こんな人におすすめ
複数ポート搭載のACアダプターを使うとコンセントがいっぱいになってしまう。
高出力で複数ポート搭載で省スペースに使える充電器はないの?
ということで、今回はKOVOLの省スペース充電器「KOVOL 4-IN-1 65W充電器」をレビューする。
KOVOL 4-IN-1 65W充電器は従来のコンセントに直接挿すプラグ式ではなく、メガネ型ケーブルを挿すという斬新なスタイルだ。
メガネ型ケーブルを使うことで、コンセント周りがごちゃつくことなくシンプルになる。
本記事ではKOVOL 4-IN-1 65W充電器を使った使用感をレビューする。
結論、省スペースかつ高出力を求めているならこの充電器がぴったりだ。
なお、本記事ではKOVOL様から製品を提供いただいた。特に条件はないので正直に感じたことを書いていく。
Amazon prime dayで割引があった充電器
2022年7月12日から始まるAmazon prime dayでKOVOL 4-IN-1 65W充電器がセールになる。
以下の期間・価格で購入できるので、気になっていた人は是非とも購入をおすすめする。
もちろん、本記事を読んでから検討してくれてもいい。むしろ読んでほしい(切実)。
- セール価格:¥4,999→¥3,909
- 割引額:¥1,090オフ
- 期間:2022/7/12 8:50~7/13 20:50
もしかしたら売り切れになる可能性もあるので、購入する人は早めがおすすめだ。
120 W対応モデルも割引
本記事ではレビューしないが、上位モデルの120 W出力の充電器もセール対象になる。
65 Wモデルと割引額やセール期間が異なるので注意が必要だ。
- セール価格:¥7,299→¥5,949
- 割引額:¥1,350オフ
- 期間:2022/7/12 7:15~7/13 19:15
よりパワフルに充電したい人、複数デバイスを急速に充電したい人には120 Wモデルがおすすめだ。
KOVOL 4-IN-1 65W充電器のスペック
項目 | 性能 |
価格(Amazon prime dayセール) | ¥3,909 |
サイズ(幅 x 高さ x 奥行き) | 46 x 46 x 85 ㎜ |
重量 | 252 g |
ポートの種類 | Type-C x 2 + Type-A x 2 |
PPSの対応/非対応 | ○(25 W) |
入力(メガネ型ケーブル) | 125 V / 7 A |
最大出力(Type-C) | 65 W |
最大出力(Type-A) | 18 W |
Type-C出力 | 5 V × 3 A = 15 W 9 V × 3 A = 27 W 12 V × 3 A = 36 W 15 V × 3 A = 45 W 20 V × 3.25 A = 65 W |
Type-A出力 | 5 V × 3 A = 15 W 9 V × 2 A = 18 W 12 V × 1.5 A = 18 W |
強み | 省スペース運用が可能 最大65W出力 4ポート搭載 過電流・過充電・過熱防止 ショート防止機能搭載 |
シンプルでわかりやすいパッケージ
KOVOL 4-IN-1 65W充電器の外箱はシンプルな真っ白だ。
製品自体が縦長なので、外箱に描かれたKOVOL 4-IN-1 65W充電器が空気清浄機にも見えるのが面白い。
同梱物は以下。
- KOVOL 4-IN-1 65W充電器本体
- メガネ型ケーブル
- ユーザーガイド
- サンキューカード
KOVOL 4-IN-1 65W充電器の一番の魅力は、本体への給電がコンセントではなく、メガネ型ケーブルという点だ。
メガネ型のケーブルをKOVOL 4-IN-1 65W充電器に挿して使用する。
メガネ型ケーブルというは上の画像のように、端子部分が二股の円形に分かれているケーブルのこと。
正式名称は調べた感じなかったが、一般的には「メガネ型ケーブル」「メガネケーブル」「メガネ型コネクタ」などと呼ばれている。
昔の小型家電に使われているイメージがあったので、これは斬新と感じた。
4ポート搭載でメガネ型ケーブル
KOVOL 4-IN-1 65W充電器はUSB Type-Cが2本、Type-Aが2本の4ポート搭載している。
左側にType-Aポート、右側がType-Cポートだ。
それぞれのポートでの出力は以下のように割り振られている。
要するに、1ポートの使用だとType-Cで最大65 W、Type-Aで最大18 Wというわけだ。
ただし、複数ポートを使用する場合は出力が異なるので注意が必要だ。
- 1ポート使用
- Type-C:65 W
