こんな人におすすめ
2022年の8月にGalaxy Buds 2 Proが発表されたけど、このタイミングで値下げするかもしれないGalaxy Buds Proってどうなの?
デザインは美しいけど、性能面がどうなのか知りたい。
ということで、今回は2021年に発売されたGalaxyのフラグシップ完全ワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds Pro」をレビューする。
煌びやかでツヤのある見た目が目を惹くが、ノイキャン性能が高く低音が響く音質だ。
その反面、操作内容の変更が貧弱だったり外音取り込みが微妙だったりと欠点も見られる。
本記事では美しい「ファントムバイオレット」カラーのGalaxy Buds Proのスペックから使って感じた良い点・微妙な点を書いていく。
2022年8月11日に開催された「Galaxy Unpacked 2022」で新作の「Galaxy Buds 2 Pro」が発表された。
これに伴って本記事で紹介するGalaxy Buds Proが安くなる可能性がある。
安くなったタイミングですぐに購入できるように、是非とも読み進めていただきたい。
本記事で扱うアプリ、イヤホンのバージョンは「R190XXU0AVF1/R190XXU0AVF1/」だ。
Galaxy Buds Proのスペック
項目 | 性能 |
価格(Amazonで2022年8月13時点) | ¥18,427 |
最大再生時間 | 最長5時間(イヤホン本体・ANCオン) 最長18時間(ケース込み・ANCオン) 最長8時間(イヤホン本体・ANCオフ) 最長28時間(ケース込み・ANCオフ) |
ANC | ○ |
外音取り込み機能 | ○ |
防水・防塵 | IPX7 |
イヤーピースの形状 | 楕円 |
ワイヤレス充電(Qi) | ○ |
専用アプリ | ○ |
コーデック | SBC、AAC, Scalable |
ドライバー | 6.5 mmツイーター + 11 mmウーファー |
装着検知 | ○ |
マルチポイント | ○(Galaxy端末間のみ) |
風切り音低減 | x |
操作変更 | 長押し、イヤホンの端2回 |
タッチ式かボタン式 | タッチ式 |
強み | 美しいデザイン コンパクトなデザイン 強力なノイキャン 端タップ対応 オフモードをスキップ可能 |
操作方法
- 左右1回:曲の再生/一時停止
- 左右2回:次の曲
- 左右3回:前の曲
- 左端2回:音量ダウン
- 右端2回:音量アップ
- 左右長押し
- ノイキャン系の切り替え
- 音声アシスタント
- 左長押し(左右長押しと排他的):音量ダウン
- 右長押し(左右長押しと排他的):音量アップ
美しき筐体
Galaxy Buds Proの箱はブラックを基調にしつつ、中心にイヤホン画像があるシンプルな箱だ。
内容物もシンプルだ。ただ、ケーブルはどこかに紛失してしまったので、画像には載っていない。
- Galaxy Buds Pro本体
- USB Type-A 2 Cケーブル
- イヤーピース
- クイックスタートガイド
イヤホン本体はかなり光沢があり美しい。
撮影は撮影ボックスで行なっており、ボックス内の壁や照明などが映り込んでしまうくらいだ。
一般的なイヤホンだとゴツゴツしていたりマットな質感だったりが多いので、このツヤ感はかなり魅力的だ。
低音寄りで高音弱めな音質
Galaxy Buds Proは11 mmウーファーと6.5 mmのツイーターが搭載されているので、低音に力を入れている。
実際に聞いても低音が強めと感じる一方で、高音域はツヤがなく解像度が低いように感じる。
EDMなどのハイテンションでノリ良く聴く曲なら満足できるが、解像度が低いから冷静になると物足りなく感じる。
360°オーディオに対応
Galaxy Buds Proは360°オーディオというAppleでいうところの空間オーディオに対応している。
頭を右に向けたら左耳から音が聴こえてくるような感じだ。
