今回はHUAWEIがクラファンして11,749%の超絶大成功を記録したオープンタイプ(開放型)の完全ワイヤレスイヤホン「HUAWEI FreeClip」をレビューする。
HUAWEI FreeClipの特徴は以下。
HUAWEI FreeClip
- 圧倒的に軽い装着感
- オープンタイプなのに音質バツグン
- オープンタイプなのにマルチポイント対応
- オープンタイプなのにワイヤレス充電対応
- 通話品質が鬼高い
隙という隙を”ほぼ”潰しためちゃくちゃ使いやすい完全ワイヤレスイヤホンだ。”ほぼ”に該当する惜しいポイントがどこなのかはこの記事で明らかになる。
なお、執筆者は提供を受けておらず普通にクラファンで購入したが、買ってマジで正解だった。
HUAWEI FreeClipのとイヤーカフ型イヤホンのスペック比較
まずはスペックから見ていくが、今回はHUAWEI FreeClipと同じイヤーカフ型の完全ワイヤレスイヤホンである「Bose Ultra Open Earbuds」「ambie AM-TW01」のスペックも同時に載せておく。
なお、ambie AM-TW01は下記の記事でレビューしているが、Bose Ultra Open Earbudsはさすがに価格に対してスペックが低いので購入予定はない。
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【ambie AM-TW01レビュー】おしゃれでイヤーカフな開放型イヤホン
続きを見る
HUAWEI FreeClipの操作方法
左 | 右 | |
---|---|---|
1回タップ | - | - |
2回タップ | 再生/一時停止 | 再生/一時停止 |
次の曲 | 次の曲 | |
前の曲 | 前の曲 | |
音声アシスタント | 音声アシスタント | |
なし | なし | |
3回タップ | 次の曲 | 次の曲 |
前の曲 | 前の曲 | |
なし | なし | |
4回タップ | - | - |
長押し | - | - |
※1回タップと長押しには非対応。C-bridgeのスワイプ操作も非対応。なんでだよ
高級感のある独特な外観
HUAWEI FreeClipの外箱はシンプルながら高級感も漂ういつものHUAWEIの箱だ。同梱物は以下。
- HUAWEI FreeClip本体
- USB Type-A to Type-Cケーブル
- 保証書
- 安全上の注意の紙
取説が付属しないのでマルチポイントの設定などは戸惑うかもしれない。マルチポイント先を登録するには一旦HUAWEI FreeClipをケースに入れてフタを開けた状態でペアリングボタンを長押しする必要がある。
そうするとペアリング状態に入るので他のデバイスでペアリングできる。
HUAWEI FreeClipのケースはコロンとした石のような卵のような形状。
おもて面のデザインは秀逸だが背面にはPSEマークなどのシールがあるのがダサい。剥がせば見えなくはなるがリセール時に多少の値下がりが懸念されるから悩ましい。
充電は底面のUSB Type-C端子もしくはワイヤレス充電に対応しているのでワイヤレス充電機に置くだけで充電できる。
なお、HUAWEI FreeClipを充電した時に通知音としてチーンと音が鳴る。どこかのAirPods Proも音が鳴るので良いところを盗んでいる。
イヤホン本体はイヤーカフ型なので一般的なイヤホンとはかけ離れた形状だ。さらに今回はパープルカラーをレビューしているのでより一層異質な雰囲気が出ている。
この独特な形状は「アコースティックボール」「C-bridge(C-ブリッジ)」「コンフォートビーンズ」なる3つの主要パーツで構成されている。
1万人以上の人間の耳のデータを元に最適化されたとということで、あとで紹介するように装着感が抜群に高い。
この形状のうちC-bridgeはグニャグニャと動かせるので片手で簡単に開いて耳に装着できる。
これまでのイヤーカフ型の王道のambie AM-TW01はブリッジ部分がほぼ可動しなかったので耳に装着する際には両手が必要だったので、HUAWEI FreeClipの手軽さは素晴らしい。
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【ambie AM-TW01レビュー】おしゃれでイヤーカフな開放型イヤホン
