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完全ワイヤレスイヤホン(TWS)

【Technics EAH-AZ80レビュー】音質もノイキャンも機能性もこれがNo.1な完全ワイヤレスイヤホン

2023年6月21日

今回は2023年No.1イヤホンとして覇権を握っている「Technics EAH-AZ80」をレビューする。見た目の高級感と世界初の3台マルチポイントが大々的に取り上げられているが、その他の機能もずば抜けている。

発売が6月なので年末まで残り半年あるものの、EAH-AZ80を超える見た目と音質と機能性を併せ持とうとしたら相当頑張らないといけない。そんな次元の高品質イヤホンに仕上がっている。

機能があまりにも豊富だが本記事では個人的に重要と感じた部分にフォーカスして紹介する。ぜひ読み進めてほしい。

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運営者メガネ

Technics EAH-AZ80のスペック

項目 Technics EAH-AZ80 Technics EAH-AZ60M2 Technics EAH-AZ60
価格(Amazonで2023年7月7日時点) ¥37,000 ¥28,000 ¥20,800
最大再生時間 最長7時間(イヤホン本体・ANCオン・AAC)
最長28時間(ケース込み・ANCオン・AAC)
最長4.5時間(イヤホン本体・ANCオン・LDAC)
最長16時間(ケース込み・ANCオン・LDAC)
最長7時間(イヤホン本体・ANCオン・AAC)
最長28時間(ケース込み・ANCオン・AAC)
最長4.5時間(イヤホン本体・ANCオン・LDAC)
最長16時間(ケース込み・ANCオン・LDAC)
約7.0時間(イヤホン本体・ANCオン・AAC)
約7.5時間(イヤホン本体・ANCオフ・AAC)
約24時間(イヤホン本体・ANCオン・AAC)
約25時間(イヤホン本体・ANCオフ・AAC)
ANC
外音取り込み機能
防水・防塵 IPX4 IPX4 IPX4
イヤーピースの形状 円形 円形 円形
ワイヤレス充電(Qi) ×
専用アプリ
コーデック SBC、AAC、LDAC SBC、AAC、LDAC SBC、AAC、LDAC
ドライバー 10mmアルミニウム振動板 8mmバイオセルロース振動板 8mmバイオセルロース振動板
装着検知 ×
マルチポイント 3台 3台 2台
風切り音低減 ○?(ほぼなし)
操作変更 1, 2, 3回タッチ、長押し 1, 2, 3回タッチ、長押し? 1, 2, 3回タッチ、長押し?
タッチ式かボタン式 タッチ式 タッチ式 タッチ式
created by Rinker
パナソニック(Panasonic)
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パナソニック(Panasonic)

Technics EAH-AZ80の操作方法

  • 左右1, 2, 3回
    • 再生/一時停止
    • 曲戻し
    • 曲送り
    • 音量ダウン
    • 音量アップ
    • ノイキャン系の切り替え
    • 外音取り込み or オフ → ノイキャン
    • ノイキャン or オフ → 外音取り込み
    • ノイキャン or 外音取り込み → オフ
    • 機能割り当てなし
  • 左右長押し
    • 音声アシスタント
    • ノイキャン系の切り替え
    • 電源オフ
    • 機能割り当てなし

パッと見の金属の高級感

Technics EAH-AZ80は最近のSONYと同じように環境に配慮してか紙のパッケージに入っている。世界的にそういう傾向なので仕方ないが、箱を長期保存する執筆者からすると外側の紙ラベルの劣化が心配。

付属品は以下。特別なものは入っていないが、イヤーピースが合計7種類も入っているのが豪華。さらにXS/Sに関してはノズルの高さ違いで2種類付属する。

  • Technics EAH-AZ80本体
  • イヤーピース
  • Type-C to Type-Cケーブル
  • 取扱説明書×2

また、ケーブルがType-C to Type-CケーブルなのでType-Cの充電器を使っているギークな人には嬉しい仕様。執筆者はワイヤレス充電するからケーブルは使わない。

パッと見の高級感はあるがプラスチック

Technicsのイヤホンといえば金属感が漂う高級路線な見た目でEAH-AZ80もキラッと光るヘアライン加工で高級感満載。なんだけど実際に手に持ってみるとそうでもない。

