今回はSamsung Galaxyの折りたたみスマホ「Galaxy Z Fold5」をレビューする。ブック型・フォールド型の代名詞とも言えるGalaxy Z Foldシリーズ初の水滴型ヒンジ採用で隙間がなくなり、より洗練された印象。 さらに搭載OSのOne UIの最高の使い勝手とその絶妙な画面比率のおかげでカバーディスプレイもメインディスプレイも多用する攻守万能なスマホだ。ただ、いまだに25万円前後もするというイキリガジェオタホイホイなスマホなのも事実。 本記事ではGalaxy Z Fold5の特徴や実際に使って感じた良い点・微妙な点を踏まえながらレビューする。
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【Galaxy Z Fold5を便利に】より使いやすくする設定・カスタムまとめ
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Galaxy Z Fold5のスペックと価格
項目 | 性能 |
---|---|
SoC | Snapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform for Galaxy |
メモリ | 12GB / 256GB 12GB / 512GB 12GB / 1TB(auのみ) |
ディスプレイ | 7.6インチ(開いた時) 6.2インチ(閉じた時) |
有機EL | Dynamic AMOLED |
最大輝度 | 1,200ニト(最大輝度) 1,750ニト(ピーク輝度) |
サイズ(高さ x 幅 x 厚さ mm) | 154.9 x 129.9 x 6.1(開いた状態) 154.9 x 67.1 x 13.4(閉じた状態) |
重さ | 253 g |
リフレッシュレート | 120 Hz可変(1~120 Hz) |
リアカメラ | 12MP超広角カメラ(f2.2) 50MP広角カメラ(f1.8) 10MP光学3倍望遠カメラ(f2.4) (最大30倍デジタルズーム) |
フロントカメラ | 4MP:メイン(画面内埋め込み/UDC)(f1.8) 10MP:カバー(パンチホール)(f2.2) |
セキュリティ | 側面指紋認証 2D顔認証 |
バッテリー | 4,400mAh |
充電速度(有線) | 最大25 W |
充電速度(ワイヤレス充電) | 15 W |
リバースワイヤレス充電 | 対応 |
ガラス | Corning Gorilla Glass Victus 2 |
防水 | IPX8 |
おサイフケータイ | 非対応:海外 対応:国内 |
SIM | nano-SIM + eSIM |
MircoSD | 非対応 |
カラー | アイシーブルー(au/docomoともにストレージ256GBモデルのみ) ファントムブラック |
ストレージ | au | docomo |
---|---|---|
256GB | ¥242,660 | ¥257,400 |
512GB | ¥269,300 | ¥272,030 |
1TB | ¥298,200 | - |
Galaxy Z Fold5のAntutuスコアは130万点
Galaxy Z Fold5のセットアップをある程度完了した状態でAntutuを3回連続で実行。初期温度が40.8℃と少し高かったが、大体120万~130万点というエゲツない高得点を獲得。普段使いで困ることはないし執筆者のようなマルチタスクユーザーもかなり快適に使うことができる。 ちなみに1世代前のSnapdragon 8 Gen 1搭載のGalaxy S22 Ultraを同じタイミングで計測した結果が以下。一年以上ガッツリメイン使いしたが90万点近いスコアを叩き出せた。 ただ、8 Gen 1はすぐに爆熱になって処理がもっさりするので特に夏は扱いづらい。執筆者も外からの帰宅直後はアプリがろくに動かないことが最近お多い。その一方で新品ということもあるがGalaxy Z Fold5が搭載しているSnapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform for Galaxyだと発熱がある程度抑えられて快適に使用することが可能。
Galaxy Z Fold5のデザインとサイズ感
