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完全ワイヤレスイヤホン(TWS)

【Tranya X3レビュー】ながら聴きだがズレない開放型の完全ワイヤレスイヤホン

2024年1月7日

今回は耳掛け式の開放型の完全ワイヤレスイヤホン「Tranya X3」をレビューする。この手の開放型は耳の上に載せるだけなので軽い装着感だが、いかんせん安定感がない。

一方でTranya X3はガッチリホールドする構造なので多少のランニング程度ではビクともしない。

ただし、マルチポイントやワイヤレス充電に非対応と機能面がかなり貧弱なのでシンプルに開放型イヤホンを使いたい人におすすめだ。

なお、今回はメーカーより商品をご提供いただいたが、いつも通りレビューしていく。


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運営者メガネ

Tranya X3のスペック

Tranya X3の操作方法

1回タップ 再生/一時停止 再生/一時停止
2回タップ 音量ダウン 音量アップ
3回タップ 曲戻し 曲送り
4回タップ ゲームモード ゲームモード
長押し 音声アシスタント 音声アシスタント

※操作内容の変更は不可

ガッチリホールドする開放型の形状

Tranya X3の外箱はかなりシンプルな見た目で表面にTranyaのロゴがあるだけ。ただ、他のレビュワーの記事だと外箱が異なるのは気になる。

開放型イヤホンということで同梱物はシンプル。

  • Tranya X3本体
  • USB Type-A to Type-Cケーブル
  • 取扱説明書

Tranya X3は一般的な開放型の完全ワイヤレスイヤホンと同様に平たくかなり大きい。

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イヤホン本体はケースに収納すれば勝手に充電されるが、ケースはワイヤレス充電に対応していないから背面のUSB Type-C端子からの有線充電となる。

