こんな人にオススメ
Macbookを購入したけど、ショートカットキーがわからない。
control
キーがあるのにcommand
キーって何?Macのショートカットを教えて!
ということで、今回はMacのショートカット、すなわちmacOSでのショートカットについて解説する。
こんなもの調べれば腐るほど検索がひっかかるが、自分なりに色々と情報を追加してみたので是非とも活用していただきたい。
本記事で使用する記号は以下の通り。
- Command:
⌘
- Oprion:
⌥
- Control:
⌃
- Shift:
⇧
冒頭でもあったように、macOSにはcommand
なるキーがある。これはWindowsでいうcontrol
キーに対応するイメージ。ではmacOSのcontrol
はなんなのかというと、control
はcontrol
。ややこしい。
また、Windowsでのalt
はmacOSではoption
に対応するイメージだ。ややこしい。キー配列も異なるので初心者はまずはここら辺の理解と慣れが優先される。
ちなみに執筆者はWindows、macOSをそれぞれ3年ずつ経験しているが、macOSは大学の研究室配属されてから研究で使用したこともあり情報の密度は濃い。
結局は何年使ったか、ではなく、どれだけ濃い時間を使ったか、に尽きる。執筆者の人生については以下参照。
-
-
【M天パ(めがてんぱ)自己紹介】変わって楽しいの繰り返し
自己紹介 急にキツネの戦いの画像 ...
続きを見る
ショートカット基礎
一般操作
一般的な、基本的にどのアプリでも通用するショートカットを以下に示す。もちろんアプリによってショーカットが異なる場合があるので適宜アプリで確認してほしい。
また、これ以外にも多く存在するが、ここでは省略する。是非ともご自身で検索なりして調べていただきたい。
⌘ a |
全選択 |
⌘ c |
選択箇所のコピー |
⌘ f |
ウィンドウ内検索 |
⌘ h |
アクティブなウィンドウを隠す |
⌘ m |
ウィンドウをDockに収納 |
⌘ o |
ファイルを開く |
⌘ p |
印刷(pdf保存も可能) |
⌘ q |
アプリの終了(再度使用する際には立ち上げから) |
⌘ s |
ファイル保存 |
⌘ t |
新規タブ作成 |
⌘ v |
貼り付け |
⌘ w |
アプリを閉じる(再度使用する際はすぐに開ける) |
⌘ x |
切り取り(⌘ C しつつ文字を削除) |
⌘ z |
戻る |
既存のショートカットのキー確認
いくらmacOSにはショートカットが少ないといっても既存のショートカットは存在する。既存のショートカットのキー確認は上のアプリケーションメニューから確認可能。
ただし、他のアプリでキーの割り当てをしている場合は、優先権がある方が優先されるので注意。
例えば執筆者は「Rectangle」というアプリを使用しており、⌘ ⌥ f
でウィンドウ上での画面最大化を設定している。このキー入力がアプリで決められている場合、Rectangleの画面最大化が優先されてしまう。
その結果、やりたい操作ができずに画面がただただ最大化されるだけ。回避策はキー変更かアプリケーションメニューからポチるか。まあしゃーない。Rectangleについては以下参照。
-
-
【M1 Mac】MacBook Proに入れている便利でニッチなアプリを21個紹介する
こんな人におすすめ MacBookを購入して ...
続きを見る
キー入力でデスクトップ移動や表示
ここではショートカットを使用したデスクトップ間の移動や表示を示す。トラックバッドを使用した移動は後述。
指定デスクトップへ移動
「システム環境設定」→「キーボード」→「ショートカット」→「Mission Control」の「デスクトップ1へ切り替え」などの設定をいじることでデスクトップの切り替えが可能。
執筆者は⌥ 1
でデスクトップ1に切り替えというように設定している。これのメリットデメリットは以下。
- メリット: デスクトップ6から1への移動など、遠い位置へすぐに移動できる
- デメリット: デスクトップ番号を把握しておかないといけない
メリットで挙げた遠い位置への移動では、デスクトップ間を何回も行き来しなければならないところを一発で移動できるということ。
逆にデメリットとしては、移動したいデスクトップの番号が何番なのかを把握しておかなくてはならないということ。後述の全デスクトップ一覧を表示して番号確認し、覚えておかないと別のデスクトップに移動してしまう。
指定アプリへ移動
今はSafariを開いていて、次は既に開いているFinderを開きたい。そんな時は⌘ tab
でアプリの切り替えができる。
以下にこの機能のためのショートカットとそれに関連するショートカットを示す。q
は知っていたが、他にもあるとは思わなかった。
ただし、アプリによっては対応していないショートカットがあるかもしれないのでそこはご了承願う。
⌘ tab から⌘ を押しながらtab |
右隣のアプリへ移動 |
⌘ tab から⌘ を押しながら⇧ tab |
左隣のアプリへ移動 |
⌘ tab から⌘ を押しながらa |
現在開いているアプリ一覧を複数段で表示。
この時に表示される検索窓に文字を入れると、全アプリ検索が可能 |
⌘ tab から⌘ を押しながらh |
選択しているアプリの全ウィンドウを非表示にする |
⌘ tab から⌘ を押しながらn |
選択しているアプリの新規ウィンドウを開く |
⌘ tab から⌘ を押しながらo |
選択しているアプリでファイルを開く |
⌘ tab から⌘ を押しながらq |
選択しているアプリを終了 |
⌘ tab から⌘ を押しながらt |
選択しているアプリで新規タブを開く |
この⌘ tab
は「指定アプリへ」の移動はできるが、指定ウィンドウへの切り替えはできない。例えば、Amazonを開いているブラウザのウィンドウから、楽天市場を開いている同じブラウザの別のウィンドウへ移動する時など。
いちいちそのウィンドウを探したり、Dockから移動したりと面倒。
そんな時は「HyperSwitch
」というアプリが便利。執筆者は⌥ tab
で今アクティブになっているアプリの今開いているウィンドウ一覧を表示するように設定している。
HyperSwitch
を使いこなせばウィンドウ移動がものスゴく楽になる。M1 Macに入れているアプリ一覧については以下参照。
-
-
【M1 Mac】MacBook Proに入れている便利でニッチなアプリを21個紹介する
こんな人におすすめ MacBookを購入して ...
