こんな人にオススメ
Xiaomiのスマホに搭載されているカスタムUI「MIUI」にMIUI 13のアップデートが来た。
何が出来るようになってどんな不具合がある?
ということで、今回は執筆者も使っているスマホ「Xiaomi Redmi Note 10 Pro」にMIUI 13のアップデートが来たので新機能や不具合を紹介していく。
まだアップデートが来たばかりなので、機能が少なかったり 不具合が多かったりするかもしれないが、いち早く試してみたいって人は是非とも読んでほしい。
MIUI 13の前のMIUI 12については以下の記事でおすすめ設定を紹介している。
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【MIUI12.5.9.0&設定】Redmi Note 10 Proのおすすめ設定15選
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なお、本記事で紹介した設定で不具合などが生じても責任は取らないのであらかじめご了承。今回のバージョンはMIUI 13.0.4.0安定版。
なお、現在のメインスマホはSamsungのGalaxy S22 Ultraだ。以下の記事とYouTube動画でレビューしているので併せてご覧いただきたい。
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【Galaxy S22 Ultraレビュー】これが最高峰
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アップデート内容
まずアップデート内容を紹介しておく。新機能や最適化が多数きている。
- 新機能: 「結晶」スーパー壁紙
- 新機能: アプリに対応した新ウィジェット
- 最適化: 全体的な安定性の向上
- 新機能: サイドバーからアプリをフローティング表示
- 最適化: 電話、時計、天気アプリのアクセシビリティ対応強化
- 最適化: マインドマップのノードが直感的に
- セキュリティの強化
実はXiaomiスマホの全ての機種がこれらの恩恵を受けられるというわけではない。例えば一番上の「スーパー壁紙」は本来はRedmi Note 10 Proでは非対応。
しかし、以下の記事でちょろっと紹介したように、裏技的な方法でスーパー壁紙「自体」は入れることが可能。ただ、この記事を書いている2022年2月27日時点では「結晶」には非対応。
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【MIUI12.5.9.0&設定】Redmi Note 10 Proのおすすめ設定15選
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まだ13.0.4.0のバージョンだからこれから機能が増えたり修正されたりするだろう。これに期待。
スーパー壁紙に結晶が追加
MIUI13からスーパー壁紙に結晶が追加されたっぽいけど、Redmi Note 10 Proに無理矢理スーパー壁紙を入れた影響か、まだ反映されていない。
一応、新規でapkファイルを入れたりしたけど変わらず。設定アプリから存在しているかを確認したけど、やっぱり存在していない。スマホ内にあるなら「Crystallization」の表記で出てくるっぽい。
ないから特別困るということでもないけど、一度は試してみたいって感じる。てか、Earth以外が全てMarsになっているのが謎すぎる。
片手モードが隅から下に移動
これまでの片手モード(片手操作モード)は左端・右端に画面全体が縮小表示されるというものだった。しかし、 今回のMIUI13からiPhoneのように下半分が表示されるように。
これはこれでいいんだけど、Redmi Note 10 Proは横に広いから手の反対側に届かない。これまでの隅っこ縮小だと届いていたのが、今回のアップデートで届かないままなのは残念。
もし下半分か隅のどちらにするかを選択できるのであればまだマシだった。しかし、MIUI13では強制的に下半分しか選べないから不便。
全画面表示ラインをしないと不便
なお、MIUI13の片手操作モードは全画面表示ラインを表示しないと動作しない。設定アプリから「ライン」と検索してヒットしたシステムナビゲーションの項目から設定可能。
全画面表示ラインを表示したら、表示ラインから画面下部に向かって下にスワイプすることで片手モードになる。ただ、ラインが思った以上に画面下部にあるからほぼ下にスワイプできず、片手モードにできないことが多々ある。
全画面表示ラインの表示/非表示でジェスチャーが異なる
これまで知らなかったけど、全画面表示ラインの表示/非表示でアプリ切り替えのジェスチャーが異なる。新機能かもしれないけど単に知らなかっただけかもしれない。
ライン表示なら上の左の画像のようにアプリの切り替えはiPhoneチックな左右スワイプだけ。一方でライン非表示の場合は画面を少し下から上にスワイプする必要がある。
左右にスワイプするだけの方が楽なんだけど、常に画面に全画面表示ラインが出てくるのが邪魔。って人には次のクイックボールを使った方法をオススメする。
クイックボールで片手操作モードに
全画面表示ラインを非表示にしたいけど片手操作モードを使いたいって場合は、追加設定のクイックボールを使うと可能。
MIUI12.5のオススメ設定の記事で詳しい内容は解説したけど、ざっくりいうと下の動画のようにサイドからアプリや機能を呼び出せるというもの。
