今回はSONYのカジュアルラインの廉価ヘッドホン「SONY WH-CH720N」をレビューする。SONY WH-CH720Nの最大の魅力はその軽量さで、SONYの高音質にノイキャンもついて192g。ヤバい。
本当はフラグシップのSONY WH-1000XM5が欲しかったけど5万近くするので、半額以下という価格と軽量さ、そしてSONYサウンドを求めSONY WH-CH720Nを購入。
結論、SONY WH-CH720Nは軽量さに全振りしたSONYサウンドの高音質ノイキャンヘッドホン。どうしてそう思ったのはこの記事で解説する。
なお、本記事で紹介するアプリとSONY WH-CH720Nのバージョンはそれぞれ以下。
- SONY WH-CH720N:1.0.8
- アプリ「Headphones Connect」:9.4.0
YouTubeでレビューを観る
YouTube動画でもSONY WH-CH720Nのレビューをしているので、この記事だけでなく実際の質感やサイズを見たい人は併せてご覧いただきたい。
SONY WH-CH720Nのスペック
SONY WH-CH720N | SONY WH-1000XM5 | |
---|---|---|
価格(Amazonで2023年4月25日時点) | ¥20,000 | ¥51,690 |
最大再生時間 | 35時間(ANCオン) 50時間(ANCオフ) |
30時間(ANCオン) 40時間(ANCオフ) |
重量 | 192g(前モデル223g) | 250g(前モデル254g) |
ANC | ○ | ○ |
外音取り込み機能 | ○ | ○ |
専用アプリ | ○ | ○ |
コーデック | SBC、AAC | SBC、AAC、LDAC |
接続方法 | Bluetooth 3.5mmオーディオジャック |
Bluetooth 3.5mmオーディオジャック |
ドライバー | 30 mmダイナミックドライバー | 30 mmダイナミックドライバー |
装着検知 | × | ○ |
マルチポイント | ○ | ○ |
風切り音低減 | ×(ハードウェアとしては対応) | ×(ハードウェアとしては対応) |
操作変更 | × | × |
タッチ式かボタン式 | ボタン式 | タッチ式 |
強み | 圧倒的な軽さ DSEEの音質アップスケーリング 安定のSONYサウンド |
圧倒的な高音質 フラグシップの高質感 高いノイキャン性能 DSEE Extremeの音質アップスケーリング |
SONY WH-CH720Nの操作方法
- 電源ボタン2秒長押し:電源オン・オフ
- 電源オフ時にさらに長押し:ペアリングモード
- 音量+の1回押し:音量アップ
- 音量-の1回押し:音量ダウン
- 再生停止の1回押し:再生停止
- 再生停止の2回押し:曲送り
- 再生停止の3回押し:曲戻し
- 再生停止の長押し:音声アシスタント
圧倒的な軽さとシンプルなデザイン
SONY WH-CH720Nの箱は最近のSONYと同様、エコや環境に配慮して紙素材で構成されている。
箱を開けると布が出てきてその中にSONY WH-CH720Nがそのまま入っている。次で話すがSONY WH-CH720Nは廉価モデルということもありケースが付属されない。すっかり入っているのが当然と思っていた。
同梱物は以下。3.5mmオーディオジャックが付属するのは嬉しいが、環境を配慮してか紙っぽいバンドで縛られており破らないと使用できない仕様はやめてほしい。
動画編集で使用したかったので、現状復帰しづらい付属品ではなく代わりにBUFFALOのオーディオジャックを購入した。
- SONY WH-CH720N本体
- 3.5mmオーディオジャック
- USB Type-A 2 Type-Cケーブル
- 取扱説明書
- 保証書
- なんか保護する布
後でも触れるがSONY WH-CH720Nにはケースは付属しないし航空機用のジャックも付属しない。必要最低限の同梱物に留まる。
192gの圧倒的な軽さ
SONY WH-CH720Nの最大の特徴とも言えるのがその圧倒的な軽量さだ。フラグシップのSONY WH-1000XM5は250gなのに対しSONY WH-CH720Nは公称値192gと200gを切っている。
