こんな人におすすめ
玄関のツインロック(1ドア2ロック)でもスマートロックを使いたいけど、どうしたらいい?
SwitchBotロックだと実現できそうだけど、注意点とかも知りたい。
ということで、今回はSwitchBotのスマートロック「SwitchBotロック」でツインロックを設定する方法とその注意点を紹介する。
ツインロック自体マイナーな仕様でネット上に情報がなかったので記録の意味も込めてここでまとめておく。
設置し終えて思ったのが、ツインロックの設定は簡単だったものの、ロック自体のアップデートでミスるとバグることがあるということ。順に解説する。
なお、SwitchBotロック自体は別の記事でレビューしている。
動画でSwitchBotロックのツインロックを解説
SwitchBotロックのツインロック設定はYouTube動画でも解説している。
実際の動きや解施錠時の音も知りたいって人は合わせてご覧いただきたい。
SwitchBotロックのスペック
項目 | SwitchBotロック |
価格(2022年12月3日時点) | ¥9,980 |
ブランド | SwitchBot |
発売日 | 2022年1月21日 |
電池のもち具合(1日10回の使用) | CR123A電池×2で約180日 |
取り付け方式 | 粘着テープ |
サイズ (長さ × 幅 × 奥行き) | 111.6 × 59 × 73.2 mm |
本体のみの重さ | 253 g |
ハンズフリー解錠 | × |
ツインロック機能 | ○ (アプリ、ロックのバージョンアップが必要) |
オートロック | ○ |
専用端末キー | × |
電池残量お知らせ | アプリから通知 (電池残量が20%以下になると通知) 解施錠時に赤いランプ点灯・ビープ音あり |
開閉履歴閲覧機能 | O |
緊急解施除機能 | × |
NFC対応 | ○ |
スマホウィジェット解錠 | ○(Apple Watchも対応) |
音声で解施錠 | ○ |
ツインロックとは
そもそもツインロックとは玄関のカギが2つある状態、すなわち1ドア2ロックの状態のことだ。多くの家はシングルロックなのでツインロックはレアな仕様。
2つカギがあるので解施錠の際にはどちらのロックも解錠・施錠する必要がある。これでセキュリティが高くなる一方で面倒でもある。
その面倒くささから解放されたいのでこの度SwitchBotロックを使ってツインロックをスマートロック化した。
ツインロックを設定するときの注意点
SwitchBotロックでツインロックを設定する際にはいくつか注意点があるので紹介する。
そもそもSwitchBotロックが設置できる
画像引用:公式サイト
ツインロック以前の話だが、そもそもSwitchBotロック自体が玄関に取り付けられるか確認する必要がある。
詳しい条件についてはSwitchBot公式サイトでも確認できるが、ここでは簡単に条件を列挙しておく。
- サムターン(カギのつまみ)が対応しているか
- アプリ対応端末を持っているか
- ロックを設置できるスペースがあるか
- 家族の人・住居の許可が降りたか
無理やりつけてトラブルにならないためにもあらかじめ確認しておこう。
SwitchBotロックは2つ必要
当たり前だが玄関のカギが2つあるのでツインロック用にSwitchBotロックは2つ必要だ。
1つ当たりの価格は9,000円くらいなので2台購入するだけで18,000円となかなか高価。
価格面で気になる人はAmazonブラックフライデーなどのセール時を狙って購入するのがおすすめ。
アプリとロックのバージョンアップが必要
ネットで検索するとツインロックの設定が出てこないという声があるが、大抵はSwitchBotアプリとSwitchBotロックのバージョンが低いのが原因。
SwitchBot公式のツインロックのページに対応バージョンが書かれているので確認してほしい。
- 適用製品:SwitchBotロック
- SwitchBot Appバージョン:V6.14 以降
- SwitchBotロックのファームウェアバージョン:V5.8以降
あと、これは推測でしかないが片方のSwitchBotロックの設定だけだとツインロックの項目が出てこないかもしれない。
ただ、この場合はそもそも未設定のSwitchBotロックのバージョンがわからないから、まずは両方のSwitchBotロック単体の設定をすることをおすすめする。
通常の設定とツインロックの設定が必要
上で書いたけど、ツインロック機能はあくまでも付加機能なので、まずは2台分の通常のSwitchBotロックの設定が必要。
やることはSwitchBotロックのレビュー記事でも書いたけどアプリの指示に従うだけ。
2台のSwitchBotロックをSwitchBotアプリに登録できたら次のステップとしてツインロックの設定をする流れだ。
ツインロックは親機と子機の関係
SwitchBotロックのツインロックは親機となるロックと子機となるロックを設定することで成立する。
アプリ上の表記は1台分だが、実質、親機を動かしてそれに連動させて子機を動かすイメージ。
なので恐らく親機に異常が起きると子機も正常に動かないと思う。
ツインロックの設定手順
ということで、ここからはSwitchBotロックでのツインロックの設定手順を解説する。