しかし、この機能はOneUI3.1以降のデバイス、すなわちGalaxy端末でしか使用できない。
執筆者が試した中では以下のような状態だった。
- YouTube:対応
- YouTube Music
- 音声:対応
- 動画:対応
- Amazon Prime Video:対応
YouTube Musicに関しては時折360°オーディオが効かないタイミングがある。その時はYouTube Musicアプリを開けば効くようになる。
また、この360 °オーディオは微妙にトラッキングのタイミングが遅れているように感じる。
サッと動かしてもヌルーッとついてくるのでちょっと変な感じだ。
そこそこ強いノイキャン
Galaxy Buds Proのノイキャンはそこそこ強くて実用的だ。
イヤホンの内側と外側のマイクからリアルタイムにノイズを検知してノイキャンレベルを最適化しているようだ。
低音域はかなり消せているが、高音域は残りやすいので、傾向としては一般的なイヤホンくらいだろう。
ただ、屋内利用だと十分すぎるくらいの性能と感じた。
機械っぽさの残る外音取り込み
また、Galaxy Buds Proには外音取り込みも搭載されている。
しかし、この外音取り込み機能はちょっと機械っぽさが強いように感じる。
強度を下げることで機械っぽさを減らせるが、最大にするとかなり「ジャー」というノイズが乗っているように感じる。
周囲の音をカスタマイズ機能搭載
対応アプリの「ユーザー補助」から外音取り込みの詳細な設定ができる。
左右で取り込む量を変えたり、取り込む音質を変えることができる。
「ソフト」にすると高音が消えて「クリア」にすると高音が足される印象だ。
「ジャー」という高音が気になるなら「ソフト」にして高音を抑えるのがおすすめだ。
できることが多いように見えるアプリ
Galaxy Wearable
Samsung Electronics Co., Ltd.無料posted withアプリーチ
Galaxy Buds ProはAndroidアプリ「Galaxy Wearable」に対応している。iOS用に「Samsung Galaxy Buds」というアプリがあるがBuds Proには対応していないので注意。
某リンゴのような囲い込み戦法だろうが、完全に不便でしかない気がしてならない。
ここからGalaxy Buds Proとアプリ「Galaxy Wearable」でできることを紹介するので、参考にならんと思う人は読み飛ばしてほしい。
Galaxy Wearableでできること
アプリ「Galaxy Wearable」でできることが多いが、ざっくり以下だ。
- バッテリー残量の確認
- ノイキャン系の切り替え・強度変更
- イコライザの設定
- 各種付加機能(音声検出とか)のオンオフ
- 操作内容の変更
- イヤホンを探す
- 360°オーディオのオンオフ
「イヤホン設定」の項目では以下のようにさまざまな機能を設定することができる。
一部の機能はGalaxy端末限定だったり、海外スマホだと表記が異なったりするので注意が必要だ。
- イコライザの変更
- Samsung製のアプリの通知読み上げ
- Bixby(音声アシスタント)設定
- 他デバイスへのシームレス接続
- 通話時の装着検出
- 360°オーディオ
- 通話時の側音のオンオフ
- ラボ
- イヤホンの端をタップで音量調節
- ゲームモード(低遅延モード)
- イヤホンの設定項目を全てリセット
- ユーザー補助
- 左右の音量のバランス変更
- 片耳だけでもノイキャン系オンオフ
- 外音取り込みのカスタム
- イヤホンのソフトウェアアップデート
- イヤホンやアプリの情報
これから主要な機能について紹介する。
ノイキャン・外音取り込みは強度変更が可能
Galaxy Buds Proのノイキャンと外音取り込みは強度の変更ができる。
ノイキャンは「高」「小」の2種類から選択できる。なぜ「高」「低」か「大」「小」にしなかったのかは謎。
外音取り込みは「小」「中」「大」「特大」から選択できる。
また、外音取り込みは「ユーザー補助」機能の「[周囲の音]をカスタマイズ」を使うと強度を変更できなくなる。