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なお、HUAWEI FreeClipのカラーラインナップはブラックとパープルの2色展開でどちらも光沢仕上げ。
特にブラックは自分の顔が反射しやすいので撮影が大変そう。もちろんパープルも反射する。
装着感があまりにも軽い
HUAWEI FreeClipは耳にかけるイヤーカフ型なのはすでに書いたが、その装着感がマジで軽くてつけていないのと同じレベル。
C-bridgeが動くので耳への負担が少なく、長時間の装着でも耳が痛くなることがなかった。
ただ、あまりにも装着感が軽いということはそれだけ固定している部分が少ないということ。HUAWEI FreeClipは装着している状態で少しでも触れるとすぐに位置がズレてしまう。
まあ外で使ってみた感じは歩いていても取れたりズレたりはなかったから過度な心配かもしれないが。
その一方で、執筆者はメインでお風呂に入る前やお風呂上がりに使用しているが、服を脱いだり着たりするたびに片方がズレて耳に入る音量が小さくなる。
欲を言えばC-bridgeが形状記憶系の素材だったら自分の耳に合った位置にできたのにとか思う。
操作はどこでもOK
HUAWEI FreeClipの操作範囲はかなり広く、「アコースティックボール」「C-bridge(C-ブリッジ)」「コンフォートビーンズ」のどこに触っても操作できる。
大体のイヤホンはタッチ操作部分が限られて操作がスカることがあるが、HUAWEI FreeClipの場合はとりあえず触れたら操作できる。
ただ、若干タッチ感度が悪いので操作する時はほんの少し長めかつ指の面積を広めにすると成功しやすい。
なお、操作するとダブルタップだとカカンというような効果音が鳴る。タッチ感度が悪い分、操作音が鳴るのはありがたい。
開放型なのに音質は抜群に良い
HUAWEI FreeClipはフラグシップの完全ワイヤレスイヤホンということもあり音質は抜群に良い。開放型(オープンタイプ)なのに。
開放型は低音が抜けたり音がスカスカで聞きづらかったり、音楽はいけるけどYouTubeでは違和感があったりするが、HUAWEI FreeClipはそんなことない
音楽視聴でも高音質だし、そのままYouTube動画を観ても違和感なく視聴できる。次で紹介するイコライザでどの音質が一番違和感がないかを探る必要がないのは素晴らしい。
なお、HUAWEI FreeClipは開放型だが骨伝導ではなく空気伝導、要するに小型のスピーカーのようなスタイルだ。
イコライザは4種類で少なめ
HUAWEI FreeClipはあとで紹介するアプリに対応、アプリでイコライザを設定・変更できるがその種類が全部でプリセットの4種類と少ない。
しかもカスタムイコライザやアダプティブイコライザはなくプリセットしか設定できないのが物足りないところ。
確かに音質はいいんだがあと少し音質を変えたい時の選択肢が極端に少ないのが人によっては気になるだろう。執筆者はデフォルトイコライザで十分満足している。
音漏れはするがかなり抑えられている
HUAWEI FreeClipはオープンタイプなのでもちろん音漏れはするんだけど音漏れの量はかなり少ない。執筆者の環境では音量が30%もあれば十分聴くことができるが、この音量ならほとんど音漏れしない。
もちろん大音量で流せば音漏れしまくるが、その音量まで上げる前に自分の耳がやられるので結局は音漏れしない判定になる。
実際にどんな感じの音漏れなのかはYouTube動画で紹介・検証しているので確認してほしい。
音漏れの部分から再生されます↓
マルチポイントとワイヤレス充電に対応
オープンタイプ(開放型)の完全ワイヤレスイヤホンはなぜかマルチポイントに対応している機種も少なめでワイヤレス充電に非対応なのが常識らしい。
しかし、HUAWEI FreeClipはマルチポイントにもワイヤレス充電にも対応しているという超高機能なオープンタイプ。
さらにHUAWEI FreeClipは今の所マルチポイントの誤認識がなくスムーズにマルチポイント接続の切り替えが可能。
マルチポイントの誤認識
例えば、スマホとPCでマルチポイント接続してPCで音楽を流しているとする。このとき一旦PCの音楽を止めてスマホから音楽を流しても、イヤホンがまだPCから音楽が流れていると誤認識して一向にスマホから音楽が流れない現象。逆もまた然り。