頭にミドルハイのスマホを乗っけているのを想像するかもしれないが、ヘッドホンはスマホより圧倒的に大きい。すなわち圧力が分散する。
その結果、マジでビビるくらい軽く感じられる。100均で売られているようなレベルの軽さ。なので重さという点では持ち運びも苦ではない。
物理ボタンを搭載したインターフェース
SONY WH-CH720NはフラグシップのSONY WH-1000XM5とは異なり完全物理ボタン式の操作インターフェースだ。
ハウジング左側に電源ボタン兼ペアリングボタン、USB Type-C端子、3.5mmオーディオジャックを備えている。
ハウジング右側には音量調節と再生停止、ノイキャン用のボタンを備えている。ノイキャン用ボタンは音量と再生系のボタンから離れているので操作しやすい。
ボタンはハウジング部分と同じような素材なので安っぽい質感だし、特別いい感じの押し心地でもない。まあ、たかがボタンなので気にしない。
ケースは付属しないし折りたたみもできない
SONY WH-CH720Nは廉価モデルということでヘッドホンケースは付属しない。梱包は布に包まれて箱に直接入っている簡素なもの。
また、フラグシップのSONY WH-1000XM5と同様、折りたたみもできないので持ち運ぶ時は首から下げるか別でヘッドホンケースを購入する必要がある。
さすがに2万円もするミドル価格帯のヘッドホンだからケースくらいは付属してほしい。なお、航空機用のジャックも付属しない至らない尽くされない。
統合プロセッサー「V1」
SONY WH-CH720NはSONYのフラグシップ「SONY WH-1000XM5」の1000Xシリーズと同じ「統合プロセッサーV1」というチップを搭載。このチップによりノイキャン性能と音質が向上しているとのこと。
外の音を拾うフィードフォワードマイクと耳の中の音を拾うフィードバックマイクを駆使してさらにノイキャン性能を上げているらしい。
まあフィードフォワード/フィードバックマイクは最近の中価格帯のイヤホンでも搭載しているからそこまで驚くことはないし、後でも書くがノイキャン性能はイマイチなのが現実。
本当はもっとノイキャンが効いてほしいが、ノイキャン重視の人はSONY WH-1000XM5やBose Noise Cancelling Headphones 700などを購入する方が幸せになると思う。
迫力のある安定のSONY音質
SONY WH-CH720Nは廉価モデルではあるもののさすがはSONYということで迫力のある安定のSONYサウンドを鳴らしてくれる。
ただ、確かに低音は響くダイナミックな音質だが、思った以上に近くで音が鳴っているのが気になった。
音場は広くなく近くで迫力あるサウンド
SONY WH-CH720Nはオーバーイヤーヘッドホンなので耳をすっぽりと覆うタイプだが、そこまでハウジングに奥行きがないのでドライバーと耳との距離が近い。
その結果、耳にダイレクトに音が伝わる感覚を味わえる。確かに迫力があり聴いていて圧倒されるんだけど、音場という点では物足りない。
臨場感あふれるサウンドというよりは自分だけのライブ会場で音楽を聴く、そういうシーンにピッタリな音質だ。
イコライザをいじれば高音を増やせるしCLEAR BASSも可能
SONY WH-CH720Nはアプリ「Headphones Connect」に対応。ノイキャン系の切り替えの種類の変更やイコライザの変更が可能だ。
仮に高音が少ないと感じれば高音を増やせばいいし、より深みのある重低音を響かせたい場合はイコライザの「CLEAR BASS」機能を使用。響くような重低音を楽しめる。
ただし、いくらイコライザを変更しても音場までは変えることができないことに注意。あくまでも音質を変えるに留まる。
そこまで強力ではないノイキャン
SONY WH-CH720Nにはノイキャンが搭載されており、フラグシップ機「SONY WH-1000XM5」と同じチップ「統合プロセッサーV1」でノイキャン性能が向上した。
低音もそこそこ聞こえるくらいのノイキャン性能
本当にノイキャン性能が向上したのか?実際につけてみると思った以上にノイキャンは強くなく、空気清浄機などの低音寄りの音も割と聞こえてくる。
音場が狭く音がダイレクトに入ってくるので、音楽を流してしまえばノイキャンの弱さは気にならなくなるが、それでもうーんと思えるくらいの強度にとどまる。
ノイキャン目的で購入するのは避けた方がいい。