Galaxy Z Fold5は折りたたみスマホなのでディスプレイを2枚搭載。カバー画面側のディスプレイの隣がメインカメラとなる。ひっくり返すとメイン画面で7.6インチのアスペクト比5:6の若干縦長のディスプレイとなる。 筐体上部にはスピーカーを搭載。 反対に株にはUSB Type-Cコネクタとスピーカーを搭載。 左側面にはSIMトレイがあり 右側面には指紋認証一体型の電源ボタンと音量調節ボタンを備えている。 SIMトレイは明らかにSIM2を破壊したような痕跡があり、無理やりeSIMに対応させたような雰囲気を醸し出している。 折りたたみスマホなので開いた時のサイズはかなり大きい。実際に一般的なサイズのGoogle Pixel 7a(6.1インチ)と比べるとそのサイズ感がわかりやすい。折りたたんだ状態だと明らかにGalaxy Z Fold5が細長い。 一方で広げるとGoogle Pixel 7aの1.5倍くらいの横幅となり、小型のタブレットのような見た目となる。 普通のスマホとは異なり大ぶりだが、逆に折りたたむとかなり細長い珍しいサイズ感。開いた時のメインディスプレイを使いやすい比率にするためには、閉じた時のカバー画面を細長くするしかないのが悩ましいところ。
Galaxy Z Fold5ではヒンジから隙間が消えた
Galaxy Z Fold5の一番の進化ポイントが水滴型ヒンジを採用することによるヒンジ部分の0隙間。上の画像がわかりやすいが左側の前作Galaxy Z Fold4はヒンジ部分にクサビ型の隙間があって奥が透けていた。一方で右側の今作のGalaxy Z Fold5ではヒンジ部分の隙間は無くなってピタッとディスプレイがくっつくようになった。 これによって隙間部分への圧迫によるディスプレイの破損を減らせたり隙間からのホコリの侵入を防ぐことができる。当初Galaxy Z Fold5が発表されたら型落ちのFold4を購入しようと思ったが、このヒンジの改良のおかげでFold5の購入を決意した。 なお、当たり前だがディスプレイを折りたたまないといけないのでメインディスプレイは柔らかい素材を使用。画面に光を照らしてみると特に中央の折り目部分の画面がぐわんぐわんしていることがわかる。 なので通常のスマホのように保護フィルムを貼ることはできないし、そもそも保護フィルムを貼ってしまうとフィルムの厚さが増えて画面の破損の原因になる。というより元から保護フィルムが貼られた状態なので貼る必要はない。 なお、カバー画面に関しては通常のスマホのようにフラットなので保護フィルムを貼っても大丈夫。執筆者は今回は「Spigen EZ Fit」を購入。ガイド付きなので不器用でも簡単に貼り付けられる。
Galaxy搭載のOne UIの使いやすさは健在
Galaxy Z Fold5はお馴染みの最強UI「One UI」を搭載。デフォルトですでにピュアアンドロイドより使いやすいのにさらにカスタムもできるし、Galaxy専用のアプリを入れることでさらに使いやすくもできる。まさに最強のUI。 特にプッシュしたいのが以下の機能。
- エッジパネル:画面サイドからアプリなどを呼び出し
- Good Lock(Nice Lock):Galaxy専用の特殊アプリ
- One Hand Operation+:スワイプの方向と距離で操作を変える
- 通知メニューがわかりやすい:というよりピュア泥がクソ
Galaxy Z Fold5でのおすすめ設定は以下の記事・動画で紹介している。Android・折りたたみスマホ共通の部分も多いが、Galaxy専用のより便利な設定も紹介している。
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【Galaxy Z Fold5を便利に】より使いやすくする設定・カスタムまとめ
開いても折りたたんでも普段使いできる優秀スマホ
Galaxy Z Fold5は折りたたむと細長く、開くと正方形に近い縦長のスマホになるんだが、そのどちらのディスプレイも普段使いとして申し分ない比率になっている。 もちろんバッチリ最高の画面比率・サイズというわけではないが、どうやら折りたたんだ比率・サイズがバッチリのGoogle Pixel Foldはもはや折りたたまないという声もある。 Galaxy Z Fold5の絶妙な細長カバーディスプレイの比率がメインディスプレイを使用する口実になっているんだ。
カバー画面は細すぎるのでライトユース
上で書いたようにGalaxy Z Fold5のカバー画面は通常のスマホより極端に細長いので普段使いとしてガッツリ使うというよりはさらに一段下の普段使い かつ ライトユースが最適。例えば軽くSNSを閲覧するとかブラウザで調べ物するとか。 SNSで投稿文を入力したり商品比較をしたり地図検索したりといったガッツリ用途をするにはあまりにも細長すぎる。ただ、ライトユースなら問題ない。
ガッツリ作業はメインディスプレイを活用