マルチポイントの誤認識が起きると、この場合だとPCとイヤホンの接続を解除したりPCの音源再生先をイヤホン以外に設定したりしてPCとイヤホンの再生設定をなくす必要がある。そう、移動中に起きるといちいちバッグからPCを取り出して操作するという無様な行いを人々に見せつけないといけない。
さらに恐ろしいのがこの現象に苦言を呈している人が自分の知る限りだと自分を含めて二人しかないということ。みんなが寛容なのか気づいていないだけなのか運がいいのか。
マルチポイントとワイヤレス充電は一度体験するとその便利さからはもう抜け出せない。マルチポイント対応ならいちいち接続を切り替えなくてもPCとスマホを行ったり来たりできるし、ワイヤレス充電対応なら帰宅後にワイヤレス充電器にイヤホンを置くだけで勝手にフル充電される。
マジで全ての完全ワイヤレスイヤホンに搭載を義務付けてほしい機能。
ノイキャンには非対応
HUAWEI FreeClipはオープンタイプかつ天下のHUAWEIのフラグシップ完全ワイヤレスイヤホンだがアクティブノイズキャンセリング(ANC)には非対応。通話用のノイキャンには対応。
個人的にはオープンタイプで強力なノイキャンが搭載されたらガチで使いやすいと思う。カナル型のように耳を密閉して負担をかける心配がないし耳カビも防止できる。
さらにHUAWEI FreeBuds 5などのセミオープンタイプではノイキャンが搭載されているし、
HUAWEI FreeClip自体、音漏れ防止のために聞いている音と逆位相の音を出す機構を搭載している。
なのでHUAWEIの技術力的に世界最速かつ高クオリティでできるような気がする。気がするだけ。
もし仮に強力なノイキャン対応の高機能オープンタイプの完全ワイヤレスイヤホンが登場したら3万円だろうが光の速さを超えて購入する。
通話性能も抜群に高くてビビる
続いては通話性能のチェックでボイスメモアプリを使って録音してみた。条件は以下。
- 静かな環境
- 空気清浄機+換気扇の騒音あり
- 空気清浄機の風を直当て
まずは静かな環境で録音した結果からだが、普通にキレイなのでこの価格帯の完全ワイヤレスイヤホンではよっぽどのハズレを引かない限りは大丈夫。
続いては騒音が多い環境での録音だが、バッググランドで流れている空気清浄機や換気扇の音がほぼ聞こえない。たまに音が聞こえる時があるが、騒音が多い環境と言われないと気づかないレベル。
そして驚くべきは風を直接当てた時の通話音質で、風の音を少し感じるが騒音が多い環境と同じくらいのレベルの音質でビビった。
騒音に強いイヤホンは増えているが、HUAWEI FreeClipは風切り音対策もバッチリで通話する時のストレスがない。
アプリでできることは必要最低限
HUAWEI AI Life
Huawei Device Co,. LTD無料posted withアプリーチ
HUAWEI FreeClipはアプリ「HUAWEI AI Life」に対応。iPhone(iOS)ユーザーはApp Storeからそのままダウンロードできるが、Androidでは中国でGoogle Play Storeが使えない影響で公式ストアから入れる必要がある。
できることは他の中国系のイヤホンと同様に最低限でかなり少なめ。
- バッテリー残量の確認
- マルチポイント優先付けと接続切り替え
- イコライザの設定(編集は不可)
- 操作内容の変更
- イヤホンを探す
- 装着検知・低遅延モードのオン・オフ
マルチポイントの切り替えと優先付けが可能
HUAWEI FreeClipはオープンタイプの完全ワイヤレスイヤホンとしては珍しくマルチポイントに対応、2台のデバイスに同時に接続可能だ。
さらにHUAWEI FreeClipはアプリ上で接続端末の接続を手動で解除できるし、逆に手動で接続できる。この機能のおかげでマルチポイントでバグっても強制的にマルチポイントを回避できる。
また、優先デバイスの設定は可能だが、こちらは音声アシスタントなど一部機能に限定されるっぽい。
SONY WF-1000XM5は強制的に優先デバイスが割り振られ、非優先デバイスで再生を止めたら自動で優先デバイスに再生権が移るというクソ仕様だったからHUAWEI FreeClipの使用はありかもしれない。
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イコライザは4種類から選ぶだけで編集不可