この機能は左右のイヤホンそれぞれで取り込む外音の強さを変えたり、取り込むときの音のトーン(ニュアンス)を変えることができる。
トーンを「ソフト」にすると高音が抑えられ、「クリア」にすると高音が強調されるような印象だ。
アプリ側で強度を変更して自分に合った性能にできるのは良い点だ。
音声検出で自動で外音取り込み
Galaxy Buds Proには声を発したら自動で外音取り込み状態になり、自動で元に戻る「音声検出」機能が搭載されている。
レジ対応や急に話しかけられた時にすぐに外音取り込みにできるからシームレスだ。
ただ、Alexaの呼びかけや独り言でも勝手に作動してしまうので、使う際には注意が必要だ。
執筆者はAlexaヘビーユーザーだからオフにしている。
操作変更は長押しと端の2回タップだけ
Galaxy Buds Proはタップ操作に対応しているが、操作内容の変更ができるのは長押しと、試験的な機能の「端をダブルタップ」のみ。
タッチで操作できる内容は以下の通りだ。左右で同じ操作が割り当てられている。
- 左右1回:曲の再生/一時停止
- 左右2回:次の曲
- 左右3回:前の曲
- 左端2回:音量ダウン
- 右端2回:音量アップ
- 左右長押し
- ノイキャン系の切り替え
- 音声アシスタント
- 左長押し(左右長押しと排他的):音量ダウン
- 右長押し(左右長押しと排他的):音量アップ
長押しで変更可能な「ノイズコントロールを切り替え」では以下のように、2つの状態を行き来する設定が可能だ。
「ノイキャン⇄外音取り込み⇄オフ」の3種類を行き来することはできない。
- ノイキャン⇄外音取り込み
- ノイキャン⇄オフ
- 外音取り込み⇄オフ
「イヤホンの端をダブルタップ」はアプリのホーム画面の「イヤホン設定」→「ラボ」から設定可能だ。
イヤホンの端の方をダブルタップすることで音量調節ができる。
コツはイヤホン外側のマイク付近を「タタン」と押すイメージだ。
端のタブルタップがあるおかげで、長押しはノイキャンと音声アシスタントに割り振ることができる。
しかし、その他の1, 2, 3回タップは固定なので、操作内容の変更の自由度は低い。
イコライザーは既定だけ
Galaxy Buds Proではイコライザを選択することで音質を変えることができる。
しかし、自分で自由に変更するタイプではなく、既定6種類から選択するタイプだ。
手軽に変更できる反面、より自分好みに変更できないのは難点だ。
端末だけでイヤホンの接続を切り替えできる
「イヤホンをシームレスに接続」をオンにすると、複数デバイスでの接続をスムーズにできる。
Galaxy Buds ProはGalaxy端末間のみマルチポイントに対応しているので、他ブランドのデバイスだと扱いにくい。
この機能をオンにしておくと、つなぎたいデバイスでGalaxy Buds Proを接続するだけで自動で接続を切り替えてくれる。
ただ、この機能をつけるくらいなら他ブランドのデバイスでもマルチポイントに対応してほしい。
機能は多いようで少ない
パッと見では機能は多いように感じるが、単に機能がバラバラに配置されているだけといった印象を持つ。
「通話時に側音」と「通話時の装着検知」は同じ項目でいいし、Bixbyの設定と操作内容の設定は同じ項目でいい。
見た瞬間の印象を良くするのはいいけど、すっきり感がない。
Galaxy Buds Proを使って感じた良い点
ここからはGalaxy Buds Proを使って感じた良い点を書いていく。
強力なノイキャン
Galaxy Buds Proのノイキャンは割と強力だ。SONYのフラグシップシリーズ「WF」シリーズほどではないが、かなり強い。
低音をしっかり消してくれるので、空調の音を消すなどの屋内利用には最適だ。
その反面、高音域はそこまで消せていないので、一般的なイヤホン+αくらいのノイキャン性能だろう。
なお、イヤーピースが耳にしっかりハマっていないとノイキャン性能が下がるので注意が必要だ。
ソフトウェアで風切り音低減ついてる?