続きを見る
トラックパッド操作
トラックパッドとは、キーボードの下についている指で操作できる領域のこと。外付けキーボードを使用する際には例えばApple純正のMagic Trackpad2などがある。なお、執筆者もMagic Trackpad2を使用している。
一応、「システム環境設定」→「トラックパッド」と進んでいただくとトラックパッドでの個々の設定が可能であるが、ここでは執筆者の設定を紹介する。
ポインタとクリック
初めのタブのポインタとクリックでは以下のような設定にしている。
- 調べる&データ検出: チェック
- 知らない単語を調べる
- 副ボタンのクリック: 右下隅をクリック
- いわゆる右クリック
- Windows慣れの状態で設定
- 「control クリック」でも可能なので基本はそうしている
- タップでクリック: チェック
- 押し込まなくても触れるだけでクリック可能
- クリック: 弱い
- 強くすると結構押し込まないといけない
- 軌跡の速さ: 最速
- 遅いとイライラする
- 強めのクリックと触覚フィードバック: チェックなし
- トラックパッドで2段階の押し込みが可能
- 押し込み具合を調節するのが面倒なのでチェックなし
スクロールとズーム
こちらは視覚的な表現方法の操作変更。
- スクロールの方向をナチュラルに: チェック
- 上にスワイプしたら上へ移動
- 拡大/縮小: チェック
- スマートズーム: チェック
- クイックにズームしたい時に使用
- ちょうどいいくらいのズームをしてくれる
- 回転: チェック
ここについてはチェックを入れるか否かなだけ。基本は全機能を使用できるようチェックを入れている。
その他のジェスチャ
デスクトップ移動やアプリ表示など、日常的に使用する機能の設定。
- ページ間をスワイプ: 2本指で左右にスクロール
- ブラウザバックなど一つ前に戻ったりする時の操作
- フルスクリーンアプリケーション間をスワイプ: 3本指で左右にスワイプ
- 他のデスクトップに移動する際には3本指
- 4本指設定の人も結構いるが、3の方が楽
- 通知センター: チェック
- Mission control: 3本指で上にスワイプ
- その時開いているデスクトップ上のアプリ一覧を表示
- アプリケーションExposé: 3本指で下にスワイプ
- その時開いているアプリ一覧を表示
- 他のデスクトップやDockに入っているアプリも表示
- Launchpad: チェック
- アプリ起動はSpotlightで行うので使用頻度は低め
- 名前のわからないたまに使うアプリの使用時に使う
- デスクトップを表示: チェック
- 基本
F11
キー(設定よってはFn F11
)を使用 - 一応設定
- 基本
ここについては人によって設定がバラバラ。なので、他の人のMacを借りる時には注意が必要。
アプリごとにショートカットを作成
macOSではWindowsにあるalt
キーからの操作ができない。したがって、どうしてもカーソル移動による操作が増えてしまう。これでは効率が悪い。
しかし、一応、アプリごと(全アプリ統一でも可能だが)に操作のショートカットを設定することができる。例えば執筆者はExcelで散布図グラフは⇧ ⌘ N
で作成可能。
この設定は
「システム環境設定」→「キーボード」→「ショートカット」→「アプリケーション」→「+」→「アプリケーション」でアプリ名選択→「メニュータイトル」で追加したい操作名入力→「キーボードショートカット」でショートカットを被らないように設定
という手順で作成することができる。現在、執筆者が作成した自作ショートカットは以下。全然作っていない。
実際にExcelで三角形の図形を追加するときのショートカットを作成してみた。手順は上に書いた通り。
ショートカットが追加されている。注意点としては以下。
- 正確に入力すること: 「さんかくけい」のように一致していない文字列はだめ
- 正確に入力しても反応しない操作があることもある: 「区切り位置...」は反応しない
反応しない操作は諦めている。執筆者は散布図の作成を爆速で行えるように設定している。また、PowerPointでは数式を爆速で挿入できるようにしている。
なお、Office系のソフトだとショートカットが通常のmacアプリとは異なり、ショートカットが被ることもある。例えば以下。
⌃ H
で文字を削除したい→Officeだとこの組み合わせは「置換」に割り当てられている
ということで、よく文字を削除するPowerPointでは置換にキー割り当てを⌃ ⇧ H
にして被るのを避けている。
このようなタイピング上の特殊な打ち方も含めた記事は以下参照。PowerPointでは実は⌃ H
だと一文字ではなく一単語ごと消える謎仕様。
-
-
【Mac&タイピング】タッチタイピングで分間300打を超える方法
こんな人にオススメ タイピングが ...