HUAWEI FreeClipはイコライザをいじることで音質を変えることができるんだが、イコライザの選択肢が4つしかなく、さらに波形もわからないのでニュアンスで掴むしかない。
一応、「高揚」は低音重視で「音声」は中音重視なので全体域の重視イコライザはあるが、より自分好みのイコライザを作成できないのは少し物足りない。
特に開放型(オープンタイプ)の完全ワイヤレスイヤホンは低音が足りず高音が耳に刺さったり、逆に低音の両感を増やしすぎてこもったりするからもっとイコライザ機能は欲しいところ。
操作内容の変更は限定的で自由度は低め
HUAWEI FreeClipの操作範囲はかなり広くイヤホンのどこをタップしても操作されるレベルって話はすでにした。
操作範囲は広いが操作できる項目は極端に少なく、2回タップと3回タップしかできない。1回タップはもちろん、長押しやスワイプにも非対応。
誤タッチ防止のために1回タップを無効にするイヤホンは多いが長押しも非対応なのは痛いし、せっかくC-bridgeなる箇所があるのにスワイプ非対応なのも痛い。
さらに操作を割り当てられる項目は2回タップと3回タップそれぞれで決まっている。中華イヤホンあるある。
2回タップと3回タップそれぞれ個別で以下の操作内容を設定できる。
そう、イヤホン本体で音量調節ができないのだ。開放型のイヤホンは周囲の音が直接耳に入ってくるから音量調節はノイキャンイヤホンより必要だろう、なのにHUAWEI FreeClipはイヤホン本体で音量調節できない。
左 | 右 | |
---|---|---|
1回タップ | - | - |
2回タップ | 再生/一時停止 | 再生/一時停止 |
次の曲 | 次の曲 | |
前の曲 | 前の曲 | |
音声アシスタント | 音声アシスタント | |
なし | なし | |
3回タップ | 次の曲 | 次の曲 |
前の曲 | 前の曲 | |
なし | なし | |
4回タップ | - | - |
長押し | - | - |
仮にC-bridgeのスワイプで音量調節ができたらわかりやすくて操作しやすいのに。もしかしたらファームウェアアップデートで機能追加されるかもしれないが、初期機能としては非対応。
イヤホンを探す機能は音を鳴らすだけ
HUAWEI FreeClipはイヤホンを探す機能に対応、アプリで操作するとイヤホンからビープ音が鳴るタイプ。HUAWEIだから地図で表示してくれるかと思いきやそれには非対応。
なお、音は甲高い音で鳴るので割と見つけやすいと思うが、そもそもアプリに接続=スマホに接続されているので適当に音楽を流せばいい気がする。
低遅延モードは毎回オンにする必要がある
HUAWEI FreeClipは低オーディオ遅延(低遅延モード/ゲームモード)に対応、動画編集はできないがある程度の音ズレは軽減できる。
ただ、この低遅延モードはスマホ(アプリ)とHUAWEI FreeClipの接続が解除されるたびにオフになるので、毎回アプリを開いてオンにする必要があるのが面倒。
まあアプリに書いてあるように常にオンだと混雑したところでの音途切れを防止するための措置だが、その時は逆にオフにしにいけばいいから強制オフは不要。
HUAWEI FreeClipを使って感じた良い点
ということでここからはHUAWEI FreeClipを使って感じた良い点をまとめる。HUAWEIのフラグシップの開放型完全ワイヤレスイヤホンなの他とは異なる良い点が強い。
装着感がとにかく軽い
HUAWEI FreeClipの装着感はマジで軽い。C-bridgeがグニャグニャと動く仕様でスッと耳に挟むだけだから付けている感覚がほとんどない。
先行レビュワーが耳につけているのを忘れていたと言っていたがマジで忘れる。しばらく音楽をかけていないとマジで忘れる。
外す時もC-bridgeが稼働するので片手で簡単に取り外せるのは気軽で便利。
マルチポイントとワイヤレス充電に対応
なぜか開放型の完全ワイヤレスイヤホンのほとんどがマルチポイントとワイヤレス充電に非対応でスペック的に物足りなかったがHUAWEI FreeClipはどちらにも対応。
マルチポイントでPCとスマホに同時に接続して、作業中はPCで音楽を流しつつ休憩中はスマホでYouTubeを観るってのを接続の切り替えなしでできる。
また、ワイヤレス充電に対応していると帰宅後にワイヤレス充電機に置くだけで気づいたら充電完了。