一方ガッツリ作業・検索をする際はディスプレイを開いてメインディスプレイで作業するのが効率的。5:6の正方形に近い縦長長方形がいい感じにマルチタスクもできるし1画面での作業もできる。 特に地図検索やブラウザのPC表示など大画面を活かしたより情報量の多い使い方がおすすめ。 さらに縦長の長方形なのでWeb検索など縦スクロールが多い媒体はそのまま使いやすいし、Galaxy Z Fold5を横に90°回転させると横長になるので画面分割した時の比率がよりキレイになる。また、裏技を使えばTwitterXにサイドバーを表示させることもできる。 さらにさらにGalaxy Z Fold5は折りたたみスマホなのでそのコンパクトさを活かして折りたたみキーボードともに外出すればそのままカフェである程度快適に作業することができる。 今書いているこの文章は折りたたみキーボード「EWiN EW-RB023」をGalaxy Z Fold5に接続して入力している。Galaxy Z Fold5はあくまでもスマホなのでキーボード関連のカスタム性には乏しいが、それでもそれなりに文章作成はできるので気が向いたときのお供としてキーボードを活用するのもあり。
スマホスタンドなしで動画鑑賞・カメラ撮影できる
Galaxy Z Fold5は折りたたみという機構を活かして半分閉じた(半分開いた)状態で動画鑑賞やカメラ撮影が可能。飲食店でスタンドなしでYouTubeを観ることができるし、出先で簡単にスタンドなしで定点撮影もできる。 他にも先ほどの折りたたみキーボードを使った文字入力もGalaxy Z Fold5を半分閉じてスタンド使いすれば、別でスマホスタンドなどを用意しなくて済む。 まあ半分折りたたんだ状態でスタンド使いするならメインカメラもしくはカバーディスプレイのどちらかが地面に接することになるので傷や汚れが気になるところ。
メインディスプレイはSペン対応
Galaxy SシリーズはS22 UltraからUltraシリーズでSペンが使用できるようになった。そしてZシリーズもZ Fold4からはFoldシリーズでもSペンが使用可能になった。今回のGalaxy Z Fold5も同様にメインディスプレイ限定かつ専用ペン限定だがSペンが使える。 ただ、S22 Ultra/S23 Ultraのように本体収納はムリでさらには別売りということで、本当にタブレットライクに使いたい人向けの仕様。一応、Z Fold 5のSペンは小型かつ細身になり持ち運びはしやすいが、本体収納できないのは残念。 執筆者はSペンを使いこなせる気がしていないのとペン収納用のケースが必要ということで購入していない。というかケースと一緒に買わないといけないのか?
Galaxy Z Fold5の写真作例
Sukashi - EXIF Watermark App
milky.blue無料posted withアプリーチ
ということでここからはGalaxy Z Fold5で撮影した写真について紹介する。画像は撮って出しでf値など記載したフレームはSukashiで追加した。フレーム内の画像が元画像で、元画像の周りにフレームを追加しブログ用にサイズ調節している。
昼間:広角1,200万画素(f1.8)
昼間の広角カメラはGalaxyらしくビビット寄りの配色で撮影可能。花の写真もキレイに撮影できるし風景写真も問題なく撮影できる。普段使いに困ることはない。
昼間:超広角1,200万画素(f2.2)
超広角も同様にビビット寄りだが、広角よりさらにビビットに撮影する傾向がある。特に空の写真が不自然なくらい青くなるので、撮影中もしくは撮影後に淡くする補正が必要かもしれない。
昼間:望遠1,200万画素(f2.4)
望遠カメラはビビット寄りに撮影する時もあるが淡く撮影することもある。現実味があるのは淡い方なので、望遠カメラに関しても多少の調節が必要そう。
夜間:広角1,200万画素(f1.8)
夜間の広角カメラは街灯の光によるレンズゴーストのような光が混じることがある。撮影場所を変えると消えるが、周りが明るすぎると不自然にノイジーな写真になってしまう。 一方で、かなり暗いところから明るい場所を撮影するとビビット寄りなGalaxyスマホの色づけと相待ってかなり鮮やかな印象になる。
夜間:超広角1,200万画素(f2.2)
超広角も同様、周りが明るいとノイズが乗りやすい。一方で暗いところから明るい場所を撮影するとよりダイナミックで鮮やかな写真に仕上がる。
夜間:望遠1,200万画素(f2.4)
望遠カメラは高額3倍なのでちょっと寄り気味で撮影できるがノイズが多めの写真になりやすい。最大30倍ズームにするともうぼやぼや。
カバー画面インカメ:広角1,000万画素(f2.2)
メイン画面インカメ:UDC 400万画素(f1.8)
折りたたみだからといって妥協していない優秀なカメラ