ノイキャン強度は変更不可
なお、アプリでノイキャン系の切り替え自体は可能だが、ノイキャン自体の強度は変更不可。多分すでに最大強度のノイキャンだろうから、なおさら残念に感じてしまう。
SONY公式が統合プロセッサーV1をプッシュしているから期待していたが、これはアプデでの改善不可避だ。
ちょっとこもって聞こえる外取音り込み
SONY WH-CH720Nは外音取り込みにも対応しているが、外音取り込みはちょっとこもって聞こえる。普段の会話では問題ないが、思った以上にクリアではない。
ヘッドホンという大きな筐体を持ち合わせているんだから外音取り込みもクリアにしてほしいところ。
実用上は問題ないレベルの外音取り込み
といっても普段の会話やスーパーのレジ対応などは問題ない。普通に会話できるし受けごたえもできる。
アプリ上で「オフ状態」への切り替えをスキップしてノイキャン⇄外音取り込みの行き来が可能だから、すぐに会話したい時は重宝する。
ボイスフォーカスは優秀
外音取り込みは強度の変更に加え、おそらく人の声の音域以外をノイキャンして声をキレイに届ける「ボイスフォーカス」対応。これは優秀。
ボイスフォーカスがオフだと色んな音がノイズのように聞こえるが、オンにするとノイズ部分がキレイに消えて人の声がくっきり聞こえる。
スーパーのレジ対応や電車のアナウンスなど人の声を聞く機会が多い人は使ってほしい。おすすめ。
安定のHeadphones Connectアプリに対応
SONY | Headphones Connect
SONY Home Entertainment & Sound Products Inc.無料posted withアプリーチ
SONY WH-CH720Nは「Headphones Connect」に対応。前作は非対応だったらしいが今作から対応になったのは嬉しい。
このアプリでできることはざっくりと以下。他のSONYイヤホンと同じような設定が可能だ。ただし、操作内容の変更はできない。そもそもヘッドホンだから当たり前だしSONY製だからできてもクソ。
- バッテリー残量の確認
- マルチポイント機器の接続切り替え
- 再生中音源の操作
- ノイキャン系の切り替え・設定
- イコライザの作成・設定
- ノイキャン系で使用する項目の選択
- その他、付加機能
イコライザの種類と自由度が最強クラス
さすが音響でもかなり強いSONYということもありイコライザ機能が潤沢すぎる。プリセットで何種類ものイコライザが用意されているし自分で3種類のイコライザを登録できる。
さらに合計5帯域で±10(dB?)で調節することができるし、さらにCLEAR BASS機能でより深みのある低音を増やすことも可能だ。
CLEAR BASSを上げるともちろん低音の量感が増えるが、他の音域を邪魔せず深い低音だけを増やしてくれる。
音のバランスは損いたくないが低音を響かせて迫力ある音にしたい執筆者にとってはうってつけの機能だ。
DSEEをオンにするとバッテリーがどんどん減る
SONY WH-CH720NはSONYの音質アップスケーリング技術のDSEEに対応しているが、DSEEをオンにすると割とすぐにバッテリーが減ってしまう。
ヘッドホンなのでフル充電で35-50時間も使えるからそこまで気にしないが、より高音質で聴きたい人は注意いただきたい。
DSEEの強化版のDSEE Extreme搭載のSONY WF-1000XM4は体感2倍くらい早くバッテリーがなくなる。
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【SONY WF-1000XM4レビュー】神とゴミのハーフ&ハーフ
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風切り音低減機能はなし
執筆者がイヤホンレビューの際に口酸っぱく言っている風切り音低減機能はSONY WH-CH720Nには搭載されていない。
一応、ハードウェアで風切り音低減は付いているが、やはりソフトで低減するよりかは弱く風の音が入ってくる印象だ。
フィードフォワードマイクに風ノイズ低減構造を採用しました。この構造によって、風が強い中でも音楽や通話相手の声がクリアに聞こえます(*)。
* 風ノイズ低減構造は通話相手に対してノイズを低減するものではありません
