こんな人にオススメ
SONYから耳を塞がない開放的なイヤホンLinkBudsが登場したけど、あれって結局どんな感じなの?
音質やメリット・デメリット、音漏れとか気になる。
ということで、今回はSONYの完全ワイヤレスイヤホン「LinkBuds」をレビューする。結論、新しいのは良いけど惜しいしかない。
コンセプトとしてはかなり良いんだけど、惜しい点が多数あってうーんという結論。逆に言えば紹介する惜しい点を直せば最強クラスのイヤホンになると思う。
なお、本記事ではLinkBudsの対応アプリ「Headphones Connect」のバージョンは1.0.4での情報となる。今後のアップデートで機能追加や改善があるかもしれない。
SONY LinkBudsスペック
項目 | 性能 |
価格(Amazonで2022年3月5日時点) | ¥21,000 |
最大再生時間 | 最大5.5時間(本体のみ) 最大17.5時間(ケース込み) |
ANC | × |
外音取り込み機能 | × |
防水・防塵 | IPX4 |
イヤーピースの形状 | イヤーピースなし |
ワイヤレス充電(Qi) | × |
専用アプリ | ○ |
コーデック | SBC、AAC |
ドライバー | 12 mmリング型ダイナミックドライバー |
装着検知 | ○ |
マルチポイント | × →アップデートで対応 |
操作変更 | 8パターンから選択可能 2, 3回 |
タッチ式かボタン式 | タッチ式(肌タッチも対応) |
強み | 耳を塞がないイヤホン 外の音を自然に取り込む 開放型なのにそこそこ低音あり ワイドエリアタップという最新機能 SONYらしい高機能 |
操作方法
- 再生コントロール
- 2回タップ: 再生/一時停止
- 3回タップ: 次の曲
- 音量コントロール
- 2回タップ: 音量を上げる
- 3回タップ: 音量を下げる
- 曲選択
- 2回タップ: 次の曲
- 3回タップ: 前の曲
- 音声アシスト機能
- 2回タップ: 音声アシスト機能を起動
- 3回タップ: 音声アシスト機能をキャンセル
- Google アシスタント
- 2回タップ: 音声入力
- 3回タップ: 通知の読み上げ
- Amazon Alexa
- 2回タップ: 音声入力
- Quick Access
- 2回タップ: Spotifyプレイリストの再生/切り替え
- 3回タップ: なし
- 割り当てなし
- 操作無効
詰め詰めのパッケージ
まずは箱を開ける。箱からしてすでにコンパクトサイズ。とてもイヤホンが入っているようには見えないサイズ感。
そして中身を開けると以下の同梱物。かなりシンプル。
- LinkBuds本体
- フィッティングサポーターXS, S, M(装着済み), L, XL
- USB Type-A 2 Type-Cケーブル
- 製品サポートのすすめ
- 取扱説明書
この小さい箱の中に色々入れないといけないからかなりぎゅうぎゅう詰めになっている。まあ無駄なプラスチックとかを省いた結果だろう。
コンパクトになっているのは良いけど、元に戻すのがちょっと面倒。
かなりコンパクト
LinkBuds本体はかなりコンパクト。どうやらSONY WF-1000XM4よりも本体サイズが51%小型化したそうだ。実際に手に持ってみるとコンパクトすぎて驚く。
革新的 開放型
まずはコンセプトでもある耳を塞がないという点。LinkBudsはその形状からもわかるように、イヤホンを耳に入れるタイプではない。耳に引っ掛けるイメージ。
じゃあどうやって音を聴くんだいってなるけど、実はこの穴の空いた部分にドライバーが搭載されている。そう、リング状のドライバーなのだ。
したがって、耳は周囲に接しているから究極の外音取り込み機能というわけ。これまでの開放型にはないような作り(似たようなものは同じくSONYから出ているが)。
骨伝導とは異なる
以下の記事で同じく完全ワイヤレスイヤホンかつ開放型のBoCo TW-1をレビューした。TW-1は骨伝導イヤホンで骨を介して音を届ける。
一方でLinkBudsは通常のイヤホンと同じようなドライバーで音を鳴らすスタイル。単に外界と繋がっているだけ。