Galaxy Z Fold5は折りたたみスマホということでフラグシップのS Ultraシリーズよりもカメラ性能は劣っているが腐ってもハイエンドスマホ。 Galaxy特有のビビットな風合いも相待って写真映えする仕上がりになる。個人的には好きな鮮やかさだが過度に補正しすぎる時もあるので編集で色を落ち着かせることも頭に入れてほしい。
Galaxy Z Fold5を実際に使って感じた良い点
ここではGalaxy Z Fold5を実際に使って感じた良い点を紹介する。折りたたみスマホという特別仕様なスマホなので通常のスマホとは異なる優位性を体験できる。
Snapdragon 8 Gen 2の処理速度は最高
Galaxy Z Fold5が搭載しているSoCの「Snapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform for Galaxy」はかなり高性能で、常時複数のアプリを立ち上げてスマホをカスタムする執筆者でも快適に使用できる。 TwitterXにブラウザにYouTubeにAmazonと複数のアプリを開きまくって最初のアプリの戻ってもアプリが再読み込みされずそのまま開くことができる。なんなら朝開いていたアプリを夜でも再読み込みなしで開けるくらい。 Snapdragon 8 Gen 1の爆熱具合はあまりなく、残暑の時期でもほんのり暖かくなるくらいで止まっている。あとは半年、一年と使用していく中でどう変化するのかが実物だ。
ヒンジに隙間がないのが最高
Galaxy Z Fold5を購入するきっかけとなった隙間のないヒンジも最高。隙間があると隙間からホコリが入って次に開いた時にホコリをキレイにするところから作業が始まるが、Fold5ではその心配がなく快適。 もちろんホコリがつくこともあるが基本的に息を吹けば一瞬でなくなるくらい少ししかつかない。なので問題なし。 さらにヒンジがピッタリと閉じることで見た目も良いし隙間部分への圧力が心配になることはない。どの点を見てもヒンジに隙間がないのは魅力的。
大画面で地図やAmazon検索がめちゃくちゃ快適
折りたたみスマホ特有の持ち運べる大画面ということで地図やAmazon検索がかなり快適。大画面で地図を開けば近くのカフェの検索がしやすいし、Amazonをブラウザで開いてPC表示すればPCライクに検索できる。 さらには3画面を同時にスプリットすることで、外出時の電車ルートとYouTube、SNSを同時に使うというネット依存使用もできる。 スマホ1.5個分くらいの大画面の可能性を感じられた。
電子書籍リーダー・タブレットの活躍の場を減らせる
執筆者は文章ベースの読書は電子書籍リーダーのKindle Oasisを使用し、
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折りたたむのも開くのもカスタムもユーザー自身が選べる
そして何より折りたたむのも開くのもユーザー自身で選択できるという点が魅力的だ。通常の大型スマホは大型スマホという役割しかないし、タブレットはタブレットという役割しかない。 しかし折りたたみスマホならスマホとタブレット両方の魅力を1つの端末に集約できる。自分の意思で今の自分に最適な方を選べるのが最高。選択肢があるのとないのとでは雲泥の差。 さらにGalaxy Z Fold5はGalaxyスマホということでカスタムも豊富。特にGood Lock(Nice Lock)のアプリを使えばオリジナルのUIってレベルでカスタムできる。例えば執筆者は通知パネルに個数を増やして時計に秒針を追加してるし 設定アプリの表示順序を変更してより使いやすいようにもしている。他のAndroidスマホでもできるだろうがここまでの自由度はGalaxyが一番だろう。 詳しくは以下の記事で紹介しているので、まだ見ぬGalaxy Z Fold5の便利設定を知りたい人はこの記事の次に読んでほしい。YouTube動画もある。
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【Galaxy Z Fold5を便利に】より使いやすくする設定・カスタムまとめ
Galaxy Z Fold5を使って感じた微妙な点
続いてはGalaxy Z Fold5を実際に使って感じた微妙な点について紹介する。いくら折りたたみスマホとしての完成度が高くても微妙に感じる点も多い。
カバー画面が細長すぎる