というのも見た目は金属っぽい感じで実際にアルミが使われているが質感としてはプラスチックでしかない。なので手に持った時の無意識の落胆でよりチープに見えてしまう。

本記事でレビューするブラックはシックで高級感があるし、シルバーは上品で高級感がある。なのに質感がプラスチック。前作もそうだったがなんだかもったいない。

イヤホンは見た目に反して軽量

イヤホン本体も金属感のあるヘアライン加工で高級感があるが材質はプラスチック。さらに見た目に反して割と軽量なのでこのギャップでもチープ感を感じてしまう。

金属をバリバリ使って高級感を出せばその分だけ重くなるから使い勝手が悪くなるのは事実。でも実際に手に触れるたびにその軽さでうーんってなるのが現実。

中高音寄りで美しい音質

Technics EAH-AZ80は10mmアルミニウム振動板を使用しており中高音寄りの音質だ。人によっては高音が耳に刺さるかもしれない。執筆者もちょっと高音が耳に刺さる印象があった。

中高音寄りだが低音は深く沈み込むように聴こえるので低音が弱いという印象もない。音場は広く低音の方が音場が広い印象。解像度も高いので今まで意識していなかった音も聴こえた。

また、アプリでイコライザ調節もできるのでオールマイティに色々な音楽に対応できるだろう。さすがフラグシップ級の音質。

ほぼ最強レベルのノイキャン

Technics EAH-AZ80は2023年3月31日時点で業界最高クラスのノイキャン性能を実現しているとのことだが、実際に使用しても最高クラスの性能を誇っている。しかし、最強かと言われればあと一歩。

個人的には純正のノイズアイソレーションイヤーピースを使用したSONY WF-1000XM4の方がノイキャンが効いており、空気清浄機の音が一切しないレベル。一方Technics EAH-AZ80はうっすら音がするかどうかのレベル。僅差。

ただ、最強クラスのノイキャンなのは間違いないので自分に合った遮音性の高いイヤーピースを使用すれば満足いくノイキャン性能になるだろう。

高音はもう少しノイキャンが欲しい

具体的にどういう傾向のノイキャンかというと、低音ノイズはほぼ消える。なので電車で使用するとかなり静かな空間になるし部屋の中で使用してもスッと集中できる環境になるだろう。

ただ、高音に関しては業界最高クラスというならもう少しノイキャンが効いてもいい気がする。中音から高音にかけてまだノイキャンで消せるだろう、と思える感じ。

なので中低音のノイキャンが効きすぎて逆に高音が耳に刺さることはなくて良いんだが、あと一歩ノイキャン性能を高めれば満点といったところだ。

ノイキャンの強度や傾向を変更できる

なお、ノイキャンが強すぎる・耳に圧迫感を感じるという人はアプリでノイキャンの強度や効き具合の傾向を変更してほしい。執筆者はノイキャン強度は最大、傾向としてはバーを下の方にした時に一番ノイキャンの効きが強く感じた。

バーを上下させることでおそらくどの周波数の音を重点的に消すかを選べるのだろう、自分に合っていない位置にバーを移動させるとホワイトノイズをすごく感じた。

風切り音はほとんど聞こえない

これは正直驚いた部分だ、Technics EAH-AZ80は風切り音がほぼ聴こえない。厳密にはほんの0.数秒聴こえるんだが聴こえた瞬間には風切り音低減らしき機能がオンになるっぽい。風切り音が消える。

しかもスゴいのが風切り音が消えるのにノイキャン強度はほぼ変わらないという点。基本、風切り音低減をオンにするとノイキャン機能を下げて対応するのでノイキャン性能が下がるが、EAH-AZ80はそれを感じさせない。

今までSENNHEISER MOMENTUM True Wireless 3SONY WF-1000XM4で風切り音低減を経験してきたがダントツの性能だ。

⇨SENNHEISER vs SONYの頂上決戦のYouTube動画

⇨SENNHEISER vs SONYの頂上決戦のブログ記事

モードによって評価が変わる外音取り込み

Technics EAH-AZ80の外音取り込みは外音取り込みの設定に評価が異なる。このあと紹介するが「アテンション」モードにしていると機械音っぽい感じで取り込まれるが「トランスペアレント」にするとかなり自然に聴こえる。

また、次に紹介するようにアテンションだと強度変更もできない。個人的には会話強調なしで単に外音取り込みと同時に再生停止にしてほしい。

アテンションだと強度変更は不可

外音取り込みもノイキャンと同様アプリから取り込み強度を変更できるんだが、外音取り込みの設定が「アテンション」だと変更できない。トランスペアレントだと変更可能だ。

おそらくアテンションは会話やアナウンスの音を強調しているからその機能の特化のために取り込み強度の変更できないんだろう。

外音取り込みと同時に再生停止も可能

Technics EAH-AZ80では嬉しい機能として外音取り込みと同時に音楽の再生停止も可能だ。この機能を使うことで今まで外音取り込み→再生停止と2操作必要だったのが外音取り込み&再生停止で1操作で済むようになる。