だから骨伝導イヤホンにありがちな音量を上げた時の震えなどはなく、開放型にありがちな低音のスカスカ感も多少は緩和されている。
-
【BoCo PEACE TW-1レビュー】コンセプトと操作性はいいけどそれ以外はまだまだ
続きを見る
音質
ということで早速、音質についてレビューする。上でも書いたけど、やはり開放型のイヤホンだと低音が抜けてしまって低音がスカスカになっている。
骨伝導イヤホンに比べると低音はまだ出る部類に入る。後述のアプリのイコライザで低音の量を増やすこともできるので、低音を増やしたかったら低音を増やせるのはメリット。
ただ、低音が少ないのと、高音がキレイってのが相まって逆に高音がreversed去るような印象も持つ。ここは若干のデメリット。まあイコライザでどうにかなる。
ノイキャンは非搭載
LinkBudsはそのコンセプトの「聴きながら聞こえる」に沿っているからノイキャンは非搭載。当たり前だろって思うかもしれないけど、個人的にはノイキャンが欲しかった。
というのも、有名どころだとHUAWEI FREEBUDS 3/4だとインナーイヤー型でノイキャンを搭載している。なのでリング型ドライバーでもノイキャンは搭載できると踏んでいた。まあノイキャンの強度は期待できないだろうが。
ただ、フタを開けてみるとコンセプト的にノイキャンはない。ということで、他ブランド・次回作に期待しておく。
常に外音取り込み
また、LinkBudsはコンセプト的にそもそも常に外音取り込みをしているようなもの。だって穴が開いているんだもん。
なのでレジの際にも何も考えずにやり取りをすることが可能。ただし、音は止めないと流れ続けるが。まあここはアプリのスピーク・トゥ・チャットでカバー可能。
一方で、耳の入り口に装着するタイプなので、若干は外の音を取り込みづらくなる。と言っても誤差レベルだから気にしていない。
アプリ
SONY | Headphones Connect
SONY Home Entertainment & Sound Products Inc.無料posted withアプリーチ
アプリは以下の記事SONY WF-10000XM4でも出てきた「Headphones Connect」。相変わらず高機能でできることはかなり多い。
-
【SONY WF-1000XM4レビュー】神とゴミのハーフ&ハーフ
続きを見る
なお、Androidユーザーなら「Google Fast Pair」に対応しているから、LinkBuds本体の接続は一瞬。
ステータスで再生リストを確認
初期画面が「ヘッドホン」の「ステータス」。こちらで再生中のものだったり音量を変更できる。ただ、Prime Videoの場合は不明とかになるから注意。
あとはこれから紹介する各機能でも常に画面上部にイヤホン本体とケースのバッテリー残量が表示されている。なお、ケースはイヤホンを取り出した際にのみ更新される。
できることは以下。
- 再生中のアイテム確認と再生/一時停止、曲送り・曲戻し
- 音量調節
サウンドで各種音質などを変更
「サウンド」の項目では自分が話した際に自動で音楽の再生を止める「スピーク・トゥ・チャット」やイコライザ、立体音響の「360 Reality Audio」の設定が可能。
その他にもBluetoothの接続を音質優先か接続優先かに変更したり、音質を自動でアップスケーリングしてくれるDSEEのオンオフなども可能。
ここで好みの音作りをする感じだ。イコライザはWF-1000XM4と同じように10種類+カスタム2種類から選択可能。
- Off
- Bright
- Excited
- Mellow
- Relaxed
- Vocal
- Treble Boost
- Bass Boost
- Speech
- Manual
- Custom 1
- Custom 2
できることは以下。
- スピーク・トゥ・チャットの設定
- 声を拾う感度の上げ下げ
- 再生までの時間の設定(自動再生しないも可能)
- イコライザの変更
- 360 Reality Audioの設定
- 耳の形を測定
- 対応アプリのインストールと各種設定
- LinkBudsをBluetooth接続優先か音質優先か選択
