いた時にログインし直す必要がある。
アンインストール時やmacが重くなってきたって思うタイミングでするものだろう。
MenubarX Proで無制限なゴールデンモードへ
続いてはPreferenceのProという項目。これはProモード「MenubarX Pro」の紹介と移行、そして復元用のページ。Proモードでは以下のことができる。
- タブの数が無制限
- ブックマークの数が無制限
- デフォルトアイコンが金色に
- 将来的に機能が追加される...
ちなみにこの記事を書いている2022年1月8日の午後の時点では¥0だったので早速アップグレードした。Upgradeボタンを押すと決済みたいな画面になるものの、¥0なのでそのままOK的なボタンを押し続けると完了。
デフォルトのアイコンの色が金色になった。なお、Start PageでGoogleなどDefault以外を選択しているとこの恩恵は受けられない。
Aboutで公式サイトや開発者のサイトへ
Preference最後の項目Aboutではバージョンの確認や公式サイト、開発者のサイトへ飛ぶことができる。
微妙な点
ここまで機能を書いてきたけど、微妙だと感じる点もある。ただ、このアプリはリリースされたばかりでアップデートも頻繁に行われているので伸び代はあると思う。
なお、一部機能はmacOS側の問題の可能性もあるので、今後のアップデートでも直らない可能性はある。
初期画面に戻るのが遅い
登録していたページから他のページに移り、再度登録していたページに戻ろうとすると一向に戻らない。上の画像の左下のグルグルがいつまでも回り続けて画面遷移しない。
この時は下のツールバーのリンクを押してEnterで再度検索すると、実質戻れたことになる。登録した元のページ以外へ移動する際には問題なくサクサク動く。
⌘キーでの削除ができない
ステータスメニューのアイコンは⌘キーを押しながらドラッグすることで消すことができることが多いんだけど、MenubarXは消せない。
なので、毎回ファビコンを右クリックしてClose Tabで消さないといけない。まあ、頻繁に消すことがないから気にしていない。
サイズが自由じゃない
サイズは7種類と豊富だ。しかし、あくまでもこの7種類から選択する必要がある。もうちょっとでかくしたいとか小さくしたいとかそういうことには対応していない。
可変にすると処理が大変なのかもしれないけど、実現できたらかなり使いやすいと感じる。
ショートカットで操作できない
ステータスメニューはショートカットで操作することができるんだけど、MenubarXはこれには対応してない。これについては多くのサードパーティ製のアプリが対応していないから普通だろうけど、いちいちマウスを持っていくのが面倒。
仮に選択できた場合は以下の画像左のTimemachineのように選択されているマークになる。しかし、一番左のMenubarXをすっ飛ばしている。対応してくれたら使い勝手が爆増するだろう。
フォントサイズが変更できない
普段からフォントサイズは小さめに設定している執筆者にとってフォントサイズの変更ができないのは痛い。特にGmailだとかなり大きいフォントサイズで、8件のメールしか閲覧できない。
フォントサイズを個別のポップアップで変更できるようになるとかなり使いやすいと思う。
ウィンドウからダウンロードできない
これは想定外だったけど、ウィンドウからダウンロードしようとしてもできない。ダウンロード先が不明なのだ。Finderでダウンロードされるはずのファイル名で検索しても引っかからない。ということで、TinyPNGは削除した。
サクッと確認できるのがいいね
今回は2022年1月にリリースされたばかりのステータスメニューのカスタムアプリ「MenubarX」について紹介・解説した。新年早々かなり良いアプリを見つけた。
このアプリのおかげでいつでもどこでもページを確認したりできるので、より作業が楽になるだろう。あ
また、アプリで仮想デスクトップが占領されていたって時もステータスメニューに入れることで、デスクトップの占領を解消できる。これからも便利に使っていきたい。
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