WH-CH720N 特長 : テレワークにも最適な装着性と通話品質 | ヘッドホン | ソニー
一方で外音取り込みについては声の帯域にフォーカスするボイスフォーカス機能搭載。すでに書いたようにおそらく人の声以外の音域をノイキャンしているのだろう。
ボイスフォーカスするとノイジーな雑音がスーッと消えて声がはっきりと聞こえるようになる。
低音のノイズまで積極的に拾いたい場合を除き基本はボイスフォーカスでいい。
マルチポイントはアプリからオンにする必要あり
SONY WH-CH720Nは2台の機器に同時接続できるマルチポイントに対応。作業中はスマホに触らないためにPCでBGMをかけて休憩中はスマホで動画鑑賞などをスムーズにできる。
ただし、マルチポイント機能はアプリでオンにしないと使えないので注意。執筆者はこれに気づかず四苦八苦していた。この仕様は完全ワイヤレスイヤホンのSONY WF-1000XM4と同様。
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【SONY WF-1000XM4レビュー】神とゴミのハーフ&ハーフ
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同時接続できて便利なマルチポイントだが、このマルチポイントの注意点については以下の記事とYouTube動画で解説している。
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【マルチポイントのメリット・デメリット】便利な同時接続だが接続性に難あり
続きを見る
その他の付加機能もあり
執筆者は使っていないが自分の現在地に応じてノイキャン系などを切り替える「アダプティブ・サウンド・コントロール」や、立体音響を楽しめる360 Reality Audioを使うことが可能だ。
ただし、360 Reality Audioに関しては対応している音楽サービスを別途契約する必要があるので使っていない。
SONYイヤホンと同じレベルで色々な機能を設定・操作することができるのはなかなかに良い。
(不具合?)アプリ起動していると強制再起動
mng
SONY WH-CH720N
アホほど軽量なのにしっかりSONYサウンド🤗ただ、初期不良なのか勝手に再起動になることが多々🤔 pic.twitter.com/cztRDqof1u
— メガネ 🦊 M天パ | ガジェットブロガー/YouTuber/Webエンジニア (@m_ten_pa) April 6, 2023
これは初期不良なのかアプリの最適化の問題か接続機器の問題なのがわからないが、アプリを起動している状態でSONY WH-CH720Nを操作すると強制的に再起動される。
詳しくは微妙に感じた点で書いているが、スマホと接続していると発生してPCのみに接続していると起きないし、アプリを落とせば再起動されない。
もし強制再起動されるという人はアプリの初期設定をしたらすぐにアプリを落としてSONY WH-CH720Nを楽しんでほしい。
SONY WH-CH720Nを使って感じた良い点
ここからは超軽量なSONY WH-CH720Nを使って感じた良い点について書いていく。
ヘッドホン自体の圧倒的な軽さ
SONY WH-CH720Nの最大の魅力と言ってもいいだろうその軽さが素晴らしい。数値上は192gでそこそこ重いようにも感じるが、ヘッドホンなので体感の重さが分散してめちゃくちゃ軽く感じる。
なので普段の使用時にも重さを気にすることはないし、持ち運ぶ際にもそこまで苦になることはない。ヘッドホンの新しい世界を見せてくれる。
安定のSONYの高音質サウンド
SONY WH-CH720NはカジュアルラインのヘッドホンではあるもののSONY製ということもあり音質は問題なし。
音場は広くないが裏を返せば迫力のある音を鳴らしてくれるということ。自分だけのライブ感を楽しむことができる。
また、イコライザでCLEAR BASSを上げることで他の音域を邪魔することなく深みある低音を増やせるのが執筆者的にはかなり高得点だ。
シンプルでミニマルな見た目
ハウジングの上のヘッドバンド部分にさりげなくSONYロゴが入っているだけで本体に余計なロゴや装飾がないのがシンプルでミニマルで良い。