これはGalaxy Z Fold5ユーザー全員が思っているだろうがカバー画面があまりにも細長すぎる。細長スマホのXperiaと同じくらいかXperia端末によればZ Fold5の方が細いまでもある。 なので右手で持った時に左端のアプリまですぐに手が届くがその反面、表示できるコンテンツの横幅が細すぎてYouTubeなどはかなり小さく表示されてしまう。 開いた時にディスプレイ比率を考えると折りたたんだ時に比率はこうなるんだろうが、Pixel Foldの二の舞を演じない程度に横幅を広くしてほしい。
カバー画面共有が左利き優先
Galaxy Z Fold5には「カバー画面共有」という機能があり、これはメインディスプレイの左半分のウィジェット・アプリをカバー画面でそのまま使用するというもの。メリットは以下。
- メインを作り込めばカバー画面でそのまま使える
- メインで置けるアイコン数が10列になる(デフォルトは最大6つ)
特に2つ目のアプリをたくさん置けるという点で執筆者はカバー画面共有をオンにしているんだが、Dockのアプリは左から5つまでしか引き継げない。 なので右利きの人は以下のデメリットを被ることになる。
- メイン優先でDockの右によく使うアプリを置く
- カバーで表示されない
- カバー優先でDockの左によく使うアプリを置く
- メインで指が届きづらい
有名なサードパーティ製のランチャーアプリ「Nova Launcher」ではDockをスワイプで切り替えることができるので、One UIでもDockの切り替え機能が欲しい。
フォールド非対応のアプリは工夫して対応する必要あり
Galaxy Z Fold5はFoldシリーズの5世代目だがそもそも折りたたみスマホ自体マイナーなので折りたたみの比率に対応したアプリは少ない。
- スマホ表示を横に引き伸ばしただけ
- Amazon
- TwitterX
- ブラウザ(スマホ表示)
- Yahoo乗換案内
- ChatWork
- SwitchBot
- キーボードのスプリットが不可
- Simeji
- Samsungキーボード(日本語のみ)
逆に折りたたみスマホの比率に対応しているアプリは以下。これでも頑張って探した方。
- 左に一覧、右に詳細
- 設定
- LINE
- Gmail(画面90°回転時)
- Googleマップ(詳細が左に来る)
- カメラ(撮影写真が左に来る)
- YouTube(頻繁に引き伸ばした状態にバグる)
- グリッド表示
- Samsung Health
- キーボードがスプリット可能
- Gboard
- Samsungキーボード(日本語以外)
一応、アプリごとに全画面にするか16:9の比率にするか4:3にするかは選択できるが、後者2つを選べば左右に余白ができてしまう。使えなくはないけど謎の余白が気になって夜しか眠れない。 なので基本的に我慢して使うか、開いてから使わず折りたたんだ状態で使うようになった。意識しなくても自然と使いやすいようにてが動いている。 TwitterXにサイドバーを追加してPCと同じ表示にする方法などはあるが、 普段のTwitterXと異なる使い方になるので慣れない。フォールド非対応アプリが増えない限りこの苦悩は続く。
YouTubeアプリの表示がバグる
これはGalaxy Z Fold5だけの問題ではないが、YouTubeアプリの表示が頻繁にバグって通常スマホの引き伸ばしに戻される。アプリを落とせば2列表示や左に一覧・右に詳細の表示になるが、いつの間にかバグる。 バグって通常のスマホ表示になると引き延ばされすぎて1つ1つの動画サムネイルがバカでかくなって見づらい。ホームタブもサムネイルが大きくて見づらい。あとで見るも見づらい。良いことがない。
しかも最近YouTubeアプリが頻繁に落ちるのでクソストレス。3回に1回は開いた時に落ちる。なのでYouTube目的の人は寛容な心を持ってほしい。 YouTubeが落ちるのはGalaxy S22 UltraもそうだからGalaxy Z Fold5だけの問題でも個体差の問題でもなさそう。早急に改善を求む。
メインディスプレイに指紋がつきまくる
Galaxy Z Fold5は開いた時のディスプレイをメインと呼ぶほどメインディスプレイを使うタイミングが多い。その結果、指で触れる機会が増えるわけだが、それにしても指紋がつきすぎる。一日に何回も拭くハメになる。 さらにメインディスプレイにはサードパーティの保護フィルムを追加で貼るのは御法度だし初期フィルムを剥がすのも御法度。この指紋が目立つフィルムを使うしかない。 フレキシブルの実現と指紋が付きづらい素材の両立が難しいからこうなっているのだろうが、頻繁に拭かないといけないのは面倒。使っているクロスはエレコムのクリーニングクロス。
購入前に懸念していたことQ&A
ここからは実際にGalaxy Z Fold5を購入する前に抱いていた懸念点について自問自答する。
結局、開いて使わないのでは?