画像引用: 公式サイト
使っていて気づいたが、風が当たった時に聞こえるボウボウという「風切り音」が多少、軽減されている。
イヤホン本体に風切り音を抑える機構が搭載されているものの、アプリなどのソフトの機能として風切り音低減はない。
また、風切り音提言は通話中に発揮する様なので、メッシュ機能が優れているのだろう。
同じタップ回数でも違う操作を割り当て可能
Galaxy Buds Proは1, 2, 3回タップと長押しで色々な操作ができるが、イヤホンの端を2回タップすることでも操作できる。
端なので操作に慣れは必要だが、慣れると操作方法が増えたようなものだから快適に使える。
スワイプで操作するイヤホンもあるけど、それとはまた違った面白みを感じられる。
オフモードをスキップできる
Galaxy Buds Proはノイキャン系のモード選択を以下の3種類から選択できる。
- ノイキャン⇄外音取り込み
- ノイキャン⇄オフ
- 外音取り込み⇄オフ
普段ノイキャンで使用し、レジやアナウンスの時だけ外音取り込みを使うので、オフをスキップできるのは高評価だ。
オフを経由してしまうと、ノイキャン→外音取り込み→オフ→ノイキャンと無駄に2ステップ必要になるからだ。
より便利にすぐに切り替えできる配慮は素晴らしい。
操作時は効果音だけでアナウンスなし
Galaxy Buds Proは操作するたびに「シャラン♪」って感じで効果音が鳴る。
正直この音はいらないんだけど、下手に「ノイズキャンセリング オン」って爆音でアナウンスされるよりかはマシ。
ただ、この効果音は控えめでそこまで耳に刺さらないから許す。
美しいデザイン
本記事で紹介するGalaxy Buds Proのカラーは「ファントムバイオレット」と呼ばれるものだ。かなり美しい紫だ。
他には「ファントムブラック」「ファントムシルバー」「ファントムホワイト」がラインナップされている。
イヤホン本体の形状としてはごく普通な印象だが、そのカラーリングと光沢感が美しすぎる。
一般的にイヤホンはブラックかホワイトが主流だろうから、紫というカラーリングに惹かれる。
かなりコンパクト
ケースもイヤホンと同じカラーだが、このケースがかなりコンパクトで持ち運びにも適している。
河原に落ちている石のような優しい形状で手のひらにもすっぽり収まるサイズ感だ。
これでいてワイヤレス充電にも対応しているから高性能だ。
なお、以下の記事で「SONY WF-1000XM4」「Jabra Elite 85t」を比較している。
合わせて訪れてみてほしい。各社のフラグシップイヤホンの貴重な比較となるだろう。
-
【SONY vs Galaxy vs Jabra】WF-1000XM4 vs Buds Pro vs Elite 85t
続きを見る
Galaxy Buds Proを使って感じた微妙な点
ここからはGalaxy Buds Proを使って感じた微妙な点を述べる。
いくら世界のGalaxyのイヤホンだからと言って完璧ではない。
高音の伸びが物足りない
Galaxy Buds Proには11 mmウーファーと6.5 mmのツイーターが搭載されている。
なので低音については割と高音質で力強く鳴らしてくれる。
一方で高音域にかけて音の情報量が減ってのっぺりした印象を持つ。繊細さを感じられない。
ノリよく音楽を楽しみたい、迫力のある映画を楽しみたいって人に向いている印象だ。
操作時の効果音がうるさい
Galaxy Buds Proは操作するたびに効果音が鳴る仕様だ。アナウンスがないことが良い点だと書いたが、それでも効果音はいらない。
YouTubeコンテンツを聴き流ししている執筆者にとって効果音は単なるノイズになる。
イヤホンの設定で効果音をオフにできるようにしてほしい。
位置調節だけで操作される
Galaxy Buds Proはタッチ感度が高すぎるのか、イヤホンの位置を調節するだけでタッチしたことになって操作される。
特に1回タップの再生/一時停止とイヤホン端を2回タップの音量調節が頻発する。