- DSEEのオンオフ
- 立体音響の最適化
360 Reality Audioには専用のアプリが必要。執筆者は課金してまで聴きたいと思わないので入れていない。家電量販店などで体験コーナーがあるかもしれないので、気になる方は試聴してみると良いだろう。
また、後に紹介する ヘッドトラッキング機能にも関連する、立体音響の最適化もここで行う。測定はiPhoneの顔認証みたいに頭を動かして行う。が、対応アプリなどを入れていないので試していない。
システムで操作方法やその他設定を変更
「システム」の項目では周囲の騒がしさによって音量を自動調節してくれる「アダプティブサウンドコントロール」や目玉機能の「ワイドエリアタップ」のオンオフ、タップ操作の変更が可能。
また、一定時間放置したら勝手に電源を切る設定だったりガイダンスの言語なども設定可能。音以外の部分の変更を担っている。
できることは以下。
- アダプティブサウンドコントロールのオンオフ
- タップ操作の機能の変更
- ワイドエリアタップのオンオフ
- 自動電源オフのオンオフ
- 装着検知のオンオフ
- ガイダンスのオンオフと言語設定
- アプリのソフトウェアの自動ダウンロードのオンオフ
外部アプリと連携可能
LinkBudsは外界と自分を簡単につなげるような工夫がされている。例えば「Locatone」というアプリと連携させることで、所定の場所でヘッドトラッキング機能と音響体験ができるらしい。
個人的にはこのご時世、フラフラと観光するのが厳しいからこの機能は使わない。てかそもそも観光地に行かないから使わない。
画像引用: 公式サイト
また、Quick Accessという機能を使うことでSpotifyですぐに音楽を聴くことが可能。けど執筆者はSpotifyユーザーじゃないから使わない。
チュートリアル付き
チュートリアルでは付け方や操作方法を解説してくれるから初心者でも安心して使える。
良い点
ということで珍しい形状をしたイヤホンLinkBudsの良い点を述べていく。
開放的で軽い付け心地
まずはその開放的で軽い付け心地が挙げられる。耳を塞がないし耳に引っ掛けるだけ。なので耳が湿っているお風呂上がりに使っても抵抗ない。
通常のカナル型ならお風呂上がりに使うと耳が蒸れて多分カビる。でもLinkBudsならその心配は少ない。もちろん骨伝導など耳に入れない・引っ掛けないタイプが一番良い。
Boco TW-1も同じように耳に引っ掛けるタイプだけど、こっちは両手が必要だったのでLinkBudsの方がつけやすさでは一枚上手。付け心地的には同じくらいの軽さ。
小型軽量
これもプッシュしているけど、LinkBudsはWF-1000XM4よりもイヤホン本体サイズが51%小型化、ケースサイズも26%小型化している。
まあM4自体が大きめってのはあるけど、実際に手に持ってみるとめちゃくちゃコンパクト。これならあまり目立たないし耳から出ることも少ない。
ケースも小さいのでポケットに入れても気になりにくい。ただ、小型化しすぎってのは後で述べる。
ワイドエリアタップが便利
画像引用: 公式サイト
LinkBudsはタッチ操作に対応しているんだけど、そのサイズが裏目に出てタップ可能領域が狭い。
しかし、ワイドエリアタップを使うことでこの問題は回避できる。ワイドエリアタップはイヤホンじゃなくて耳の前付近をタップしても操作できるってもの。
なので、いちいちLinkBudsを探してタップしなくても耳の前をタップするだけで操作可能。適当にタップすれば良いだけ。楽。
開放的ながら低音がまあ効いている
音質的な面で言うと、開放的なタイプのイヤホンの中では低音が効いているようにも感じる。ただ、一般的なカナル型に比べると低音は出ていない。
なので、やはりコンセプト通り、周囲とつながると言う用途では適しているけど音楽をじっくり楽しむってのには向いていない。
まあ、ながら聴きやBGM感覚で音を楽しむって用途だと不満がない。
通知の読み上げが便利
これは操作の中のGoogle アシスタントの機能だけど、通知を読み上げてくれる機能が地味に便利。3回タップが割り当てられているのでタップすると、時刻→通知内容を読み上げてくれる。