- Type-A:18 W
- 2ポート使用
- Type-C x 2:45 Wと20 W
- Type-CとA :45 Wと18 W
- Type-A x 2:合計15 W
- 3ポート使用
- Type-A x 2とC:合計15 Wと45 W
- Type-AとC x 2:15 Wと30 Wと20 W
- 4ポート使用
- Type-A x 2とC x 2:合計15 Wと30 Wと20 W
Type-Aを2ポート使用した場合の表記がややこしいが、合計で15 W出力になるようだ。
コンパクトなサイズ感
手持ちの充電器と比べるとかなりコンパクトなのがわかるだろう。
ただし、比較対象の「Anker PowerCore Fusion 10000」「UGREEN Nexode 100 W 4ポート」はそれぞれ性質が異なるから、ちゃんとした比較対象にはなっていない。
- PowerCore Fusion:ACアダプタ兼モバイルバッテリー
- Nexode:最大出力が100 W
それでもちょっとした外出時にAnker PowerCore Fusion 10000やUGREEN Nexodeを持ち歩くよりか、KOVOL 4-IN-1 65W充電器を持ち歩く方が遥かにコンパクトだ。
実際の充電スピード
手持ちのGalaxy S22 Ultraに充電してみたところ、Type-C出力だと「超急速充電」となった。
これはGalaxy S22 Ultraの中では上から2番目の出力だ。
最大出力 | Galaxy S22 Ultraの表示名 | 充電条件 |
---|---|---|
45 W | 超急速充電2.0 | 3.3-11 V / 4.05 A(PPS) |
25 W | 超急速充電 | 3.3-11 V / 2.75 A(PPS) |
15 W | 急速充電 | PD2.0, QC2.0, AFCなど |
10 W | (通常の充電) |
最速の「超急速充電2.0」にしようとするとPPSの5 A出力が必要だ。ただ、この出力を搭載した充電器はあまりない。
例えば最大出力が100 WのUGREEN Nexodeも非対応だ(3 AのPPSが最大)。
一方で、Type-A出力だと「急速充電」となった。
KOVOL 4-IN-1 65W充電器はType-A出力で最大3 Aの15 Wなので妥当と言ったところだろう。
M1 MacBook Proも充電可能
最大65 Wで充電可能なM1 MacBook Proでもしっかりと充電できていることを確認した。
ただし、16インチモデルなどの100 WクラスのPCだと、KOVOL 4-IN-1 65W充電器だとパワー不足になるので注意。
必要十分クラスの充電性能
Galaxy S22 Ultraクラスの大容量バッテリー 兼 急速バッテリー消耗なスマホだと、超急速充電は必須だ。
KOVOL 4-IN-1 65W充電器は2.0までは届かないものの、普段使いとしては必要十分な充電性能を誇っているだろう。
KOVOL 4-IN-1 65Wを使って感じた良い点
ここからはKOVOL 4-IN-1 65W充電器を使って感じた良い点を紹介する。
コンパクトでミドルクラスの充電性能。なかなかの強者だ。
狭いコンセント周りでも設置可能
KOVOL 4-IN-1 65W充電器の最大の魅力がこの点だ。
狭いコンセント周りであっても他の充電器と干渉せずに接続することができる。
例えば下の画像のようなコンセント周りを考える。至って普通の環境だ。
ここを起点にいろいろなデバイスを充電したいとする。
例えばUGREEN Nexodeをここに差し込み、さらにAnker PowerCore Fusion 10000を追加しようとする。
すると、充電器同士が干渉してしまって挿すことができない。
こんな状況でもKOVOL 4-IN-1 65W充電器ならメガネ型ケーブルを介してコンパクトに追加できる。
複数デバイスを1つの場所に集約したいときに、この方法だとスペースを気にしなくて良くなる。
なお、上の画像のKOVOL 4-IN-1 65W充電器はぶら下げているだけだ。貼り付けているわけではない。
最大65 W出力、PPS25 Wに対応
KOVOL 4-IN-1 65W充電器は最大で65 Wの出力に対応、さらにPPSだと25 Wの出力に対応している。
MacBook Proの16インチモデルなど、消費電力が大きいデバイスの充電では足りないが、それでも普段使いとしては十分な速度を持っている。
Galaxy S22 Ultraだと超急速充電になるし、M1 MacBook Pro(13インチ)も最速で充電できる。