この機能は必須レベルなのにほとんどのイヤホンでは搭載されていないレアな機能だが、EAH-AZ80はこの機能もしっかり抑えている。素晴らしい。

ただし、使って感じた微妙な点でも紹介したように、この機能を使うと外音取り込みからノイキャンに戻した際にガイダンスのせいで2秒ほど片方の音が流れなくなる。詳しくは後述。

とりあえずなんでもできるアプリ

Technics Audio Connect

Technics Audio Connect

Panasonic Holdings Corporation無料posted withアプリーチ

Technics EAH-AZ80はアプリ「Technics Audio Connect」に対応、このアプリでバッテリーの確認や各種機能のオン・オフ・設定の変更が可能。なんだができることが豊富すぎて全て紹介するのが大変なレベル。主要な機能をざっと挙げても以下の設定ができる。多すぎ。

  • バッテリー残量の確認
  • ノイキャン系の強度の変更
  • イコライザ変更
  • 音声ガイダンスの言語と音量変更
  • 音声ガイダンスか通知音かの設定
  • イヤホンを探す
  • 自動電源オフまでの時間設定
  • 装着検知とタッチセンサーの操作の設定
  • 音質優先か接続優先かの設定
  • マルチポイントの台数設定
  • 音切れ・遅延抑制の設定
  • 操作内容の変更
  • ノイキャン系の種類の変更
  • 外音取り込みと同時に再生停止するか否か
  • ノイキャンの最適化
  • ファームウェアアップデート

以下で主要な機能について解説する。

ノイキャンと外音取り込みの強度や傾向を変更可能

ノイキャンと外音取り込みに関しては強度を変更できる。ノイキャンが強すぎて圧迫感があれば下げればいいし外音取り込みでホワイトノイズが気になるなら下げればいい。

さらにノイキャンは手動ではあるが効き具合を変更することも可能。自分の耳に合わせて低音域を強めたり高音域を強めたりすることができる。

自動でノイキャンの強度設定してくれる機能や装着のフィット感のテストがないのは謎だが、自己申告でもノイキャン系の強度変更ができるのは魅力的だ。

通知音とガイダンスの変更も可能

Technics EAH-AZ80では電源オン時やBluetooth接続時、操作時に流れる音を通知音か声によるアナウンスかで選択できる。さらに特定の機器に接続した際に「〇〇と接続しました」というアナウンスをつけることもできる。EAH-AZ80は最大3台までのデバイスにマルチポイント接続できるので、どの機器に接続したのかを確認できるのは魅力的だ。

通知音の音量を変更することはできるんだが、通知音を無音にすることはできない。音量バーを左いっぱいに持っていっても小音で音が流れる。このせいで片方のイヤホンから音が聴こえなくなるってのはすでに書いたが、詳細は使って感じた微妙な点で書いている。

操作内容の変更もできるが長押しは制限あり

タッチセンサーでの操作内容を変更でき1, 2, 3回タップでは合計10種類から内容を選べる。んだが長押しだけ謎に4種類しか選べない。しかも1, 2, 3回タップで音声アシスタントを呼べないし長押しで音量調節できないなど微妙に使いづらい。

おそらく技術的な問題とユーザーの動向からこの操作内容にしたんだろうが、Technics EAH-AZ80の高機能性なら操作内容に関してももう少し高機能にしてほしい。

最終的な執筆者の設定は以下。

本当はトリプルタップに音声アシスタントと曲送りを置いて長押しは音量調節にしたかった。が、トリプルタップに音声アシスタントを置けないし長押しに曲送りも音量調節も置けないので泣く泣く曲送りは使用不可にした。改善求む。

マルチポイントの接続台数も変更可能

Technics EAH-AZ80がプッシュしているのが最大3までのマルチポイント接続だが、マルチポイント接続の最大台数を設定することも可能。接続台数を増やせばその分、接続が不安定になるので制限したい時は接続台数を減らせばいい。

さらに以下のYouTube動画でも解説したようにマルチポイントにも弱点が存在する。これらの弱点によるストレスから少しでも解放されるためにも、必要な台数に限定できることの機能はかなり重要。