さらに、タッチするたびに効果音が鳴る仕様だから、いちいちポロンとか聴こえてうるさい。
タッチ感度が高いのはいいけど、誤動作防止のために工夫が欲しい。
操作変更の割り当てが貧弱
Galaxy Buds Proはタッチ操作に対応しているが、操作変更の割り当ての自由度がかなり低い。
操作内容を変更できるのは長押しのみで、その他の操作内容は固定だ。
- 左右1回:曲の再生/一時停止
- 左右2回:次の曲
- 左右3回:前の曲
- 左端2回:音量ダウン
- 右端2回:音量アップ
- 左右長押し
- ノイキャン系の切り替え
- 音声アシスタント
- 左長押し(左右長押しと排他的):音量ダウン
- 右長押し(左右長押しと排他的):音量アップ
他のイヤホンから乗り換えた人や複数イヤホンを使い分けている人にとっては使いづらくて仕方ない。
なぜなら、他のイヤホンと操作内容が異なり混乱するから。
いちいち「このイヤホンは1回タップが再生停止だったな」とか考えながら操作するのが面倒すぎる。
ノイキャン系の切り替えを3つにできない
これは大きな問題ではないが、ノイキャン系の切り替えを3モードに設定できない。
Galaxy Buds Proで設定できるノイキャン系の操作は以下。
- ノイキャン⇄外音取り込み
- ノイキャン⇄オフ
- 外音取り込み⇄オフ
要するに「ノイキャン」「外音取り込み」「オフ」のセットがない。
バッテリー温存のためにオフにしたいけど、ノイキャンと外音取り込みを使いたい人は、いちいちスマホから操作しないといけない。
一応、Androidならウィジェットがあるけど、これは一発で好きなモードにできない。何回も押さないといけない。
些細なことだが、こういう細かいところまで配慮してほしいと感じる。
マルチポイントがGalaxy端末間のみ
Galaxy Buds ProはGalaxy端末限定の機能がいくつかある。その1つがマルチポイント機能だ。
マルチポイントとは複数デバイスに「同時」に接続できる機能のことだ。作業中はPCでBGM、休憩中はスマホでYouTubeといったことを切り替えなしで行える。
この便利なマルチポイントがGalaxy端末間でしか行えない。執筆者はGalaxy S22 Ultraしか持っていないから試せない。
某リンゴの囲い込みみたいなのがしたいのかもしれないが、明らかに失敗している感じがある。
というより周知されていないようにも感じる。あなたは知っていただろうか。
イヤホン本体の指紋が目立つ
Galaxy Buds Proはかなり美しいツヤのある筐体であるがゆえに指紋が目立ちやすい。
ちょっと触っただけで光沢のないベタベタな見た目に早変わりしてしまう。
しかもタッチ操作式なので、表面を触らざるを得ないという救えない状態だ。
毎日のナイトルーティンでイヤホンを磨く必要がありそうだ。
装着検知(装着検出)が一時停止のみ
Galaxy Buds Proには装着検知が搭載されているが、この機能は一時停止のみ対応している。
ノイキャン+再生中にイヤホンを外した時の処理を見たのが上の動画だ。
この動画では以下のような処理内容が見られる。
- ノイキャン+音楽再生中
- 両耳のイヤホンを外す
- ノイキャン→オフモード
- 一時停止
- 両耳のイヤホンをつける
- オフモード→ノイキャン
- 音楽が再生されず
一般的な装着検知機能だとイヤホンをつけたら自動で再生される。
なぜ一時停止だけ適用させたのか謎だが、つけるたびにいちいち再生ボタンを押す操作が必要だ。
装着検知(装着検出)は両耳のみ対応
また、装着検知は両耳のイヤホンを外さないと作動しない。片耳を外しただけだとノイキャンがオフになるだけで、再生は停止してくれない。
再生停止させるにはイヤホン側かスマホ側から再生停止しないといけない。
いちいち煩わしい。
装着検出機能は通話時専用
Galaxy Buds Proには「装着検出」という機能があるが、実はこの機能は通話時専用と思われる。