ただ、廉価モデルゆえのプラスチッキーな素材感とこのシンプルすぎる見た目から、とても2万円とは思えないハードウェアなのは否定できない。
SONY WH-CH720Nを使って感じた微妙な点
圧倒的な軽量さでSONYサウンドを鳴らしてくれるSONY WH-CH720Nだが、もちろん使って感じた微妙な点があるので紹介する。
アプリを起動していると強制再起動される
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SONY WH-CH720N
アホほど軽量なのにしっかりSONYサウンド🤗ただ、初期不良なのか勝手に再起動になることが多々🤔 pic.twitter.com/cztRDqof1u
— メガネ 🦊 M天パ | ガジェットブロガー/YouTuber/Webエンジニア (@m_ten_pa) April 6, 2023
すでに書いたし上のツイートの通りだが初期不良なのか使用中に勝手に再起動されて再接続されるという不具合が発生した。色々と試した結果、以下のことが分かったのでシェア。
- マルチポイントは可能
- DSEEも可能
- スマホと接続すると再起動されやすい
- ただし接続後スマホだけで操作したら再起動されない
- ヘッドホンかアプリで何かした操作・設定すると再起動
- PC単体で接続しても再起動されない
- 再起動後は自動で再接続される
- たまに再接続されず、ペアリングを削除する必要あり
- 再ペアリングしようにもペアリングを拒否られる
- 強制再起動後はアプリの設定は初期化(イコライザなど)
早い時は操作後10秒くらいで再起動され聴いている音が止まるのでストレスしかなかった。一応、修理センターにて調査してもらったが再現できず。
ただ、アプリを起動したまま使用していると再起動されるっぽいのを後で見つけたので、初期設定後はすぐにアプリは落とした方がいい。
アプリを開いていない状態だと数時間で1回しか再起動されなかった。それでも1回は再起動されたが。これ以上頻発するならもう一度相談しに行く。
側圧が強くて頭が痛い
もしかしたらまだ使い始めたからかもしれないが、ヘッドホン自体の締め付けが強くて数時間で頭が痛くなることが多々ある。
特に頭頂部がジーンと痛くなるので作業の集中が途切れやすい。ちょっとズラせば軽減できるものの、隙間ができてノイキャンが弱まるのが難点。
長期間使うことで筐体が曲がりやすくなってマシになることを祈る。
ノイキャンが思った以上に弱い
SONY WH-CH720NはSONY WH-1000XM5などと同じ統合プロセッサーV1を搭載しているからノイキャン性能を期待していたが思った以上に弱い。
家電量販店で視聴した際はもう少しSONY WH-1000XM5と拮抗していた気がするが、実際に手元に来たらそこまでという印象。
ガンガンにノイキャンを効かせたいならSONY WH-1000XM5やBose Noise Cancelling Headphones 700などを購入する方が良いだろう。
レビューまとめ
ということで最終的なSONY WH-CH720Nのレビューまとめは以下。圧倒的な軽量さと安定のSONYサウンドがウリのヘッドホンで、間違いなくノイキャン・外音取り込み・コンパクトさを重視するものではない。
ただ、その軽量さから首掛けで外出・旅行・家用として使用するのは問題ないヘッドホンだ。執筆者は作業用として使用する。
良い点
- 安定のSONYの高音質サウンド
- ヘッドホン自体の圧倒的な軽さ
- シンプルでミニマルな見た目
微妙な点
- アプリを起動していると強制再起動される
- 側圧が強くて頭が痛い
- ノイキャンが思った以上に弱い
圧倒的な軽量さに全振りしたヘッドホン
今回は圧倒的な軽量さをウリにしているSONYのワイヤレスヘッドホン「SONY WH-CH720N」をレビューした。200gを切った軽さはヘッドホンとしては破格。しかも安定のSONYサウンドに加えノイキャンも搭載。
ただ、軽量さの代償に質感や見た目はプラスチッキーでチープだしケースも付属しないし、ノイキャンはついているがそこまで強くない。
とにかく軽量にノイキャンヘッドホンが欲しいって人にはおすすめするが、ノイキャン重視の人は大人しくSONY WH-1000XM5を買うのがおすすめ。執筆者も欲しい。