そこまでハイエンドで高い充電器は必要ないって人以外はKOVOL 4-IN-1 65W充電器で賄うことができるだろう。
明らかにコンパクト
KOVOL 4-IN-1 65W充電器は65 W出力の4ポート搭載モデルにしてはコンパクトだ。
本当はここにメガネ型ケーブルが追加されるが、追加されたとしても体積的にはコンパクトな印象を持つ。
また、長方形なので急いでの支度時にはポケットに入れることもできる。実際にAmazonのKOVOL 4-IN-1 65W充電器のページではポケットに入れる様子が見られる。
コンセントが浮くのを避けられる
これは既に書いた狭いコンセントにも設置可能な部分にも重なるが、大きめのACアダプターだとコンセントから浮くことがある。
例えば上の画像だとAnker PowerCore Fusion 10000は設置する位置と方向によってはプラグが浮いてしまう。
この状態を放置すると、抜けやすいことはおろか、最悪の場合はショート(短絡)して発火の恐れがある。
その点、KOVOL 4-IN-1 65W充電器だと、メガネ型ケーブルなので浮く心配が少ない。
下手にリスクを背負うことがないので、安心して使用できるだろう。
KOVOL 4-IN-1 65Wを使って感じた微妙な点
ここからはKOVOL 4-IN-1 65W充電器を使用して感じた微妙な点を紹介する。
本レビューではKOVOL様から製品を提供していただいたが、感想をそのままに紹介していいとのことなので書く。
メガネ型ケーブルの代替の選定が難しい
メガネ型ケーブルを採用することで、高出力・省スペースを実現したのが、KOVOL 4-IN-1 65W充電器の良い点だった。
しかし、もしも断線してしまった場合や長さを変更したい場合の代替ケーブルの選定に困る。メガネ型ケーブルなんて普段の生活で買わないから。
一応、定格7 A / 125 Vの表記があるから、この条件でソケットが「C7」タイプを選べば大丈夫と思う。
どれを選んだら良いか分からない場合は、家電量販店などに実物を持って行き、代替できるものを購入すると良いだろう。
執筆者は電気系の職を体験しているから怖気付かないが、一般人が賭けていいようなものではない。慎重に選ぶのをおすすめする。
充電中は割と温かい
最大65 Wだから仕方ないかもしれなが、充電中は割と温かくなる。熱い・危険とまではいかないが、結構あったかいなくらいの感想だ。
なので、真夏の暑い状態で充電してしまうとちょっと不安になる。使用する際にはしっかりと放熱できる環境に置くことをおすすめする。
と言いつつ、熱くなるわけではないから、普段の生活ならそこまで心配しなくてもいいだろう。
製品名がないから調べづらい
実は「KOVOL 4-IN-1 65W充電器」には、UGREENの「Nexode」シリーズやAnkerの「PowerCore Fusion」シリーズといった具体的な名称がない。
「65W 4-IN-1」が名称といったら名称だろうが、シリアルナンバーやシリーズ名がある方がよい。
なぜなら、調べるときに不便だから。「KOVOL 65W 4in1」で調べれば検索にヒットするが、わかりづらさはある。
KOVOL自体2021年末に日本に進出したばかりだから、これから地盤固めしつつ、シェアを伸ばすだろう。
レビューまとめ
最終的なKOVOL 4-IN-1 65W充電器のレビューまとめは以下。
電源プラグではなくメガネ型ケーブルを使うという画期的なコンセプトがかなり使いやすい。
さらにコンパクトながら最大65 Wでの充電も可能なので、普段使いにも適している。
微妙に感じた点は強いて言うならケーブルの代替などの小さな部分。満足できる充電器だ。
良い点
- 狭いコンセントでも設定可能
- 最大65 W出力、PPS25 Wに対応
- コンパクトなデザイン
- コンセントが浮くのを避けられる
微妙な点
- メガネ型ケーブルの代替の選定が難しい
- 充電中は割と温かい
- 製品名がないから調べづらい
PC充電も可能な省スペースに特化した充電器
今回はKOVOL 4-IN-1 65W充電器をレビューした。充電器本体にプラグではなくメガネソケットを使用するという画期的なデバイスだ。
昨今の「充電するガジェット多すぎてコンセントが混雑する問題」を華麗に解決してくれる。
本記事ではレビューしていないが、1ポート最大出力100 Wのモデルもあるので、より高出力を求めるならそっちが良いだろう。
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