説明文にも通話時のことが書かれているが、実際の通話で試してみた。
装着検出機能をオンにした状態での通話時の処理を以下にまとめた。
Galaxy Buds Pro | 通話 |
---|---|
両耳に装着 | Galaxy Buds Pro |
片耳に装着 | Galaxy Buds Pro |
外す | スマホの受話口 |
なるほど、完全に外すと自動でスマホの受話口(上部スピーカー)で会話できるようだ。
また、装着検出機能をオフにするとイヤホンを外してもGalaxy Buds Proでの通話となった。
なお、この検証ではサブ回線として持っている「楽天モバイル 」をサブスマホに挿し、サブスマホからメインスマホに電話した。
「楽天リンク」というアプリを介せば通話してもタダなので検証のために10回ほど電話した。
実質∞ GB使っても¥3,000ちょいで使えるから重宝している。
最近のauなどの通信障害の対策として導入を検討しても良いだろう。
音楽の装着検知は標準搭載
アプリ側の「装着検出」機能は通話時のものだが、Galaxy Buds Proには標準で音楽の装着検出(装着検知)が搭載されている。
ただ、この機能は上の微妙に感じた点でも書いたように、両耳を外さないと適用されない。
ややこしい。
レビューまとめ
最終的なGalaxy Buds Proのレビューまとめは以下。
美しくコンパクトな筐体でノイキャンが強力なのは良いけど、外音取り込みや音質が少し難ありといった印象だ。
機能性や音質で勝負というよりは、見た目やコンパクトさを重視している人に合っているだろう。
良い点
- 美しいデザイン
- コンパクトなイヤホンとケース
- 強力なノイキャン
- 本体に風切り音低減ついてる
- イヤホン端のタップ対応
- オフ状態をスキップできる
- 操作時にアナウンスがない
微妙な点
- 高音の伸びが物足りない
- 操作時の効果音がうるさい
- 位置調節だけで操作してしまう
- ノイキャン系の切り替えは2つ間のみ
- 装着検知は通話用
- Galaxy端末だけの限定機能が多い
- 指紋が目立ちやすい
完全ワイヤレスイヤホンの性能グラフ
イヤホン名をシングルクリックで非表示、ダブルクリックで単発表示。
初期表示の3機種は個人的ベスト3(音質、ノイキャンなどの性能、使いやすさなどを考慮)。
風切り音低減機能(風切り音の防止機能)搭載の完全ワイヤレスイヤホンのノイキャンは、風切り音低減オン状態の数値にしている。
性能 | Jabra [Elite 75t] | Galaxy [Galaxy Buds Pro] | AVIOT [TE-D01t] | Nothing [Ear(1)] | SONY [WF-1000XM4] | Jabra [Elite 85t] | Jabra [Elite 7 Active] | XROUND [FORGE NC] | Anker [Soundcore Liberty 3 Pro] | Noble Audio [FALCON ANC] | SENNHEISER [MTW 3] | SOUNDPEATS [Mini Pro] | SOUNDPEATS [Capsule3 Pro] | SOUNDPEATS [Opera 05] | SOUNDPEATS [Opera 03] | HHOGene [GPods] | Technics [EAH-AZ80] | EarFun [Air Pro 3] | Xiaomi [Buds 4 Pro] | QCY [ArcBuds HT07] | SONY [WF-1000XM5] | Jabra [Elite 10] |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
本体再生時間(ANCあり) | 5.5 | 5 | 12.6 | 4 | 8 | 5.5 | 8 | 9 | 6 | 6 | 5 | 5 | 5.5 | 6.3 | 6.3 | 3 | 7 | 7 | 6.3 | 7 | 8 | 6 |
