今回は高級感と装着感を両立したお手頃価格なオープンタイプの完全ワイヤレスイヤホン「SOUNDPEATS GoFree2」をレビューする。
定価が1万円以下にも関わらずシボ加工されていたりマルチポイントにも対応していたりと見た目や機能性にこだわりを感じる。
オープンタイプ(開放型)の完全ワイヤレスイヤホンをどれにしようか迷っていた人は価格と見た目と機能性からSOUNDPEATS GoFree2を検討してほしい。
今回はメーカーより製品を提供いただいたがいつも通りレビューする。
Amazonクーポン情報
5%OFFクーポンコード:GoFree21802
※ 販売ページクーポンの併用は可能です。
対象商品:SOUNDPEATS GoFree2
有効期限:2024/02/18 23:59 JSTまで
通常価格:7880円
注意事項
※ カートからご購入手続きに進んだ後、クーポンコード「GoFree21802」をご入力ください。
※ クーポンコードの前後や内部にスペースを追加しないでください。
※ 在庫状況等の事情により、予定より早く終了する可能性がございます。
SOUNDPEATS GoFree2のスペック
SOUNDPEATS GoFree2の操作方法
左 | 右 | |
---|---|---|
1回タップ | 音量ダウン | 音量アップ |
2回タップ | 再生/一時停止 | 再生/一時停止 |
3回タップ | ゲームモード | 音声アシスタント |
4回タップ | - | - |
長押し | 曲戻し | 曲送り |
※操作内容の変更は不可
安価ながら高級感のあるデザイン
SOUNDPEATS GoFree2の外箱は躍動感のあるデザイン。同梱物は以下。オープンタイプなので同梱物は少なめだが問題なし。
- SOUNDPEATS GoFree2本体
- USB Type-A to Type-Cケーブル
- 取扱説明書
- アプリの案内の紙
SOUNDPEATS GoFree2の本体は一般的なオープンタイプと同様、平べったい形状で貝殻のように開くタイプ。
表面はサラサラとした質感でちょっと高級感があるものの、指紋がつくと取れづらいような材質。
背面には充電用のUSB Type-Cポートが備わっている。ワイヤレス充電には非対応なのでこのポートから充電することになる。
SOUNDPEATS GoFree2はちょっと出っ張っている状態でおさまっている。スピーカー部分が割と盛り上がっているので取り出しやすいのはポイント高い。
イヤホン本体も大体は一般的なオープンタイプの完全ワイヤレスイヤホンと同じだが、
スピーカー部分がシボ加工っぽくなっていて高級感がある。
SOUNDPEATS GoFree2はタッチ操作対応で、操作面はSOUNDPEATSのロゴ部分。キラっとしているから指紋がつきやすそうだが、見た感じ指紋が付いている印象がない。指紋が目立たないのは良い。
スピーカー部分から耳の後ろに伸びるツルの部分はシリコンっぽい質感でグニャグニャ曲がる仕様。それなりに自由に動かせるので自分の耳にフィットさせられるので安定感も上がる。
ツルの先端もツヤのある材質だが、ここはおそらく安定性向上のための重りの役割を果たしているのだろう。いいアクセントになっている。
スピーカー部分の裏側は最近のオープンタイプと同じような形状。SOUNDPEATS GoFree2も例に漏れず骨伝導ではなく空気伝導、すなわち小型スピーカーと同じ。
総じて、パッと見は最近のオープンタイプの完全ワイヤレスイヤホンと遜色ないが、細かい部分で高級感が醸し出されている。
で、これが1万円オーバーだったり2万円クラスなら納得するが、これが1万円以下が定価でセールやクーポンが大抵あるというのが衝撃。
しかも安心の老舗SOUNDPEATSだからマジで企業努力がハンパない。
耳に引っ掛けるだけで簡単に装着可能
SOUNDPEATS GoFree2は一般的なオープンタイプの完全ワイヤレスイヤホンと同じように耳の上に載せて引っ掛けるだけで装着可能。
執筆者は普段は眼鏡ユーザーだがメガネの上でも問題なく装着できる。
ツルがシリコン
ただし、ツルの部分がシリコン製で自由に動くので装着時にいい感じの位置にフィッティングさせる必要はある。
といってもちょっと前後に動かしたり多少左右に動かすだけなのでそこまで面倒には感じない。また、シリコン製のツルなので一度フィットさせたら摩擦でズレづらいのは新たな発見だった。
若干低音がこもっているけど良い音質
オープンタイプの完全ワイヤレスイヤホンは低音が抜けやすいって話は有名だから各社ドライバーサイズを上げて低音の量感を増やしているんだが、SOUNDPEATS GoFree2も低音が増やされている。
んだが、個人的には若干こもっているようにも感じなくはないので、以下で紹介するイコライザで微妙に低音を下げつつ高音を上げる方がバランスが良い気がする。好み。
イコライザは3種類から選べる