裏面には技適マークなどが記載されている。

ケースを開くとイヤホンが収納されており、

イヤホン本体も普通の開放型の完全ワイヤレスイヤホンと同様、耳に引っ掛けるツルの部分とスピーカーなどがある部分から成る構造。

操作はデカい部分の表面のタッチセンサーで可能で、タッチセンサーはツルツルして凹凸がある構造。凹凸があるからどこがタッチセンサーなのかがわかりやすい。

ケースのサイズは幅11cm、高さ3cm、奥行き7cmで一般的なノイキャン完全ワイヤレスイヤホンに比べるとやはり大きい。

ケースとイヤホン本体を合わせた重量は108.7g、

本体だけだと23.7gで普通のイヤホンよりは重いが、耳にかけるタイプなので重量はそこまで感じない。

ケースがかなり大きいのでポケットに入れるのは厳しいが、平たい形状なのでバッグの隙間にはスッと入る。

耳に引っ掛けるだけで装着完了

Tranya X3は耳に載せるタイプの開放型完全ワイヤレスイヤホンで耳に載せて耳の内側にちょっと捻るだけで装着完了。

さらにTranya X3は耳の内側に引っ掛ける部分が割と狭めにできているので耳にガッチリホールドされてズレづらい。

この手軽さと安定感は素晴らしい。

ガッチリホールドで安定感は抜群

Tranya X3のガッチリホールドの安定感はかなり抜群で、日常生活で屈んだり前屈みになっても落ちる気配がないし、むしろほぼズレる気配がない。

例え多少ズレても姿勢を元に戻せばズレていた分が戻り元の安定した装着位置になる。

これまで開放型イヤホンの装着感の緩さに不満があった人は試してほしい。

ただし耳が痛くなりやすい

耳に載せるだけなのにガッチリホールドされて安定感が抜群なのは嬉しいが、Tranya X3を長時間装着しているとかなり耳が痛くなる。

というより装着してすぐくらいで耳に違和感がある。特に眼鏡ユーザーの執筆者は眼鏡のツルと完了して痛くなりやすい。

装着感とズレづらさはトレードオフなところがあるから仕方ないかもしれないが、装着位置はうまく調整してほしい。

低音は多めだがこもりがちな音質

開放型イヤホンはイヤホン自体を耳に入れないので音が抜けやすく全体的に音がスカスカになりやすい。

特に頭に響くような低音域は抜けやすいんだが、Tranya X3の音のチューニングは低音が響くようにできているせいかそこまで低音が消えていない。

なので低音が効くような音楽でも楽しめるが、逆に低音域が強くて全体的にこもって聴こえる印象。

特に高音域の声を聞いた時に変に目立って違和感を覚える。YouTubeのゆっくり実況を聞いているとなんとなく音がおかしく聴こえる。

反対に低音域の声は変に感じないので、ズンズン系の音楽を聴くのに向いている。

音量小さめでも音漏れはかなりする

開放型イヤホンで気になるのが周囲への音漏れ。Tranya X3も開放型なんだが、音量小さめでも普通に音漏れする。

ビジネスホテルにてTranya X3から1m離れた場所で音楽を流してみると、音量半分だと小音のスピーカーくらい音漏れする。

1/4くらいでも静かなビジネスホテルだと普通に音漏れし、音漏れが気にならない状況は1/10くらいだった。

Tranya X3で快適にながら聴きできる音量は大体1/4くらいで、上で書いたように普通に音漏れする。

ただ、測定環境が静かなビジネスホテルの一室だったので多少の騒音がある環境なら半分くらいの音量なら大丈夫そうだ。

思った以上に音漏れするので下手に音量を上げないようにしてほしい。

通話性能はそこそこ良い

続いては通話性能のチェックでボイスメモアプリを使って録音してみた。条件は以下。

  • 静かな環境
  • 空気清浄機+換気扇の騒音あり
  • 空気清浄機の風を直当ての風あり

まずは静かな環境で録音してみたが、かなり音質良く録音できていた。これなら普通に会話できる。

続いて空気清浄機と換気扇を動かしているノイズの多い環境で録音してみた。バックグラウンドにサーという音は聴こえるものの、比較的にキレイに録音できている。ただ、若干音途切れがあるのが気になる。

最後に空気清浄機の風を直接当てて録音してみた。風が思いっきり当たる環境はあまりないが、最大限に風が当たった時を想定。バックグラウンドのノイズはそこまで気にならないが、風切り音が結構聴こえるので外で使う時は風が少ない環境がおすすめ。

 

開放型イヤホンなので外で通話したところで通話内容が聞こえづらいからそもそもおすすめしないが。

アプリには非対応

Tranya X3はまさかのアプリに非対応。2023年の1.5万円クラスの完全ワイヤレスイヤホンなので珍しい。

アプリに対応することで得られる主な恩恵は例えば以下の通りで、

  • バッテリー残量の変更
  • イコライザの変更・編集
  • ゲームモード
  • 操作内容の変更
  • イヤホンを探す
  • ファームウェアアップデートによる機能修正・改善
  • etc…