装着検知とタッチセンサーの受付も設定可能

最近の完全ワイヤレスイヤホンではイヤホンを耳から外した時に自動で再生が止まる装着検知の機能を搭載していることも多い。が、装着検知が不要なのにオフにできなかったりイヤホンを耳から外している最中にイヤホンをタッチしてしまい不意に操作することもある。

Technics EAH-AZ80では装着検知自体のオン・オフだけではく、イヤホンを外している状態でのタッチセンサーの受け付けのオン・オフも設定可能。

外音取り込みよりイヤホンを外すって人は装着検知とタッチセンサーの受け付け機能を自分好みに設定し、さらに自分に最適化してほしい。

Technics EAH-AZ80を使って感じた良い点

ここからはTechnics EAH-AZ80を使って感じた良い点を紹介する。EAH-AZ80はYouTuberが先行レビューでかなり絶賛しているように、完成度・高機能性がぶっ飛んでて最強。これは覇権を握る。

中高音寄りで美しい音質

Technics EAH-AZ80の音作りは若干、中高音寄りであるものの低音も深く出て高音質。アルミニウム振動板を採用しているのでその分、金属っぽい高音域が出ているのだろう。人によっては高音が刺さりやすいかもしれない。

また、解像度も高く音場も広いのでオールマイティに音楽を聴くことができる。もちろんイコライザにも対応しているのでプリセットのイコライザやカスタムイコライザで自分好みに音質を変更できる。

欲しい機能はだいたい揃っている

  • 高音質・強力なノイキャン
  • ノイキャン・外音取り込みの強度変更
  • 外音取り込みと同時に再生停止
  • マルチポイント
  • ワイヤレス充電
  • 操作内容の変更
  • 風切り音低減

Technics EAH-AZ80はこれまでのフラグシップイヤホンに搭載していた・ごく一部のイヤホンにしか搭載していない機能を搭載している。逆にEAH-AZ80に搭載していない機能を探す方が大変なレベル。

機能面で良いと思った点を全て紹介するとこのブログ記事が小説になるから一部省略するが、特に良いと思った部分を次から紹介する。

外音取り込みと同時に再生停止が可能

執筆者が完全ワイヤレスイヤホンを購入するのに重視するポイントが外音取り込みと同時に再生停止ができることだ。外音取り込みを使用するときって周囲の音を聴きたいことが大半だろうから同時に再生停止できたら操作が1つで済む。

SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 3くらいしかまともに搭載していない便利機能だったがTechnics EAH-AZ80には搭載。しかも再生停止するか否かはアプリ上で選べる自由度の高さも高評価。

これまでいちいち再生停止と外音取り込みに2操作していた人は一度この機能を体験してほしい。

【SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 3レビュー】全てが整ったイヤホン

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操作内容の変更が可能

イヤホンは今や生活必需品レベルだが操作方法が自分の生活に合っていないとストレスになる。操作内容の変更ができるのであれば自分の使用用途に合った内容に設定して快適に操作できる。

執筆者はノイキャン系の切り替えを気軽にしたいので長押しから1タップに変更。なぜブランド側はすぐに切り替えたいノイキャン系を長押しにするのかは永遠の謎。

低価格・低機能なイヤホンだと操作内容の変更ができないことがほとんどなので、EAH-AZ80が対応してくれたのはありがたい。

おそらくノイキャン中に風切り音低減がついている

パッと調べた感じノイキャン中に風切り音低減が機能するかの言及はなかったが、風が強い場所で実際に試すと風が当たった瞬間に風の音が小さくなった印象。いよいよTechnics EAH-AZ80が覇権を握ったわと思ったひとときだった。

風切り音ってのはイヤホンに風が当たることでノイキャンが過剰に機能してボウボウって音が聴こえる現象のことなんだが、これをキレイカットしてくれるのでかなり高評価。

一応、SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 3SONY WF-1000XM4にも風切り音低減は搭載されているがどちらも一長一短だった。

⇨SENNHEISER vs SONYの頂上決戦のYouTube動画

⇨SENNHEISER vs SONYの頂上決戦のブログ記事

Technics EAH-AZ80はいつの間にか風切り音がなくなっているレベルの自然さで、もっと評価されてもいいと思う。

搭載機能のオン・オフや変更が可能

上で挙げた内容以外にもできることは多いんだけどこれらの機能は大抵、アプリ上で機能のオン・オフや設定の変更が可能。凄すぎる。

例えば外音取り込みと同時に再生停止するか外音取り込みだけして音楽は再生しっぱなしにしたり、マルチポイントの台数を1, 2, 3台に設定したり、装着検知のオン・オフと装着検知時のタッチセンサーのオン・オフなど。