開くしめちゃくちゃ使う。Galaxy Z Fold5のカバーディスプレイは細長すぎるのでライトユースを超える使い型をするには開くしかない。 さらに開けば圧倒的な情報量と圧倒的な使いやすさが待っているので開かざるを得ない。
メインディスプレイの折り目は気になる?
Galaxy Z Fold5は折りたたみスマホなのでメインディスプレイの中央に折り目の縦線があるんだが、普段使いしている状態だと気になることは少ない。というよりもう意識の外にいっているのか、普段使いでは折り目の存在すら忘れてる。 たまにアプリ分割で指を画面上を横切った時に凹みに気づくが、それくらい自然に馴染んでいる。あとは光の当たり具合で気づくレベル。
メインディスプレイがホコリまみれになるのでは?
パンツのポケットに入れているとたまにホコリまみれになるが、基本ホコリが多いと感じることはない。一息でほぼ全て吹き飛ぶくらいのホコリがついているくらい。Galaxy Z Fold4はホコリが入りやすいらしいが、5は気にならない。
メインディスプレイが指紋まみれになるのでは?
指紋まみれになる。マジで。
253gはさすがに重いのでは?
Galaxy Z Fold5の前に使っていたGalaxy S22 Ultraも重量級の229g(+ケースとフィルムとマグネット充電端子)だったが、Galaxy Z Fold5はベースですでに+30g。さすがに重いと思っていたが慣れるとそんなに気にならない。 ただ、Galaxy S22 Ultraを持つと軽く感じるので腕はGalaxy Z Fold5の重量を記憶しているようだ。まだ1ヶ月も使っていないからなんとも言えないが、長期間使っていると腕への負担があるのか腕が適用するのか実物。 とりあえず店頭で触ってみて、試した段階で重くてムリって人はGalaxy Z Fold5を購入するのは避けた方がいい。
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【Galaxy S22 Ultraレビュー】これが最高峰
ディスプレイが3枚分もあるからバッテリーは持たないのでは?
まだ使い始めた段階なのでバッテリーは普通にもつ。ただ、Kindle電子書籍やYouTube、Googleマップなどメインディスプレイを多用しつつ、バックグラウンドでYouTubeを再生しつつ夏の空の下を移動すればトータル7時間くらいでバッテリーは切れそう。 なので1日の遊びならなんとかなるが2日目までは持たない。気になるようなモバイルバッテリーを持っていくのが吉。執筆者は基本モバイルバッテリーは持っていく。心配性。
買って後悔するのでは?
一般人は使いこなせなくて後悔する。イキリガジェオタは買って正解。私は買ってよかった派。 iPhoneしか使ってこず使いづらさを許容できない一般層が調子に乗って買うと金銭的にも精神的にもしんどい。だってAndroidだもん。 執筆者のようにAndroidに慣れて使いづらさも許容できる人にとってGalaxy Z Fold5は普通に使いやすい。というより執筆者的にはかなり買って良かったスマホ。他人にはおすすめしづらいがこの快感は一度は味わってほしい。
攻守最強の折りたたみスマホ
今回はGalaxyの折りたたみスマホ「Galaxy Z Fold5」をレビューした。水滴型ヒンジ採用でヒンジに隙間が無くなり見た目も実用性も向上した最高のスマホ。 絶妙に使いづらい細長カバーディスプレイのおかげで自然とメインディスプレイを使うことになるが、One UIのソフト面のサポートで大型ディスプレイでもかなり使いやすい。 まだまだ25万円かつ耐久性に難ありというイキリガジェオタホイホイな折りたたみスマホだが、アーリーアダプターとして購入してよかったスマホ。
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