いちいち文面を読むのが面倒だったり急いでいたりする際に重宝する。詳しい設定はGoogleアシスタント側から行うことが可能。
ただ、後でも書くけど操作内容で通知の読み上げだけを他の機能と組み合わせてってことができないから使っていない。クソ。
また、通知は一回読み終わると「現在 新しい通知はありません」となって2度と読んでくれなくなる。しかも通知画面を見てしまったら読み上げが終了して新しい通知認定が消される。謎。
風切り音が少ない(ような気がする)
LinkBudsはそのコンパクトサイズのせいなのか、それとも常に外界と繋がっているからなのか、風切り音が少ないように感じる。
ただ、常に周囲の音が入ってくるので単純に気づいない可能性も捨てきれないのが実情。
まあ風切り音はあるよりない方がいいのでこれはこれでよしとする。
左右のバッテリー残量がわかりやすい
これはスマホとの相性によるかもしれないが、LinkBudsではBluetoothの画面上で左右のイヤホンどちらともバッテリー残量を表示してくれる。
他の完全ワイヤレスイヤホンだと左右どちらかかわからんが100%だけだったりと1つの値しかない。左右の状況が一目でわかるから残量の懸念がしやすい。
微妙な点
一方でLinkBudsにもしっかりと微妙な点、デメリットが存在する。
操作性がクソ
これはWF-1000XM4の時にも書いたけど、とにかく操作性がクソすぎる。決まったセットからしかタップ内容を選択できない。
しかもLinkBudsの場合はワイドエリアタップの誤操作防止のためか、シングルタップが存在しない。要するに以下。
- 自由に操作の組み合わせができない
- シングルタップがないからそもそも操作の種類が少ない
この中でもクソだと感じたのが「再生コントロール」。再生コントロールは、ダブルタップで「再生/一時停止」、トリプルタップで「次の曲」。前の曲へ移動する方法がない。
それだけなら普段のJabraイヤホンでの設定と同じだから問題ないんだけど、LinkBudsの場合はワイドエリアタップが誤爆する時がある。
これでトリプルタップ認定すると次の曲→スマホを取り出す→前の曲にスキップ→場合によっては再生位置を移動する必要あり、とクソ面倒。
かといって前の曲の操作がある「曲選択」のタップ設定にすると今度は次の曲がダブる。しかも音量調節もできなくなる。クソすぎる。
音量調節はアダプティブサウンドコントロールで対応できるって声もあるかもしれないが、これが割と爆音で鳴らしてくる。耳がやられる。
と言うことでM4の時と同じく相変わらずの操作性のクソ加減に辟易する。
-
【SONY WF-1000XM4レビュー】神とゴミのハーフ&ハーフ
続きを見る
音漏れは少しするかなレベル
LinkBudsはその形状上、周囲に音漏れするかどうかを気にする方も多いだろう。結論、ちょっと音漏れするレベル。音量や周囲の静かさによってはガッツリ漏れるから注意が必要。
体感、通常の骨伝導→LinkBuds→BoCo TW-1の順に音漏れが多い気がする。LinkBudsは中間くらいの音漏れ。
なので、BGMが鳴っているカフェでの使用なら問題ない。一方で図書館での使用はあまりオススメできない。たぶん、迷惑になるだろう。
スピーク・トゥ・チャットの存在意義が薄い
「スピーク・トゥ・チャット」は話し始めたら自動で音楽が止まるって機能で、レジの際に「お願いします」とか言うと自動で音楽が止まると言う優れもの。
のはずだった。ただ、LinkBudsはそもそも耳が空いているから存在かちが薄い気がする。もちろんながら聴きをしながらなら自動で音が止まるのはありがたいだろうが。
あと、Amazon Echo Show5などのスマートスピーカー の掛け声でも音楽が止まるのでそれもウザい。執筆者は基本的に音声で家電を操作するのでスピーク・トゥ・チャットはオフにした。
マルチポイント非対応→対応
LinkBudsは最近の完全ワイヤレスイヤホンの主流になっているマルチポイントにも非対応だった。ただ、2022年11月のアップデートで対応するようになった。これでPCとスマホで同時に接続でき、快適に作業ができる。