これだけ高機能なのにさらに設定まで変更できるので、他ブランドがTechnics EAH-AZ80を超える機能性のイヤホンを出すのは早くても2023年末間近になりそう。それくらい高機能だ。

Technics EAH-AZ80を使って感じた微妙な点

続いてTechnics EAH-AZ80を使って感じた微妙な点を紹介する。完成度が高いEAH-AZ80なんだけど、それでも微妙な点はある。と言ってもほとんどがソフトウェアアップデートで改善できそうな点なのでいずれ修正されそう。

長押しの操作内容の変更の自由度が低い

Technics EAH-AZ80はアプリで操作内容の変更ができるんだが、長押しだけ変更できる内容が少ない。1, 2, 3回タップは再生停止・曲送り系・音量調節系・ノイキャン系・機能なしの合計10種類から選択可能。

しかし長押しは音声アシスタント・ノイキャン系・電源オフ・機能なしの合計4種類からしか選べない。なぜ。このせいで執筆者はTechnics EAH-AZ80での曲送り系は諦めている。

技術的に難しい部分があるかもしれないが意図的に長押しの機能を制限しているならすぐに撤廃してほしい。特に長押しでの音量調節が可能になれば一気に使い勝手が増すので今すぐに対応してほしい。

操作時のガイダンス音を消せない

Technics EAH-AZ80はアプリで電源オンやBluetooth接続、ノイキャン系の切り替えなどのガイダンス音量を変更可能。もしくは通知音ではなくモード名のアナウンスに変更できる。んだが、音を無音にすることはできない。少しでも音が流れる。

今どの状況なのかを聞いてわかるようにするというのが目的なのだろうが、聞いていたら今どういう状況なのかすぐわかるからガイダンス音は不要。電源オンとBluetooth接続の時だけ知らせるだけでいいから設定を増やしてほしい。

ガイダンス音のせいで片方が無音の状態になる

さらにこのガイダンス音のせいで操作した後に2秒ほど操作した方のイヤホンが無音になる。例えば外音取り込みからノイキャンにしたとき、右側のイヤホン操作で外音取り込みにしたら右からガイダンスが聴こえる。しかし左側は操作していないからすぐに音楽が再生される。

つまり右で操作したらガイダンスが終わるまで右は無音、左は音楽が流れるという気持ち悪い状況になるのだ。音楽とガイダンスを同時に流さず今の状況が伝わりやすくするということだろうが、この処理も不要。ガイダンスを消すかガイダンスと同時に音楽を流してほしい。

なお、片耳からしか聴こえない現象はノイキャン系の切り替えだけでなく、再生停止や音量調節でも起きてしまう。ガイダンスはオフにしてほしい。

質感は思った以上にプラスチック

Technicsのイヤホンは金属っぽい見た目で高級感があるんだけど、実際手に持ってみると思った以上にプラスチック感があり高級感はない。ケースにはアルミを使用しており確かにケース上面やイヤホンのおもて面は金属っぽい質感だ。

しかし、それ以外の部分は安っぽいプラスチック感が否めないのが現実。見た目に反して結構軽いのでより安っぽい印象を持ってしまう。まあイヤホンが金属まみれかつ重量級だとそれはそれで問題なのは事実だが。

金属感のある高級感を求めているなら一度、店頭で実機を見てから購入を検討する方が良いだろう。

金属製のアイテムと一緒に持ち運ぶと一瞬で傷つく

上のツイートの通りだけど、執筆者が愛用しているサイフの「Secrid」とTechnics EAH-AZ80を同じポケットに入れたらTechnics EAH-AZ80が一瞬で傷ついた。

というのもSecridはスキミング防止用の金属フレームを使用していて、これがEAH-AZ80のケース上部のアルミ部分と干渉するから。しかもブラックのEAH-AZ80の場合は塗装が剥げて一部が銀色になった。

3.6万円のイヤホンが一瞬で傷付いて剥げたのは悲しいがこれも1つの社会勉強として学習した。

レビューまとめ

良い点

  • 中高音寄りで美しい音質
  • 欲しい機能はだいたい揃っている
  • 外音取り込みと同時に再生停止が可能
  • 操作内容の変更が可能
  • おそらくノイキャン中に風切り音低減がついている
  • 搭載機能のオン・オフや変更が可能

微妙な点

  • 長押しの操作内容の変更の自由度が低い
  • 操作時のガイダンス音を消せない
  • ガイダンス音のせいで片方が無音の状態になる
  • 質感が思った以上にプラスチック