これに片手操作モードを割り当てると好きなタイミングで使用可能。
サイドバーに対応
MIUI13より「特別な機能」にサイドバーに対応した。サイドバーを使うことですぐにアプリにアクセスすることができる。クイックボールに近い機能だが、サイドバーの場合はより多くのアプリを呼び出せる。
んだけど、自由にアプリを指定することができない。 一応、一番上にアプリを置くことができるけど、サジェストされたアプリを消すことができない。以前はメモアプリとかだけだったと思うけど自由度が足りない。
例えば上の画像だと楽天Payアプリを一番上に追加したが、Twitter以下は自動で追加されて消せないもの。結構邪魔。
アプリはウィジェットで表示
サイドバーで表示したアプリはそのまま開くんじゃなくて、フローティングで開くことになる。イメージは上の画像。Twitterが画面上に重なって表示される。
ただ、フローティングは画面分割時には使用できないっぽい。分割していない状態だとLINEの通知などもフローティングのまま返信できて便利だが、画面分割だと流石に処理が大変なのだろう。
ゲームターボが融合
これまでゲームターボとして機能していた高パフォーマンスモードがサイドバーから選択可能に。ここではInstagramを追加してみた。Instagramが2つあるのはデュアルアプリ(ツインアプリ)にしているから。以前の記事で解説している。
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【MIUI12.5.9.0&設定】Redmi Note 10 Proのおすすめ設定15選
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ゲームターボを使うことで性能が上がるのだろうけど、Redmi Note 10 Pro自体、ミドルハイの性能でハイエンドじゃないからそこまでパフォーマンスが出ている感覚はない。
Dolby Atmosで空間的な音を表現
この機能が今回のアップデートで一番の魅力であると思う。音声系のアプリでサイドバーを開くことで「Dolby Atmos」の設定を行うことができる。この設定がすごい。
開くとDolby Atmosのオン/オフの選択ができ、「ダイアログ強化」「拡張ステレオ」を選択可能に。ダイアログ強化は低音が強くなるような気もするけどボーカルを強調しているようにも感じる。
そして何よりもすごいのがその下の「拡張ステレオ」。多分これはAppleの空間オーディオやSONYの360° Reality Audioのような立体音響技術だろう。あくまでも仮想的だろうが。
ただ、この機能をオンにして強度を3にすると空間的な広がりをかなり感じるようになる。音場が狭めのイヤホンでも音場が広がったように感じるし、迫力も増す。
ライブ感を味わうことができるので音楽体験がさらに楽しくなる。しかもYouTubeでも対応しているからより臨場感あふれる動画体験も可能になる。一回は試してほしい。
Dolby Atmos追加はビデオアプリの管理から
YouTube Musicでは初めは対応していないかもしれない。しかし、サイドバーの設定画面の「動画アプリ」の項目から追加することが可能。
これでサイドバーからDolby Atmosを設定できる。これだけでも音質が微妙なイヤホンの強化が行えるからすごい。
スタイル変更で見た目も変えられる
なお、サイドバーから見ている画面の見た目も変更することが可能。上の画像では変わっていないけど、実際に画面を見ると変わっている。
上の画像だと「B&W」すなわちモノクロにした。これは観ている画面の色味を補正するというもの。個人的には雰囲気を合わせるためいちいち動画ごとに変更することになるから面倒。
PIP解除がダブルタップで不可能に
続いてはピクチャインピクチャのマイナス変更について。これまでのMIUIだと以下のような操作が可能だった。
- 端をドラッグ: サイズ変更
- 端以外をドラッグ: PIP移動
- ピンチイン/アウト: サイズ変更
- ダブルタップ: PIPの動画アプリを開いて全画面表示
- シングルタップ: 再生停止や全画面表示など
これがMIUI13で以下のように変更された。
- 端をドラッグ: PIP移動
- 端以外をドラッグ: PIP移動
- ピンチイン/アウト: サイズ変更
- ダブルタップ: サイズ変更
- シングルタップ: 再生停止や全画面表示
要するに全画面表示するには、これまで「ダブルタップ」だったのが「シングルタップ」→「全画面表示のボタンを押す」にステップが増えた。ダルすぎる。
操作項目は多いに越したことはない。操作を増やすだけユーザー体験の価値は下がる。この仕様は戻してほしい。
オーバースクロール時のアニメーションの無効化
画面をスクロールし、上端や下端に達した時のアニメーションを有効/無効にする設定が追加。これはAndroid 12で導入されたオーバースクロール時の「ストレッチ効果」という機能。
個人的には気にならんが、グッと伸びる感覚が嫌な人は、この機能をオフにすることが可能。上のgifだと左がアニメーション有効、右がアニメーション無効。
設定アプリの「追加設定」→「ユーザー補助」から上のタブ「視覚」に移動、「アニメーションを無効化」で無効にできる。デフォルトは有効。
なお、上のInstagramは執筆者の読書記録用のアカウント。気になる方は是非とも覗いてほしい。
緊急情報と緊急通報の追加
設定アプリに「緊急情報と緊急通報」項目ができていた。これも前からあったかもしれないが、開いた覚えがなかったので一応共有。