2023年に登場した開放型の完全ワイヤレスイヤホンは軒並み音質!という方向性だったから機能性も高いHUAWEI FreeClipは素晴らしい一機だ。
開放型の中では音質は飛び抜けて良い
HUAWEI FreeClipはHUAWEIのフラグシップイヤホンということで音質が素晴らしい。開放型なのにまるで開放型ではないかのような音作り、というのは言い過ぎだがその二歩手前くらいの実力はある。
特に音の広がりがかなりあるので開放型のイヤホンだなというような感覚はほぼない。そのクセ開放型だから耳への負担が少ないという良いことづくし。
開放型イヤホンの基準をHUAWEI FreeClipにしてしまったから、今後の開放型は価格(コスパ)以外太刀打ちするのが難しい。
HUAWEI FreeClipを使って感じた微妙な点
続いては逆にHUAWEI FreeClipを使って感じた微妙な点についてもお話しする。いくらHUAWEIのフラグシップだからといって良い点ばかりではない。
装着感が緩すぎてすぐにズレる
まずは装着感からで、HUAWEI FreeClipはC-bridgeのおかげで圧倒的に軽い装着感だが、C-bridgeが可動するせいで装着感が緩すぎる。
具体的には服を脱ぐ時や耳の穴をかくとほぼ100%左右どちらかがズレて音量が小さく聴こえる。なので毎回、手動でいい感じの位置に戻す必要がある。
ambie AM-TW01の場合はブリッジ部分がほぼ可動しないので耳にはめることにはなるものの、ズレることはなかった。
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なのでHUAWEI FreeClipの次回作はもう少しC-bridgeを固めにして耳でホールドされるようにしてほしい。
操作内容の変更の自由度が低い
なぜか中華イヤホンは操作内容の変更がほぼできないんだが、例に漏れずHUAWEI FreeClipも操作内容の変更の自由度が低い。
2回タップと3回タップの両方で曲送り・曲戻しはあるのに、3回タップでは再生/一時停止と音声アシスタントがないのは謎。
さらにイヤホン操作で音量調節もできないので、周囲の音が大きく/小さくなって音量を変えたくなるたびにスマホやスマートウォッチから操作しないといけない。面倒。
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操作設定が2回タップと3回タップしかない
さらにそもそも操作が2回タップと3回タップしかないのも面倒なところ。1回タップは誤タッチ防止のためにわかるが、長押しもスワイプもないのが謎。せっかくのC-bridgeがもったいない。
音量調節や低遅延モードをイヤホン本体でできるようになればかなり使い勝手がよくなるし、長押しとスワイプに対応させれば実現できたはず。
個人的にはHUAWEIの技術力は世界一レベルだと思うので、今後のファームウェアアップデートに期待。
レビューまとめ
ということで最終的なHUAWEI FreeClipのレビューまとめは以下。フラグシップの開放型の完全ワイヤレスイヤホンということもあり、装着感と機能性がバツグンに高い。
その一方、中華イヤホンにありがちな操作関連の設定の弱さが使い勝手を損ねている。ソフト側で対処できそうな内容だから、今後のアップデートで対応することを願う。
良い点
- 装着感がとにかく軽い
- マルチポイントとワイヤレス充電に対応
- 開放型の中では音質は飛び抜けて良い
微妙な点
- 操作設定が2回タップと3回タップしかない
- 操作内容の変更の自由度が低い
- 装着感が緩すぎてすぐにズレる
全てが最強のイヤーカフ型イヤホン
今回はHUAWEIのオープンタイプの完全ワイヤレスイヤホン「HUAWEI FreeClip」をレビューした。見た目から装着感から音質は去ることながら、機能性が他のオープンタイプより段違いに高いのが魅力。
本体の操作性に難があるのでファームウェアアップデートで1回タップと長押しとC-bridgeのスワイプ操作に対応してほしい。そうすればダントツの覇権を取るイヤホンだ。
ちょっと値は張るが今後、同じような機能性と装着感と音質を兼ね備えたイヤホンはそうそう出ないだろうから勇気を持ってほしい。執筆者は買ってよかったと思っている。
https://youtu.be/XcTIv96HVsU