音質もノイキャンも機能性もこれがNo.1な完全ワイヤレスイヤホン

今回は2023年のNo.1イヤホンになるだろう完全ワイヤレスイヤホンの「Technics EAH-AZ80」をレビューした。フラグシップと呼びには相応しい音質とノイキャンと高機能性を兼ね備えた最高なイヤホンだ。

あまりにも機能が多いのでこの記事では省略したが、音質だけではなく機能性も重視しているEAH-AZ80を超えるイヤホンが出てくるかもしれない2023年は恐ろしいが、なんならもう出ないほうが我々の身は持つのかもしれない。

流石に4万くらいするイヤホンは買えないがここまでの高機能性が欲しいって人は1グレード低い「Technics EAH-AZ60M2」もあるのでそちらも検討してほしい。

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完全ワイヤレスイヤホンの性能グラフ

イヤホン名をシングルクリックで非表示、ダブルクリックで単発表示。

初期表示の3機種は個人的ベスト3(音質、ノイキャンなどの性能、使いやすさなどを考慮)。
風切り音低減機能(風切り音の防止機能)搭載の完全ワイヤレスイヤホンのノイキャンは、風切り音低減オン状態の数値にしている。







性能 Jabra [Elite 75t] Galaxy [Galaxy Buds Pro] AVIOT [TE-D01t] Nothing [Ear(1)] SONY [WF-1000XM4] Jabra [Elite 85t] Jabra [Elite 7 Active] XROUND [FORGE NC] Anker [Soundcore Liberty 3 Pro] Noble Audio [FALCON ANC] SENNHEISER [MTW 3] SOUNDPEATS [Mini Pro] SOUNDPEATS [Capsule3 Pro] SOUNDPEATS [Opera 05] SOUNDPEATS [Opera 03] HHOGene [GPods] Technics [EAH-AZ80] EarFun [Air Pro 3] Xiaomi [Buds 4 Pro] QCY [ArcBuds HT07] SONY [WF-1000XM5] Jabra [Elite 10]
本体再生時間(ANCあり) 5.5 5 12.6 4 8 5.5 8 9 6 6 5 5 5.5 6.3 6.3 3 7 7 6.3 7 8 6
本体再生時間(ANCなし) 7.5 8 18 5.7 12 7 10 11.7 8 8.5 7 7 8 9 9 5 9 9 9 8 12 8
ノイキャン低音 7 6 5 4 9 8 7 6 8 6 7 6 7 8 8 5 9 7 9 7 10 9
ノイキャン高音 4 5 4 4 8 6 7 4 6 4 5 4 4 6 6 6 8 7 8 6 9 8
外音取り込み 9 5 4 4 7 8 8 5 7 5 7 5 5 5 5 5 7 6 8 7 8 7
ドライバーサイズ 6 11 10 11.6 6 12 6 7 10.6 10 7 10 12 12 12 10 10 11 11 10 8.4 10
音質低音 8 7 6 6 9 7 7 6 7 8 7 7 6 7 7 5 7 7 6 7 9 8
音質高音 5 7 5 4 7 7 6 6 4 8 8 5 7 8 7 4 8 5 6 7 7 8
操作性 8 5 7 3 2 8 7 6 8 5 9 5 5 5 5 7 9 8 2 7 5 7
アプリの使いやすさ 8 5 4 3 6 8 7 6 8 6 8 6 5 5 5 7 8 6 3 6 7 8
付加機能 5 5 5 4 8 6 5 8 6 5 8 4 4 4 4 7 9 4 4 5 8 6
防水(IPX○) 5 7 4 4 4 4 5 7 4 4 4 5 4 4 4 4 4 5 4 4 4 4
防塵(IP○X) 5 0 0 0 0 0 7 6 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 5 0 0 5
デザイン 6 7 4 8 7 6 7 7 7 8 9 6 6 8 8 7 8 6 7 6 5 7
ランキング 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 3 圏外 圏外 圏外 1 2


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Webエンジニア駆け出し。独学のPythonで天文学系の大学院を修了。常時金欠のガジェット好きでM2 Pro MacBook Pro(31万円) x Galaxy Z Fold5(25万円)使いの狂人。自己紹介と半生→変わって楽しいの繰り返しレビュー依頼など→お問い合わせ運営者情報、TwitterX@m_ten_pa、 YouTube@megatenpa、 Threads@megatenpa、 Instagram@megatenpa

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