ウィジェットが丸みを帯びるように
MIUI13ではホーム画面に配置するウィジェットが丸みを帯びるようになった。例えば上の画像だとGoogle Keep、SwitchBot、YouTube Music。丸まっている。
これはこれでいいんだけど、強制的に丸みを帯びさせるだけにするのはやめてほしい。ユーザーに選択肢を与えてほしい。
バッテリーの項目からパフォーマンスモードに
これはネットの声で知ったんだけど、バッテリーの項目からパフォーマンスモードへ変更することが可能になったとのこと。
パフォーマンスモードにすると画面右上のバッテリー残量のアイコンが緑から青に変わる。
実際の使用感としては、体感、性能が落ちているようにも感じる。画面遷移などでいちいちカクツクし動きも遅い。これがスペック不足なのかMIUI13なのかわからんが。
メモアプリのマインドマップが直感的に
使わんけど純正のメモアプリのマインドマップが直感的になったとのこと。元を知らないから比較できないが、直感的になったらしい。
マインドマップで描いた内容はリスト表示することも可能。
サイドバーから呼び出すことが可能に
メモアプリはクイックメモとしてサイドバーから呼び出すことが可能。設定はシステムアプリからメモのクイックメモで可能。
クイックメモのサイドバー呼び出しは以前までのバージョンにあった気がするけど、純正メモを使わなかったからほぼ初見。
スクショの編集画面が変わった
スクショの編集画面にデフォルトでペンなどの編集ツールが表示されるようになった。また、画面上部のゴミ箱などのアイコンも変更されている。
全体的な使い勝手は以前までと変わらない。
不具合:シンプルに動作が重い
単純に1つ1つの動作がモッサリしている。ジェスチャー操作で開いているアプリ一覧を開く、ホームに戻る、アプリ間遷移。
何をとってもワンテンポ・ツーテンポ遅れてくる感覚がある。シンプルに重い。
もしかしたらRedmi Note 10 Proが寿命なのかもと思ったけど、どうやら一般的にも言われているっぽい。待ち。
不具合:YouTubeの画面分割がうまくいかない
執筆者がiPhoneに戻れない理由の1つに画面分割がある。YouTubeとTwitterなどを同時に表示させることができる機能。これがハンパなく便利。
ピクチャインピクチャ(PIP)でも同じようにできるけど、この場合はTwitterの上にYouTubeが来る。なのでいちいちYouTubeを退けないと被っている部分を読めない。面倒。
ただ、MIUI13ではこの画面分割が上の画像のように上手くいかない。 上4分の1をYouTubeにすると概要欄が表示される。クソ。
一応、回避策としてはYouTubeショートを全画面にしてから分割すると上手くいくっぽい。またPrime Videoは問題なく画面分割できた。
設定アプリを見てもいじることができそうにない。戻してほしい。
不具合:PIPが画面外に見切れる
上の画像が執筆者のスマホRedmi Note 10 Proのホーム画面なんだけど、右下でピクチャインピクチャしたYouTubeがバグって見切れている。
操作は画面下部のうっすら黒みがかった部分でできるんだけど、画面が見切れて意味がなくなっている。右下の画面をドラッグしたりすると元に戻るがいちいち面倒。
どの動作がこの不具合を引き起こすのかわからんが、PIP中に別アプリ→ホーム画面などの負荷のかかりそうな操作をするとなるのかもしれない。
不具合:PIPが画面外にほぼ消える
これはYouTubeのピクチャインピクチャを画面下に消した後にYouTubeアプリを開くと発生する。他のアプリではどうかわからんがYouTubeアプリでは起きる。
YouTubeの再生が左上に寄ってしまって観ることができない。操作しようにも左上に寄りすぎていて何が何かわからん状態。
なお、解除方法は画面分割→画面分割解除。面倒すぎる。次のgifでは画面分割でTwitterを開いているが、画面分割して「終了」を押した方が早い。
不具合:Googleアシスタントが音声反応しない
音声アシスタントのGoogleアシスタントの音声入力が上手くいかない。「OK グーグル」と話しかけると左上に音声入力のアイコンが表示されるだけ。何を話しても無視される。
この状態で、Googleアシスタントの起動コマンドである「電源ボタン長押し」をするとすぐに再起動とかのシステム終了の画面になることがある。
要するに、「OK グーグル」で長押し状態→さらに長押しする→再起動とかのシステムの画面になる、ということ。謎。
一応、アシスタント自体は生きているっぽい。電源ボタン長押しでの起動は対応。音声でのアシスタントが使えないのはこのご時世では苦しい。修正求む。
なお、画面の下の端をスワイプしてGoogleアシスタントを起動すると正常にアシスタントが動くので、アシスタントの設定自体はできているはず。
イヤホンやスマートウォッチで動作させる人は問題ないが、スマホで音声入力したい人には痛い不具合だ。
MIUI13はまだ不安定
ということで、今回はXiaomiのカスタムUI「MIUI」最新バージョン「MIUI 13」の新機能や不具合について解説した。
まだアップデートが来ていない人は本記事に変更点・不具合を考慮しつつ検討してほしい。既にアップデートをした人は本記事の内容で知らない部分があれば是非とも試してほしい。
自由度の高いAndroid、カスタムUIこれからも生活を便利にしてくれるように願っている。
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