本体再生時間(ANCなし) | 7.5 | 8 | 18 | 5.7 | 12 | 7 | 10 | 11.7 | 8 | 8.5 | 7 | 7 | 8 | 9 | 9 | 5 | 9 | 9 | 9 | 8 | 12 | 8 |
ノイキャン低音 | 7 | 6 | 5 | 4 | 9 | 8 | 7 | 6 | 8 | 6 | 7 | 6 | 7 | 8 | 8 | 5 | 9 | 7 | 9 | 7 | 10 | 9 |
ノイキャン高音 | 4 | 5 | 4 | 4 | 8 | 6 | 7 | 4 | 6 | 4 | 5 | 4 | 4 | 6 | 6 | 6 | 8 | 7 | 8 | 6 | 9 | 8 |
外音取り込み | 9 | 5 | 4 | 4 | 7 | 8 | 8 | 5 | 7 | 5 | 7 | 5 | 5 | 5 | 5 | 5 | 7 | 6 | 8 | 7 | 8 | 7 |
ドライバーサイズ | 6 | 11 | 10 | 11.6 | 6 | 12 | 6 | 7 | 10.6 | 10 | 7 | 10 | 12 | 12 | 12 | 10 | 10 | 11 | 11 | 10 | 8.4 | 10 |
音質低音 | 8 | 7 | 6 | 6 | 9 | 7 | 7 | 6 | 7 | 8 | 7 | 7 | 6 | 7 | 7 | 5 | 7 | 7 | 6 | 7 | 9 | 8 |
音質高音 | 5 | 7 | 5 | 4 | 7 | 7 | 6 | 6 | 4 | 8 | 8 | 5 | 7 | 8 | 7 | 4 | 8 | 5 | 6 | 7 | 7 | 8 |
操作性 | 8 | 5 | 7 | 3 | 2 | 8 | 7 | 6 | 8 | 5 | 9 | 5 | 5 | 5 | 5 | 7 | 9 | 8 | 2 | 7 | 5 | 7 |
アプリの使いやすさ | 8 | 5 | 4 | 3 | 6 | 8 | 7 | 6 | 8 | 6 | 8 | 6 | 5 | 5 | 5 | 7 | 8 | 6 | 3 | 6 | 7 | 8 |
付加機能 | 5 | 5 | 5 | 4 | 8 | 6 | 5 | 8 | 6 | 5 | 8 | 4 | 4 | 4 | 4 | 7 | 9 | 4 | 4 | 5 | 8 | 6 |
防水(IPX○) | 5 | 7 | 4 | 4 | 4 | 4 | 5 | 7 | 4 | 4 | 4 | 5 | 4 | 4 | 4 | 4 | 4 | 5 | 4 | 4 | 4 | 4 |
防塵(IP○X) | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 5 |
デザイン | 6 | 7 | 4 | 8 | 7 | 6 | 7 | 7 | 7 | 8 | 9 | 6 | 6 | 8 | 8 | 7 | 8 | 6 | 7 | 6 | 5 | 7 |
ランキング | 圏外 | 圏外 | 圏外 | 圏外 | 圏外 | 圏外 | 圏外 | 圏外 | 圏外 | 圏外 | 圏外 | 圏外 | 圏外 | 圏外 | 圏外 | 圏外 | 3 | 圏外 | 圏外 | 圏外 | 1 | 2 |
煌びやかさとツヤと強力なノイキャン
今回は美しい筐体が魅力的なGalaxy Buds Proをレビューした。
ガジェットには無骨なデザインやシンプルなデザインが多い中、Galaxy Buds Proのような煌びやかなデザインは目を惹く。
デザインが良い反面、機能的な部分が荒削りな印象だ。
後継機に期待したいところだが、後継機の「Galaxy Buds 2 Pro」では煌びやかさが消えてマット調になったのが残念だ。
自然界と同じく、人気のないもの・力のないものは淘汰されるのだろう。美しいだけでは生き残れなかった。
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