通常の耳を密閉するタイプのイヤホンではなく開放型なので長時間のPCのBGMやスマホでのYouTubeなどの娯楽も楽々こなせる。
なお、執筆者はPCではYouTubeでBGM、休憩中はスマホでYouTubeを観ている。この時にマルチポイント対応だといちいち接続の切り替えが必要ないので気楽。もちろんYouTube Premiumに加入しているから広告知らず。
ワイヤレス充電非対応
マルチポイントに対応しているか非対応なのかはまだ許せる人も多いだろうが、ワイヤレス充電非対応なのは許せない。
次ても紹介するが、LinkBudsはバッテリー持たない。なので頻繁に充電する必要がある。なのにワイヤレス充電に非対応なのでケーブルを挿さないといけない。面倒すぎる。
ワイヤレス充電なら気づいた時にポンって置いておくだけでいつの間にか充電されている。ワイヤレス充電非対応なのは許せない。
バッテリーが持たなさすぎる
さっきも書いたけど、LinkBudsはバッテリーが持たなさすぎる。イヤホン単体で最大5.5時間、DSEEとか使っているとさらに短くなる。これだと1日を通して使えないじゃん。
となるんだけど、実はSONY側的には「常に音楽つけないよね?つけてるだけってあるよね?」とのこと。だからLinkBudsの仕様には「電池持続時間(待受時間)」の項目がある。
一方でWF-1000XM4の使用にはその表記がない。なるほど、M4は使う時・使わない時を明確に区別しているようだ。納得だ。
画像引用: 公式サイト
じゃなくて。長時間のリスニング体験を提供するなら最大5.5時間だと足りない気がする。M4のように8時間くらいつけるようにしたら、1日を通して付けていられる。
LinkBuds自体、付け心地が軽いので付けているのをいるのを忘れ、体の一部になるだろう。次回作に期待。
タッチの反応あまり良くない
タッチセンサーってのはなかなかのクセもので、高感度にするとちょっと触れるだけで操作されてしまう。反対に低感度にすると操作できない。LinkBudsの印象は後者。
ちょっと低感度な気がする。元々低感度なのかもしれないが、加えて本体が小さすぎるのも原因な気がする。
本体が小さいからセンサー部分が小さく、結果、指の小さな範囲しか判定できない。気がする。でもワイドエリアたっぷあるじゃんとなるが、これについては次。
ワイドエリアタップが誤作動しやすい
ワイドエリアタップはLinkBudsの特徴的な機能の1つでかなり便利で革新的。なんだけど、誤動作しやすい気がする。
服を脱ぐときや着る時、メガネをつけた時やドライヤーで髪を乾かしているときに勝手に2回タップ認定されて操作される。
ワイドエリアタップについてもスピーク・トゥ・チャット同様、感度を調節できるようにしてくれるとありがたい。
ワイドエリアタップが誤動作した後がダルい
さらに、その操作性の悪さからに誤動作で3回タップした後がダルい。というのも執筆者の場合は右耳に以下の「再生コントロール」を割り当てている。
そうすると誤動作で3回タップしてしまうと「次の曲」となる。ただ、次の曲になると戻る(前の曲にする)手段がない。
執筆者はピクチャインピクチャでYouTubeを開きながら作業していることが多いから、以下のようになってしまう。以下は超イライラの事例。
- 誤動作で3回タップ
- 次の曲に
- MIUI 13のYouTubeのPIPは前の曲に戻れない
- YouTubeアプリを開く
- YouTubeの下の小窓だと前の曲(動画)に戻れない
- 再生中の動画を大きくする
- 前の曲(動画)に戻る
- 前の曲(動画)に戻ると初めからになる
- イライラ
- 前回の視聴位置まで移動
- ピクチャインピクチャ
以下はある程度イライラな事例。
- 誤動作で3回タップ
- 次の曲に
- MIUI 13のYouTubeのPIPは前の曲に戻れない
- YouTubeアプリを開く
- YouTubeの下の小窓だと前の曲(動画)に戻れない
- 再生中の動画を「×」で消す
- 元々観ていた動画のプレイリストへ移動
- 前の曲(動画)を再生
- 前回の位置か確認
- 前回の位置じゃないなら前回の視聴位置まで移動
- ピクチャインピクチャ
- イライラ