SOUNDPEATS GoFree2は後述のいつものSOUNDPEATSアプリでイコライザを設定可能。イコライザは全部で3種類でこれもいつも通りのSOUNDPEATSアプリ仕様。
- プリセットイコライザ
- カスタムイコライザ
- アダプティブイコライザ
プリセットイコライザは上の画像のように既存のものを選択し、カスタムイコライザは自分で音の帯域を調節するというもの。
選択できる帯域が31Hz〜16kHzの間を10帯域で分割してそれぞれ±6dBで調節できるので操作の幅はかなり広い。
アダプティブイコライザは以下の画像のような聴覚測定をして自分に合ったイコライザを半自動で作成してくれるというもの。
測定はサクッとできるので自分に合った音質を簡単に作成したい人は試してほしい。
低遅延接続できるゲームモードも搭載
SOUNDPEATS GoFree2はゲームモード(低遅延モード)も搭載。ゲームモードはアプリからオンにできるしSOUNDPEATS GoFree2の左側を3回タップすることでもオンにできる。
ゲームモードは色んなイヤホンに搭載されているが、個人的にはここ最近のイヤホンだとかなり低遅延な気がする。
動画を観たりするには十分だし動画編集も割と普通にできる。ただ、音ゲーまでは厳しそうなのでガチで音ゲーをしたいならやはりドングル付きなどを買うのが良いだろう。
音漏れはそれなりにするけど問題なし
【YouTube】
オープンタイプの完全ワイヤレスイヤホンの宿命が音漏れ問題で、SOUNDPEATS GoFree2も音漏れする。
ただ、静かな環境で快適に聴けた音量30くらいだと、イヤホンから30cmほど離れた位置でもそこまで気にならなかった。
もちろん音量を上げればスピーカーかと思えるくらい音漏れするが家でリラックスして使う分には問題ない。
騒音があってもキレイに届ける通話性能
続いては通話性能のチェックでボイスメモアプリを使って録音してみた。条件は以下。
- 静かな環境
- 空気清浄機+換気扇の騒音あり
- 空気清浄機の風を直当ての風あり
まずは静かな環境で録音してみたがめちゃくちゃ自然に音声を録音できていた。これは普通に使える。
騒音のある環境でも普通にキレイに録音できている。たまにブチって音が聞こえるが、バックグランドの空気清浄機などの音が全く聞こえないので驚き。
一方で、風が直接当たっている環境だともはや何を言っているのかわからないレベルで風ノイズが入ってしまっている。
空気清浄機の音を間近で強烈に当てているのでこんな環境はなかなかないんだが、海辺やビル群で使うのは流石に厳しいだろう。
まあ普段使いで家や街中で使う分にはかなりキレイな音質で通話を届けられるだろう。
アプリはいつも通りで最低限の設定が可能
SOUNDPEATS
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SOUNDPEATS GoFree2はいつものSOUNDPEATSのアプリに対応。できることはざっくり以下。
- バッテリー残量の確認
- 音量調節
- イコライザの作成・設定
- ゲームモードのオン・オフ
- タッチ操作の完全無効
- マルチポイントのオン・オフ
マルチポイントのオン・オフなどはできるものの、基本的な機能は最低限でイヤホンを探す機能や操作内容の変更はできない。個人的には操作内容の変更はしたいところ。
イコライザ設定は先ほど紹介したようにアダプティブとプリセットとカスタムの3種類から選択でき、
その他の機能はトグルでオンにするかオフにするかを選べる。
そもそもカナル型のノイキャン完全ワイヤレスイヤホンではないからできることの総量が少ないが、今後はもう少し機能が拡充されるのを願う。
SOUNDPEATS GoFree2を使って感じた良い点
ここからはSOUNDPEATS GoFree2を実際に使用して感じた良い点を紹介していく。
ちょど良い装着感で長時間利用が苦にならない
SOUNDPEATS GoFree2はちょうど良いフィット感でズレにくいので、長時間の装着でもそこまで苦になることがない。
耳を密閉しないオープンタイプだからこそ一日中装着して使いたい人は多いだろうが、キツすぎずゆるすぎない安定性のおかげでずっとつけていられる。
ツルの部分が動くのでフィットさせやすい
また、SOUNDPEATS GoFree2の後ろ部分のツルの部分はシリコンっぽい感じでぐにゃぐにゃと動くので自分の耳の形状にちょうどフィットさせられる。
耳に引っ掛けるタイプのオープンタイプのイヤホンはガッチリホールドするかゆるゆるかの二択が多いが、SOUNDPEATS GoFree2はいい感じの形状に自然とフィットさせられるので安定している。
マルチポイント対応でスマホとPCに同時接続できる
なぜかオープンタイプのイヤホンはマルチポイントに非対応な機種ばかりなのが謎だが、SOUNDPEATS GoFree2はマルチポイントに対応しているので複数デバイスに同時に接続可能。このおかげで気軽にスマホとPCの音源を切り替えられる。