アプリ対応が当たり前だと思っていた執筆者としては残念。逆に完全ワイヤレスイヤホンがよくわからない一般人はアプリに対応していない方がシンプルでいいのかもしれない。

次回作に期待。

Tranya X3を使って感じた良い点

ということで実際にTranya X3を使って感じた良い点をまとめる。この手の開放型イヤホンは多数あるので購入の参考にしてほしい。

開放型だが重低音サウンド

開放型イヤホンは耳を密閉しない分、低音が抜けて迫力に欠けることが多々ある。Tranya X3はそこはカバーしていて低音の迫力をなるべく無くさないような音作りだ。

しかし、低音の量感を増やしたことで音がこもってごわつく印象があるのも事実。

ただ、個人的にはそもそも開放型イヤホンで高音質を求めること自体、まだ時代的に難しいからそこまで気にならない。

ガッチリホールドでズレない

2023年にブームになった開放型イヤホンの大部分は耳の上に載せるタイプの開放型イヤホンでTranya X3もこのタイプ。

載せるだけだから開放的かつ軽い装着感だがどうしても緩くて耳から落ちる心配があった。

しかし、Tranya X3はめちゃくちゃガッチリホールドする設計で普通にアタmを振るくらいなら落ちる気配がない。

開放型イヤホンでストレスフリーで生活したいのに落ちるか否かでストレスになっては意味がない。Tranya X3ではそういうムダな意識がないのがメリット。

操作ガイダンスがなくスムーズに操作できる

また、Tranya X3には操作時のガイダンス系がなくスムーズに操作できる。ガイダンスがある方がどの操作をしたのかわかるという声もあるが個人的には不要。

タップして再生停止したら再生停止の操作をしたってわかるし、ガイダンスや操作時のビープ音があると、鳴っている間のコンテンツが聞こえない。

細かいところだが日々使っていく中でのストレスがなくなるので良い。

Tranya X3を使って感じた微妙な点

ここからは逆にTranya X3を使って感じた微妙な点を紹介する。2023年、2024年ではなかなかにキツい縛りがある。

マルチポイントやワイヤレス充電非対応と機能性が弱い

Tranya X3は複数のデバイスに同時に接続できるマルチポイントやワイヤレス充電(Qi充電)に非対応。機能面がかなり貧弱。

なぜか2023年発売の耳掛け式の開放型イヤホンのほぼ全てがワイヤレス充電に非対応だが、マルチポイント対応機種はちらほらある。

イヤホン 価格 Amazon評価 装着形式 マルチポイント ワイヤレス充電
Shokz OpenFit ¥24,880 ★4.4 / 362件 載せる ×
HUAWEI FreeClip(クラファン) ¥22,796 - 挟む
Oladance OWS2 ¥23,800 ★4.3 / 446件 載せる ⚪︎ ×
Anker Soundcore AeroFit Pro ¥22,990 ★4.3 / 83件 載せる ⚪︎ ×
SONY LinkBuds ¥22,199 ★3.9 / 1,764件 入れる ⚪︎ ×
Oladance ウェアラブルステレオ ¥20,980 ★4.3 / 4,776件 載せる × ×
OpenRock Pro ¥18,480 ★4.0 / 298件 載せる × ×
JVCケンウッド Victor HA-NP50T ¥18,200 ★4.0 / 100件 載せる ⚪︎ ×
Anker Soundcore AeroFit ¥16,990 ★4.4 / 95件 載せる ⚪︎ ×
JBL SOUNDGEAR SENSE ¥16,500 ★4.4 / 196件 載せる ⚪︎ ×
ambie AM-TW01 ¥16,000 ★4.0 / 465件 挟む × ×
BoCo PEACE TW-1 ¥15,980 ★3.7 / 304件 挟む × ×
Tranya X3 ¥14,600 ★4.3 / 102件 載せる × ×
JVCケンウッド Victor HA-NP35T ¥12,000 ★3.6 / 1,134件 載せる × ×
BoCo PEACE SS-1 ¥14,480 ★3.6 / 127件 挟む × ×
AVIOT Openpiece TE-M1 ¥10,791 ★3.5 / 125件 入れる ⚪︎ ×
AVIOT Openpiece TE-S1 ¥8,910 ★2.2 / 29件 入れる ⚪︎ ×
SOUNDPEATS GoFree2 ¥7,880 ★4.3 / 142件 載せる ⚪︎ ×
TRUEFREE O1 ¥5,380 ★4.1 / 223件 載せる ⚪︎ ×

※表は2024年1月1日時点。あけおめ

そんな中で両方に非対応なのは2023年、2024年の完全ワイヤレスイヤホンでは機能的に劣っている。仮に価格が¥5,000台ならまだわかるが、クーポン使用で¥10,000なのは微妙。まさかのアプリにも非対応さらにTranya X3はアプリにも非対応。逆になかなか珍しい構成だ。アプリに対応していないことで主に失うことは以下。

  • バッテリー残量の変更
  • イコライザの変更・編集
  • ゲームモード
  • 操作内容の変更
  • イヤホンを探す
  • ファームウェアアップデートによる機能修正・改善
  • etc…

もちろんアプリに対応していてもこれらの機能が使えないイヤホンは多数あるが、そもそもアプリに対応していないのは痛い。アプリに対応しないことでコストを下げられ機能的にもシンプルにできるが、ユーザーとしては圧倒的にアプリが欲しい。2024年は開放型イヤホンの機能が充実しきって価格が下がり始めるだろうから次回作は頑張ってほしい。ホールドしすぎで耳が痛くなりやすいTranya X3は開放型でありながらガッチリホールドして耳からズレることが少ない。しかし、このホールド感が逆に耳の痛みにつながりやすい。特にメガネユーザーである執筆者はメガネを併用すると耳元がごちゃついて装着した瞬間から少し違和感がある。多分慣れの問題だし装着感とズレづらさはトレードオフだから難しいだろうが、購入する際にはチェックしてほしいところだ。レビューまとめということで最終的なTranya X3のレビューまとめは以下。ガッチリホールドしてズレづらい開放型なので落ちづらいというメリットがある。その反面、耳が痛くなりやすかったり、アプリ非対応やマルチポイント非対応など機能性の弱さが目立つ。よりシンプルにスポーツなどで使用したい人には向くが、機能性を重視してはいけないイヤホンだ。

良い点

  • 開放型だが重低音サウンド
  • ガッチリホールドでズレない
  • 操作ガイダンスがなくスムーズに操作できる

微妙な点

  • マルチポイントやワイヤレス充電非対応と機能性が弱い
  • まさかのアプリにも非対応
  • ホールドしすぎで耳が痛くなりやすい

ながら聴きだがズレない開放型の完全ワイヤレスイヤホン

ということで今回はながら聞きの開放型の完全ワイヤレスイヤホンだがガッチリホールドでズレない「Tranya X3」をレビューした。

機能面はかなり低い一方で耳に載せるだけなのに安定感が抜群でスポーツ用途で活躍する一気だ。

これまで開放型の完全ワイヤレスイヤホンで安定感が不安だった人は是非ともチェックしてほしい。


クーポン情報

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    • 販売元:Tranya-jp
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    • 有効時間:1月31日まで
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