続きを見る
Spotlightでアプリ起動
何かアプリを開く際には以下の方法が一般的だと思う。
- Dock
- Finder
- launchpad
- Spotlight
上2つはカーソルを持っていって指定のアプリを選択・起動という流れ。かなり面倒。いちいちカーソルの位置を確認してアプリを選択してという動作が面倒。
一方で、下2つはそれぞれを起動させて、検索・起動という流れ(launchpadではカーソルでの選択もできる)。しかしlaunchpadを開くには
- トラックパッド上で指を中央に寄せる
- Dockから開く(本末転倒)
F4
キー(設定によったらFn F4
)
という面倒な操作が必要。
しかし、Spotlightでは⌘ space
でSpotlight起動、アプリ名入力、Enter
でアプリ起動できる。キーボード上に指は存在しているのですぐに起動できる。
また、執筆者の場合は普段使いしているマウス「Logicool MX ERGO」のボタン設定でSpotlightの起動も割り当てているので、右手で起動、左手で頭文字を打ってアプリ起動という操作もしている。もはや変態。
Spotlightを活用できるようになれば、アプリの起動が爆速になってストレスがかなり減る。おすすめ。
ブラウザを新規起動
問題
前章でSpotlightを推していて何だが、Spotlightにも弱点がある。それは、「既に開いているアプリに遷移する」ということ。どういうことかというと、
- デスクトップ1でSafariを開いているとする
- 今いるのはデスクトップ2
- 「デスクトップ2で新規でSafariを開きたいな」
- Spotlightで「Safari」と入力、そしてEnterで起動
- デスクトップ1のSafariがアクティブになる
- 「違う!デスクトップ2で新規ウィンドウを開きたいの!」
ということ。これの解決策は「新規」で開くというもの。
Automatorでアプリ作成
ではどうすればいいのかというと「Automator」というアプリを使用する。これはmacOS標準のアプリで、macOS Big Surではロボットのアイコン。
こんな人にオススメ
巷ではこのアプリを使用して「アプリケーションを起動」を選択、Safariを設定すれば解決!、とか書いているが、それでは先程の問題は何も解決しない。こんなのSpotlightで十分。
解決策としては「AppleScriptでプログラムを組む」というもの。フェードアウトしないでくれ。簡単だから。手順は以下。プログラムを組んでのアプリ起動なので自己責任でお願いいたします。
step
1
Automatorを起動。Spotlightでも何でもいいから起動。
step
2
今回はSafariを新規ウィンドウで開くためのアプリを作成するので「アプリケーション」を選択。
step
3
「AppleScriptを実行」という項目を選択し、左のフローチャートに追加。
step
4
以下のコードを記述。
tell application "System Events" tell application "Safari" make new document activate end tell end tell
step
5
⌘ r
で実行してみる。「入力を受け取らない」という趣旨のポップアップが出るが「OK」で大丈夫。
これでちゃんと動けばいい。
step
6
⌘ s
でファイルを保存する。保存場所は「アプリケーション」が無難。
step
7
実際に保存したアプリを起動。起動できなかったら「システム環境設定」→「セキュリティとプライバシー」→「一般」や「プライバシー」でそのアプリの許可を入れる。
なお、Chromeや執筆者の使用しているSidekickでは以下のコード変更する必要がある。もちろんアプリ名は適宜変更してほしい。
tell application "System Events" tell application "Google Chrome" make new window activate end tell end tell
これを知ってから爆速で検索できるようになった。検索したい時にすぐにブラウザを開いて検索。ストレスフリー。
無意識にする
今回はmacOSでのショートカットについて紹介した。キー入力だけではなくジェスチャー操作も重要な入力方法だ。
今回紹介したもの以外も使用しており、もはや無意識で入力している。無意識で入力しているということは他のことに意識を向けられるということ。
それは休息でも作業でも何でもいい。とにかく他にリソースを振れるというこのメリットはとても大きい。より効率的にクオリティ上げられるので是非ともショートカットを活用していただきたい。
関連記事
-
-
【Mac&タイピング】タッチタイピングで分間300打を超える方法
こんな人にオススメ タイピングが ...
続きを見る
-
-
【M1 Mac】MacBook Proに入れている便利でニッチなアプリを21個紹介する
こんな人におすすめ MacBookを購入して ...
続きを見る
-
-
【Mac&スクショ名】Macのスクショのファイル名を自動変更
こんな人にオススメ Macでスクショ ...
続きを見る