今後オープンタイプの完全ワイヤレスイヤホンにもマルチポイント対応が増えてくると思うが、今の時点でこの価格帯でマルチポイントに対応しているは素晴らしい。
ゲームモードの遅延がかなり少ない
SOUNDPEATS GoFree2にはゲームモードが搭載されているがオンにすると遅延がかなり軽減される。これまでもゲームモード対応のイヤホンはいくつか試してきたが、ここ最近ではかなり遅延がない気がする。
なので動画編集にもギリ使えるくらいと感じた。執筆者は1フレーム単位でテロップのスタートを決めるというムダなこだわりがあるが、このシビアな判定でもギリ使えるくらい。
ただ、後述のようにマルチポイントでゲームモードを起動すると音がかなりこもってしまうので結局は有線イヤホンに戻ってしまった。外出時の動画編集には良いかも。
SOUNDPEATS GoFree2を使って感じた微妙な点
ここからは逆にSOUNDPEATS GoFree2を使って感じた微妙な点を紹介する。絶妙に微妙な点が散見される。
スマホへの接続が遅い・できないことが多い
マルチポイントに対応した代償なのか、なぜかスマホへの接続が遅いかできないことが多い。一応、接続されるものの通話用としての接続で音楽が流せなかったり、そもそも接続されないことが多々ある。
その度にBluetooth設定から再接続したりペアリングモードに戻してから手動接続したりしているが、ほぼ毎回こうなるのでかなり面倒。
確かにマルチポイントでの同時接続は便利なんだけど、対応させるなら接続の安定性を優先して欲しいところ。
ワイヤレス充電に非対応
なぜかオープンタイプのイヤホンはワイヤレス充電に非対応な機種ばかりで談合している気すらするんだが、SOUNDPEATS GoFree2もワイヤレス充電に非対応。
ケースが平べったくて面積が大きいのでワイヤレス充電するにはもってこいだと思うけど、多分オープンタイプの形状・充電部分の接点的な難しいのだろう。
今後の新機種でマルチポイントにもワイヤレス充電にも対応した機種が登場したらかなりいい線いくと思うんだがな。
マルチポイント中にゲームモードにすると音が劣化する
SOUNDPEATS GoFree2はマルチポイント対応かつゲームモードにも対応という機能モリモリなんだが、どうやらMacとの相性が悪いせいかゲームモードをオンにしてマルチポイント接続すると音が劣化する。
具体的にはちょっとかすれたような音になって聞けなくはないが音楽鑑賞やYouTubeを聞くには厳しい。
動画編集で音以外のカット編集に使うなら問題ないが、音を重視する編集なら使いづらい。機能を詰め込みすぎた代償だろうが改善してほしいところ。
再生/一時停止した時のガイダンスが長い
SOUNDPEATS GoFree2で再生/一時停止するとフォンという音が流れるんだが、このガイダンスの時間が微妙に長い。多分2秒くらいだが、この間は音声コンテンツの音がほぼ聞こえない。
要するにガイダンスのせいで聞きたい部分が聞けない可能性が出てくるということ。SOUNDPEATS GoFree2の操作時の処理の流れは以下。
- SOUNDPEATS GoFree2で操作
- 音声コンテンツが再生される
ただし音量は極小 - SOUNDPEATS GoFree2のガイダンス音
- 一瞬の静寂
- 音声コンテンツの音声が元の音量に戻る
ちょっとしたことだが、操作時のラグも相まって個人的には割とストレス。操作時のガイダンスをオフにするが操作処理のラグを消すか、などできることはたくさんあるので是非とも改善してほしい。
レビューまとめ
ということで最終的なSOUNDPEATS GoFree2のレビューまとめは以下。低価格ながら高級感のある見た目とちょうど良いフィット感でマルチポイントにも対応している素晴らしいイヤホンだ。
普段使いで困ることは少ないが接続されづらかったりゲームモードとマルチポイントの併用で音が劣化してしまうなど、ちょっとクセがあるイヤホンとも捉えられる。
お手頃価格で高級感と色々な機能が欲しい人は必見だ。
良い点
- ちょど良い装着感で長時間利用が苦にならない
- ツルの部分が動くのでフィットさせやすい
- マルチポイント対応でスマホとPCに同時接続できる
- ゲームモードの遅延がかなり少ない
微妙な点
- スマホへの接続が遅い・できないことが多い
- ワイヤレス充電に非対応
- マルチポイント中にゲームモードにすると音が劣化する
- 再生/一時停止した時のガイダンスが長い
低価格でマルチポイント対応オープンイヤー型
ということで今回は低価格ながら高級感のある見た目とマルチポイントに対応したオープン型の完全ワイヤレスイヤホン「SOUNDPEATS GoFree2」をレビューした。
定価が1万円以下でセールやクーポンも割とある開放型のイヤホンとしてはかなりスペックが高いように感じる。安い分、機能が削られていたり荒削りなところもあるがこの価格なら許せる。
オープンイヤー型の完全ワイヤレスイヤホンの音質は極めなくて良いから、それよりも価格や機能性や見た目で選びたい人はチェックしてほしい。