どう転んでも面倒。なのでもうワイドエリアタップはオフにした。いちいち小さい筐体をタップしないといけないのは仕方ないが、上の動作をするよりかはマシ。
要するに、「操作性の改善」と「ワイドエリアタップの感度調節」が出来ればいい。
付けるのが難しい
また、LinkBudsはその独特な形状から付けるのが難しいってのも微妙な点に挙げられる。一応、チュートリアルには付け方が書かれているけど、人の耳は千差万別。実際に試すしかない。
執筆者もフィッティングサポーターを複数回付け替えて装着感を確かめて、最終的なフィット感を手にいれた。
個人的なコツとしては、音が一番漏れにくい・耳入ってくるくらいの位置がちょうど良いと思う。その位置でズレにくいことが確認できるフィッティングサポーターを選ぶのが良いだろう。
フィットさせないと落ちそう
で、フィッティングサポーターを適切に装着しておかないと、LinkBudsは単に耳に引っ掛けているだけだから落としそう。実際に以下の記事で試聴したときは落としそうになった。
なので、外で使用する予定があるなら特にフィット感には気をつけるようにしてほしい。
駅で使っちゃいけない(フィット感と音量)
特に気をつけないといけないのが駅での使用。駅だと階段やら段差やら人混みやらで自分自身が動くことが多々ある。ちゃんと耳にフィットさせておかないと落っことしそうで怖い。
また、駅はアナウンスや電車の走行音、人の声などで騒がしい。ということは、耳が解放されているLinkBudsではその音が全て耳に入ってくる。音が聴こえない。
でもアダプティブサウンドコントロールがあるじゃない、ってなるけどこれもこれでクセもの。
アダプティブサウンドコントロールが爆音
もしかしたら執筆者が小音で聴くのに慣れていることが問題かもしれないが、アダプティブサウンドコントロール x 駅は相性が悪い。音量が上がりすぎて爆音になりやすい。
そうなるとせっかく周囲の音が聴きながら音を聴くってメリットがなくなる。ほぼLinkBudsからの音になる。
ということで、LinkBudsを駅で使うときはこれらのフィット感や音量に注意を踏まえて使ってほしい。
本体が小さすぎて滑りそう
LinkBudsは本体もケースも小さいので軽い付け心地で持ち運びには適している。んだけど、欠点として小さすぎて滑るってのがある。
特に乾燥した手でイヤホンをつかむと滑りやすい素材ってのも相まって落としそうになる。
確かに小さいのはいいんだけど、素材との相性があまり良くない。小さいから掴みづらいし注意して取り扱う必要がある。
フタが開けづらいしイヤホンを取り出しにくい
また、ケースにも微妙な点がある。LinkBudsのケースにはフタを開けるためのボタンがあるけど、いちいちこれを押さないといけないのが面倒。
Jabra Elite 85tやSONY WF-1000XM4のようにそのままフタを開けられるようにしてくれるともっと取り回ししやすいと感じる。
しかも、イヤホンがケースからあまり出っぱっていないので、取り出し時に少し掴みにくい。これはケースの小型化が原因だろう。
ノイキャン非対応
ただの希望。開放型のイヤホンかつノイキャン対応でありながら、高音質で高機能ってのが理想的な開放型。
LinkBudsは開放型で高音質・高機能だけどノイキャンには非対応。コンセプト的には仕方ないけど、もし搭載したのであればかなりのアドバンテージになるだろう。
今回のLinkBudsが人気になれば他のブランドも同様のイヤホンを出すかもしれないし、SONYから後継機が出るかもしれない。そこでこれらの機能を盛り込んでくれるとワクワクする。
惜しいしかない
ということで今回はSONYの完全ワイヤレスイヤホンLinkBudsをレビューした。開放型でありながら高音質で高機能という珍しいイヤホンだったけど、それに乗じて捨てた部分が大きすぎる。
マルチポイントやワイヤレス充電など、対応できるだろう機能を搭載されるだけでも評価はかなり良くなる。
まあ、開放型かつリング型ドライバーという特異なイヤホンの始まりとしては良いスタートだと思う。これからの期待したいイヤホンだ。
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