すでに購入した人はアプリの指示に従うだけだが、これから買おうとしている人は自分の家でもできそうか確認の意味も込めて見てほしい。
- それぞれのSwitchBotロックを設定
- それぞれのSwitchBotロックが正常に動作するか確認
- ツインロックの設定
- ツインロックが正常に動作するか確認
1. それぞれのSwitchBotロックを設定
まずはSwitchBotロック単体の設定から。手順はざっくり以下の通り。
- SwitchBotロックを扉に貼り付け
- SwitchBotアプリにロックを登録
- 解錠の設定
- 扉が閉まった位置の設定
- 施錠の設定
扉への貼り付けは粘着テープで行うので、あらかじめ扉はキレイにする必要がある。汚れているとSwitchBotロックが落ちるて故障のリスクがある。
貼り付けが終わったらSwitchBotアプリでSwitchBotロックを登録する。アプリを開いて右上の+ボタンから検出して追加すればいい。
SwitchBot
wonderlabs, Incorporated無料posted withアプリーチ
あとはアプリの指示に従って解施錠の設定と扉の閉まった位置の設定をするだけ。設定自体はかなり簡単だ。
ツインロックの場合はこの作業を2台分行う。
2. それぞれのSwitchBotロックが正常に動作するか確認
単体での設定が終わったらそれぞれのロックが正常に動作するかを確認する。
ツインロックを設定してからそれぞれのロックが正常に動作しないとなれば、それがツインロックが原因なのかロック単体が原因なのかわからない。
問題の切り分けとスムーズな解決のために単体で正常に解施錠やオートロックなどができるかを確認してほしい。
人によって設定はバラバラだが、執筆者は以下の項目を確認した。
- 解錠できるか
- 施錠できるか
- 通知が来るか(設定してたら)
- オートロックできるか(設定してたら)
- アプリでもウィジェットでも解施錠できるか
3. ツインロックの設定
ここでようやくツインロックを設定する。設定はアプリ上で親機にしたいSwitchBotロックからツインロックを設定するだけ。
あとは子機を選んで放置していたら自動で親機・子機の設定と解施錠の動作確認をして完了。簡単すぎる。
ツインロックの設定が完了したらアプリ上のアイコンがツインロックの用の1アイコンになる。
4. ツインロックが正常に動作するか確認
ツインロック設定時に自動で動作確認はしてるっぽいけど、実際にアプリやウィジェットなどから正常に動作するかを確認した方がいい。
執筆者はここで正常に動作しなくて設定し直した。確認した項目はすでに書いたし人によってバラバラだろうが、執筆者は以下の項目を確認した。
- 解錠できるか
- 施錠できるか
- 通知が来るか(設定してたら)
- オートロックできるか(設定してたら)
- アプリでもウィジェットでも解施錠できるか
これでツインロックの設定は完了。スマートホーム化がさらに進んだ。
ファームウェアアップデートの際には注意
SwitchBotロックはIoTデバイスなので不定期のファームウェアアップデートでバグ修正や機能追加などが行われるが、ここで注意がある。
ファームウェアアップデートをすると再度ロックの校正が必要になるんだが、ここでミスるとツインロックが動作不能になる。
ツインロックのまま校正するとバグる
以下の方法でツインロックを設定しようとすると、親機・子機のロックの解施錠が逆になって解錠×施錠、施錠×解錠の組み合わせでバグった。
- アップデート
- ツインロック設定のまま単体の校正
- 片方を校正したらもう片方を校正
校正には解錠と施錠の設定が必要だが、ツインロック設定のままだと片方が解錠・施錠したことに反応してバグるんだと思う。
バグると解錠ボタンを押しても施錠されたままだし、解錠できたとしても片方だけ施錠されたままということが起きた。これだと意味ない。
ツインロックは解除して校正する
最適解はわからないが執筆者は一度ツインロックを解除し、それぞれのSwitchBotロック単体で校正し直し、完了してから再度ツインロック設定した。
アプリの注意書き的には再度、構成してねってことだけなので、もしこのバグに遭遇したら一度ツインロック設定を解除して試してほしい。
ツインロックの使い勝手は良好
ファームウェアアップデートでトラブルはあったものの、解消してからは正常に動作している。
執筆者はスマホのホーム画面にウィジェットを置いているので帰宅直前に解錠、そのまま帰宅してオートロックで施錠のスタイルだ。楽すぎる。
たまにウィジェットの反応が悪い時があるが、その時はアプリから直接、解錠したら今のところは100%うまくいってる。
動作が遅れることもないしどちらかだけ解錠されることもないので、これからも使い続ける予定。
設定したらこっちのもの
今回はSwitchBotロックを2つ使ってツインロック環境を構築・設定する方法と注意点を紹介した。
設定はアプリに従ったらいいものの、たまに頭を使うところが出た印象だ。これはひらめきが求められる。
また、アップデートでバグる危険性もあるが本記事を読んだあなたならもう大丈夫。
一度設定してしまえば、これから快適に帰宅することができる。ようこそシームレスなスマートロックの世界へ。